海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』のワンシーンから、恋愛やビジネスにおいて「自ら状況を動かす」際に欠かせない、ネイティブならではの実践的なフレーズをご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
ブレナンが、捜査官のサリーとの関係について親友のアンジェラに相談しているシーンです。論理的な彼女が、珍しく恋愛のステップアップに悩む姿が描かれています。
Brennan: But – he still hasn’t made a move on me.
(でも、彼ったらまだ私にアプローチしてこないのよ。)
Angela: How many times have you gone out?
(何回デートしたの?)
Brennan: Four … or six. Depending on how you define “go out”.
(4回…いや6回かな。「デート」の定義によるわね。)
BONES Season2 Episode14 (The Man in the Mansion)
シーン解説と心理考察
「デート」という概念すら論理的に定義しようとするブレナンですが、本音ではサリーからの自発的なアプローチがないことに焦りを感じています。
言葉には出さないものの、関係を前に進めたいという彼女の隠れた願望と、相手の出方を待ってしまう受け身な姿勢のコントラストが絶妙なシーンですね。
フレーズの意味とニュアンス
【ここがポイント!】
make a move on
意味:(人に)アプローチする、言い寄る、(計画などに)取り掛かる
直訳の「〜の上に動きを作る」から発展し、恋愛において「具体的なアクション(キスや告白など)を起こす」という意味で定着しています。
単なる好意のサインではなく、相手のパーソナルスペースに物理的・心理的に踏み込むような、明確な意図を持った行動を指すのが特徴です。
このフレーズのコアイメージは「現状を打破する決定的な一手」です。
「move」という言葉には、チェスの駒を進めるような「戦略的で意図的な動き」のニュアンスが含まれます。
待っているだけの状態から抜け出し、自らの意思で相手との距離を詰める、非常にエネルギーに満ちた表現と言えます。
実際に使ってみよう!
日常会話やビジネスにおいて、そのまま真似して使えるリアルな例文をご紹介します。
A: I think he likes you. B: Well, if he does, I wish he’d just make a move on me already!
(A: 彼、あなたのこと好きだと思うよ。 / B: もしそうなら、さっさとアプローチしてきてほしいわ!)
解説:相手の煮え切らない態度に対してもどかしさを感じている時、親しい友人との会話で非常によく使われるリアルな言い回しです。
Our competitor is planning to make a move on the European market next year.
(競合他社は来年、ヨーロッパ市場に対して本格的な攻勢をかける計画だ。)
解説:恋愛対象だけでなく、ビジネスで特定の市場や企業をターゲットにして「勝負に出る」という文脈でも活躍する、大人の表現です。
I’m not trying to make a move on you, but would you like to grab a coffee sometime?
(口説こうとしてるわけじゃないんだけど、いつかコーヒーでも飲みに行かない?)
解説:相手に警戒されたくない時、「下心はないよ」と前置きするためのスマートで実践的なクッション言葉として使えます。
BONES流・覚え方のコツ
チェス盤を挟んで座るブレナンとサリーを想像してみてください。
サリーが自分の駒を、ブレナンの陣地に向かって意図的に「カチャッ」と進める(make a move)。
そして、そのプレッシャーがブレナンにのしかかる(on)。
この視覚的なイメージとセットにすると、フレーズの持つダイナミックな感覚が自然と定着しますよ。
似た表現・関連表現
hit on
(意味:口説く、ナンパする)
解説:make a move onが「関係を進めるための真剣な一歩」を含み得るのに対し、こちらはバーで見知らぬ人に声をかけるような、下心を含んだやや軽いアプローチを指します。
ask out
(意味:デートに誘う)
解説:関係性の初期段階で「外出を提案する」という純粋な行動に焦点を当てており、身体的・心理的にグッと踏み込むようなmake a move onの強い圧力はまだ含まれていません。
take the initiative
(意味:主導権を握る、率先して行動する)
解説:恋愛に限らず、会議やプロジェクトなどで「自分から最初に動く」という、ビジネスライクで知的な表現です。
深掘り知識:「攻め」の姿勢を重んじる英語の文化背景
「make a move on」という表現の根底には、恋愛もビジネスも「自らアクションを起こして獲得するもの」という西洋特有の積極的な価値観が隠れています。
日本語では「ご縁がある」「自然とお付き合いする」といった受動的な表現が好まれることがありますが、英語圏では「move(動く)」や「take(取る)」といった能動的な動詞が好まれます。
単語の意味だけでなく、こういった文化的なマインドセットの違いを知ることで、英語の感覚がより深く自分の中に落とし込めるようになりますよ。
まとめ|自ら一歩踏み出す英語表現を使いこなそう
今回は、状況を自ら動かす時に欠かせない力強い表現をご紹介しました。
対象が人であれビジネスの目標であれ、このフレーズを使って、一歩踏み出す時のネイティブの感覚をぜひマスターしてくださいね。


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