心配する家族を安心させる英語の言い方|『ヤングシェルドン』S01E03で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: 心配する家族を安心させる英語の言い方|『ヤングシェルドン』S01E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第3話では、父ジョージが病院で検査を受けることになり、母メアリーの代わりに祖母ミーモーが子どもたちのいる家にやって来ます。病院にいる娘と家を預かる母親が、電話で互いを気づかう場面が続きます。

「こっちは大丈夫」「そっちは平気?」を英語でどう伝えるか。ミーモーの言葉を手がかりに、相手を安心させる表現をたどります。

目次

「Everything’s under control」で家のことを引き受ける

ミーモーは家に着くなり、子どもたちに向かってこう宣言します。

Meemaw: Meemaw’s here! Everything’s under control! Oh.
(ミーモーが来たよ!もう何も心配いらないからね!おっと。)

Sheldon: We haven’t had dinner yet.
(まだ夕ごはん食べてないんだけど。)

Meemaw: Really? I don’t feel like cookin’.
(そうなのかい? 料理する気分じゃないんだよねえ。)

Young Sheldon Season1 Episode3(Poker, Faith, and Eggs)

under control は「管理下にある」、転じて「ちゃんと把握できている」という意味で、Everything’s under control. は「すべて大丈夫、任せておいて」と相手の心配を引き受ける決まった形です。宣言した直後に夕食がまだだと言われ、料理する気分ではないと返すちぐはぐさが、この場面の笑いになっています。

同じ言い回しは、病院のメアリーからかかってきた電話でも使われます。

Mary: Hi, Mom. Kids okay?
(もしもし、母さん。子どもたちは大丈夫?)

Meemaw: Yeah, they’re fine. How’s George?
(ああ、元気だよ。ジョージはどうだい?)

Mary: I don’t know. They’re running tests.
(分からない。いま検査をしてるところ。)

Meemaw: Well, don’t you worry about us. Everything’s under control here.
(こっちのことは心配しなくていいよ。ここは何も問題ないから。)

Young Sheldon Season1 Episode3(Poker, Faith, and Eggs)

Don’t you worry about us. は命令文に you を加えた形で、「こっちのことは心配しなくていいからね」と相手に向けた気づかいがいっそうはっきりします。here を添えて「こちらは」と範囲を示すと、病院にいる相手と家にいる自分とを分けて伝える言い方になります。

この電話では、メアリーがまず子どもたちの様子を聞き、ミーモーはそれに答えるとすぐにジョージの様子を聞き返しています。互いに相手の気がかりを先に尋ね合い、最後に「こちらは任せて」と引き受ける流れから、病院にいる娘の負担を軽くしようとする気づかいが読み取れます。

「How you holdin’ up?」で相手を気づかう

電話の後半では、ミーモーが娘自身の様子を尋ねます。

Meemaw: How you holdin’ up?
(あんたは大丈夫かい?)

Mary: I guess I’m okay.
(たぶん、大丈夫。)

Meemaw: Well, George is gonna pull through this, honey. I guarantee it.
(ジョージなら乗り越えるよ。あたしが保証する。)

Mary: Thanks, Mom. Thanks for bein’ there.
(ありがとう、母さん。いてくれて助かる。)

Meemaw: You bet.
(いいってことさ。)

Young Sheldon Season1 Episode3(Poker, Faith, and Eggs)

How are you holding up? は、つらい状況にいる人に「持ちこたえている?」と様子を尋ねる問いかけで、作中では are が落ちたくだけた形で使われています。返事の I guess I’m okay. は「たぶん大丈夫」と控えめに答える形です。

pull through は「困難を乗り切る」、I guarantee it. は「保証する」と自分の言葉に責任を持つ一言です。メアリーの Thanks for being there. は「そばにいてくれてありがとう」と、支えてくれる相手に向ける感謝の決まり文句で、You bet. はそれを気軽に受け止める返事になっています。

このやり取りは、相手の様子を尋ねる、見通しを伝えて請け合う、感謝を受け止めるという三つの段階で進みます。どれも短い一文ですが、心配している相手にかける言葉を一通り含んでいる点が印象的です。なお You bet. は「もちろん」という意味でも使われ、ここではお礼への返事として「どういたしまして」に近い働きをしています。

  • A: How are you holding up after the move?
    (引っ越しのあと、どう? 疲れてない?)
  • B: I guess I’m okay. Thanks for being there.
    (たぶん大丈夫。いてくれて助かるよ。)

「nothing to worry about」で不安を打ち消す

検査の続きを伝える二度目の電話でも、ミーモーは同じ調子で応じます。

Mary: They want to run some more tests. They’re gonna hold him overnight.
(もう少し検査をしたいって。今夜は病院に泊まることになるみたい。)

Meemaw: Oh. Oh, well, that’s, that’s nothin’ to worry about. That’s just precautionary.
(ああ、そう。それなら、それなら心配いらないよ。念のためってやつさ。)

Young Sheldon Season1 Episode3(Poker, Faith, and Eggs)

That’s nothing to worry about. は「それは心配するようなことじゃない」と、相手の不安をやわらげる言い方です。作中では nothing が nothin’ とくだけた発音で書かれています。precautionary は「予防のための・念のための」という形容詞で、just を添えると「念のためにすぎない」と事態を小さく見せる働きが加わります。

この返事でミーモーは、that’s を二度重ねたあとで言い切っています。心配するようなことではないと伝える部分と、理由を添える部分が分かれているため、聞き手には「大丈夫」という結論と「念のため」という根拠の両方が届きます。安心させたい相手には、結論だけでなく短い理由を一言添えると伝わりやすくなります。

一度目の電話の Everything’s under control. が「こちらは大丈夫」と自分の側を引き受ける言葉だったのに対し、二度目の nothing to worry about は相手が持ち込んだ知らせそのものを小さく見せる言葉です。同じ安心させる言葉でも、向ける対象が違っている点に注目すると、使い分けが見えてきます。

表現 意味 使う場面
Everything’s under control. すべて大丈夫、任せて 相手の心配を引き受ける
Don’t you worry about us. こっちの心配はいらない 離れた相手を気づかう
How are you holding up? 大丈夫?持ちこたえてる? つらい状況の相手に
That’s nothing to worry about. 心配することじゃない 不安を打ち消す
That’s just precautionary. 念のためだよ 大ごとではないと伝える
  • A: The doctor wants to check it again next week.
    (先生が来週もう一度診たいって。)
  • B: That’s nothing to worry about. It’s just precautionary.
    (心配いらないよ。念のためだって。)

まとめ|相手を安心させる言葉の組み立て

Everything’s under control. で引き受け、How are you holding up? で気づかい、nothing to worry about と just precautionary で不安を小さくする。離れた家族どうしの電話に、相手を安心させる言葉が順にそろっています。

家族の会話から英語を拾う時間を、これからも『ヤングシェルドン』と一緒に続けていきましょう。



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次