「You didn’t count on」と「it dawned on you」で学ぶ、後になって気づく英語表現|『メンタリスト』S01E21で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「You didn't count on」と「it dawned on you」で学ぶ、後になって気づく英語表現|『メンタリスト』S01E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ「ドラマdeエイゴ」へようこそ。

『メンタリスト』シーズン1エピソード21では、エピソード終盤、車椅子を装っていた真犯人に対してジェーンが真相を告げる場面が描かれます。落ち着いた口調で淡々と語られるモノローグの中には、相手が見誤っていた点、そしてそれに気づくまでの流れを語る言い回しが登場します。

計画通りに進んだはずのことが、思いがけない形で狂っていく。その経緯を語るときに使われる、計算違いだった出来事と、それに気づいた瞬間を表す2つの言い回しを見ていきます。

目次

「count on」の否定形-計算に入れていなかったこと

真相を語るジェーンは、相手の計画のどこに誤算があったのかを、こう切り出します。

Jane: But you didn’t count on Brooke Harper.
(だが、ブルック・ハーパーの存在は計算に入っていなかった。)

You couldn’t have known she swapped the real key… with a look-alike.
(彼女が本物の鍵をそっくりの偽物とすり替えていたなんて、知りようがなかったはずだ。)

The Mentalist Season1 Episode21 (Miss Red)

count on someone/something は「〜を頼りにする、あてにする」という意味の熟語で、否定形の didn’t count on になると「〜を計算に入れていなかった、想定していなかった」というニュアンスになります。周到に計画を練った人物であっても見落としていた要素がある、という状況を端的に示す言い方です。

続く you couldn’t have known は「couldn’t have + 過去分詞」という形で、「(当時の状況では)知りようがなかったはずだ」と、過去のある時点における不可能性を振り返って述べる言い方です。「知らなかった」ではなく「知る手立てがなかった」と言い切ることで、相手の落ち度ではなく状況そのものの盲点を指摘する響きになっている様子がうかがえます。

同じ「couldn’t have + 過去分詞」の形は、”I couldn’t have done it without you.”(あなたなしではできなかった)のように、感謝や振り返りの場面でもよく使われる構文です。ここでは感謝ではなく、相手の計算が及ばなかった範囲を淡々と指摘する目的で使われており、同じ文法の型でも文脈によって響き方が変わる例としても興味深いところです。

「it dawned on you」-じわじわと気づいた瞬間

真相を語るジェーンは続けて、相手がいつその事実に気づいたのかを、こう説明します。

Jane: It wasn’t until we came to Gaia Matrix with the real key… that it dawned on you what she’d done.
(本物の鍵を持ってガイア・マトリックス社に着くまで、彼女が何をしたのか、あなたには実感が湧かなかったはずだ。)

The Mentalist Season1 Episode21 (Miss Red)

it dawns on someone は「(考えや事実が)はたと頭に浮かぶ、じわじわと実感としてわかってくる」という意味の熟語です。天気の「夜が明ける」を表す dawn が比喩的に使われており、突然のひらめきというよりも、時間差を伴って理解が追いついてくる感覚を表す言い方です。

表現 意味
count on 頼りにする、あてにする
didn’t count on 計算に入れていなかった
it dawns on someone (考えが)はたと頭に浮かぶ

文の骨格である it wasn’t until X that Y(Xして初めてYした)という強調構文も、出来事の順序と「気づくまでの遅れ」を際立たせる働きをしています。日常会話では “It wasn’t until I moved abroad that I realized how much I missed home.”(海外に引っ越して初めて、故郷をどれだけ恋しく思っていたか気づいた)のように、時間が経ってから実感が追いついてくる場面でよく使われる型です。

計算違いに始まり(didn’t count on)、気づきが訪れるまでの時間差(it dawns on / it wasn’t until)までもが、この2つの表現によって順を追って描かれている構成になっている様子が伝わってきます。

まとめ|計算違いと遅れてきた気づき

didn’t count on、it dawns on someone、it wasn’t until X that Y。計算外の出来事と、それに気づくまでの時間差を語る言い回しが、この場面には並んでいます。

『メンタリスト』の英語表現に、これからも触れていきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


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