贈り物とねぎらい、誇らしさを伝える英語|『ヤングシェルドン』S01E05で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: 贈り物とねぎらい、誇らしさを伝える英語|『ヤングシェルドン』S01E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第5話では、高校のフットボールコーチを務める父ジョージが、チームを手伝ったシェルドンに二度贈り物をします。ところがシェルドンは、贈られた物そのものに反応し、父の気持ちはすぐには伝わりません。

贈り物を渡すときの切り出し方、相手をねぎらう一言、そして気持ちを言葉にして伝える言い方を、二つの場面からたどります。

目次

「I got something for you」と「you earned it」

ジョージはシェルドンに、試合で使ったボールを渡します。

George Sr.: I got something for you.
(お前に渡すもんがある。)

Sheldon: It’s dirty.
(汚れてる。)

George Sr.: Well, that’s ‘cause it’s the game ball. And you earned it, ‘cause you helped us win.
(そりゃ、試合で使ったボールだからな。お前はこれをもらって当然だ。勝つのを手伝ってくれたからな。)

Sheldon: Okay, but can you wash it?
(分かった。でも、洗ってくれる?)

Young Sheldon Season1 Episode5(A Solar Calculator, a Game Ball, and a Cheerleader’s Bosom)

I got something for you. は「渡したいものがある」と贈り物を切り出す一言です。何を渡すかを先に言わずに something でぼかすことで、相手の関心を引く前置きになっています。

you earned it の earn は「働きによって手に入れる」という意味の動詞です。「お前はこれを手にするだけのことをした」と、贈り物が相手の働きへのごほうびであることを伝えています。続く ‘cause you helped us win は because のくだけた形 ‘cause で理由を添え、help + 人 + 動詞の原形は「〜が…するのを手伝う」という形です。

一方のシェルドンは、ボールが汚れていることに目が向きます。It’s dirty. と can you wash it? は、父の言葉の意図よりも、目の前のボールの状態に反応した返事です。贈り物に込められた意味と、受け取る側の関心がずれているところに、この場面の面白さがあります。

  • A: I got something for you. You earned it.
    (渡したいものがあるんだ。頑張ったごほうびだよ。)
  • B: Thank you! I didn’t expect that.
    (ありがとう! 思ってもみなかった。)

「he’s proud of you」と言い添える

すれ違いを見て、母メアリーが口をはさみます。

Mary: Sheldon, your daddy’s telling you he’s proud of you.
(シェルドン、パパはあなたを誇りに思ってるって言ってるのよ。)

Sheldon: I see. Thank you, Dad.
(なるほど。ありがとう、パパ。)

George Sr.: You’re welcome.
(どういたしまして。)

Sheldon: I’m still never touching that.
(それでも、僕は絶対に触らないけど。)

Mary: Let’s go wipe it off.
(拭きに行きましょう。)

Young Sheldon Season1 Episode5(A Solar Calculator, a Game Ball, and a Cheerleader’s Bosom)

メアリーの your daddy’s telling you he’s proud of you は、ジョージの言葉の裏にある気持ちを、シェルドンに分かる形に言い換えた一言です。be proud of ~ は「〜を誇りに思う」で、父はボールを渡しながらも、この言葉自体は口にしていませんでした。

言い換えを聞いたシェルドンは I see. と受け止め、Thank you, Dad. と礼を言います。I see は「なるほど、分かった」と、相手の説明で事情をのみ込んだときの返事です。ジョージの You’re welcome. は、お礼への決まった返しです。

ただし、シェルドンの最後の言葉は I’m still never touching that. でした。still が「それでも」を表し、気持ちは受け取っても、汚れたボールには触らないという線引きは変わりません。メアリーの Let’s go wipe it off. は、go + 動詞の原形で「〜しに行こう」と、次の行動に移る提案です。

「I got you a present」と「I am one」

後の場面で、ジョージはシェルドンにもう一つ贈り物をします。

George Sr.: I got you a present. Thought it might help with your figuring.
(お前にプレゼントだ。計算の役に立つかと思ってな。)

Sheldon: I don’t need a calculator, Dad. I am one.
(計算機はいらないよ、パパ。僕自身が計算機だから。)

Young Sheldon Season1 Episode5(A Solar Calculator, a Game Ball, and a Cheerleader’s Bosom)

I got you a present. は get + 人 + 物で「人に物を用意する」という形です。続く Thought it might help with ~ は、主語の I を省いたくだけた言い方で、「〜の役に立つかと思って」と贈る理由を控えめに添えています。might を使うことで、役に立つと決めつけない響きが生まれます。

シェルドンの I am one. の one は、直前の a calculator を受ける代名詞です。「僕が計算機そのものだ」という意味になり、ここでも贈り物を字義どおりに受け取った返事になっています。

George Sr.: It’s solar-powered. Can you imagine that?
(太陽の光で動くんだぞ。想像できるか?)

Young Sheldon Season1 Episode5(A Solar Calculator, a Game Ball, and a Cheerleader’s Bosom)

短いやり取りをはさんで、ジョージは電卓が太陽の光で動くことを伝え、Can you imagine that? と続けます。直訳は「それを想像できるか」で、驚きや感心を相手と分かち合おうとする言い方です。

二つの贈り物の場面には、贈る側が理由を一言添えているという共通点があります。ボールでは ‘cause you helped us win、電卓では Thought it might help with ~ と、何のための贈り物かを言葉にすることで、ねぎらいの気持ちが相手に向けられていることが分かります。

  • A: I got you a present. Thought it might help with your studies.
    (プレゼントがあるよ。勉強の役に立つかと思って。)
  • B: That’s so thoughtful of you.
    (気がきくね、ありがとう。)
表現 場面での働き
I got something for you. 贈り物を切り出す
you earned it 相手の働きをねぎらう
be proud of ~ 誇りに思う気持ちを伝える
Thought it might help with ~ 贈る理由を控えめに添える
Can you imagine that? 驚きを分かち合う

まとめ|贈り物に気持ちを添える英語

I got something for you で渡し、you earned it でねぎらう。言葉にされなかった気持ちは、he’s proud of you と言い換えることで伝わります。贈り物を字義どおりに受け取る息子と、気持ちを言い添える母とのやり取りから、ねぎらいを伝える英語が見えてくる回です。

ほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の会話を別の角度から取り上げています。



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