海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン1 第8話に登場する、バーでの注文表現です。バーテンダー修行中のペニーが部屋の仲間たちにカクテルを注文させる場面で、”virgin”という一語がお酒の有無を分ける鍵になっています。勧め方から注文の仕方、断り方まで、短いやりとりの中に一連の型が詰まっています。
同じ注文の型が終盤のバーの場面でも繰り返される、その言い回しの積み重ねから見ていきます。
「How about a…?」と勧められて、「I’ll have a…」で注文する
場面は、ペニーがレストランのバーテンダーの仕事を得るため、部屋にいる面々にカクテルを注文してもらう練習をしているところです。ラージへの注文をさばき終えたところで、ペニーは続けてシェルドンに声をかけます。
Penny: How about a grasshopper. I make a mean grasshopper. Okay? Good. Coming up. Sheldon, what are you going to have?
(グラスホッパーはどう?私のグラスホッパー、すごく美味しいのよ。いいでしょ?よし、すぐ用意するわね。シェルドン、何にする?)Sheldon: I’ll have a diet coke.
(僕はダイエットコーラにする。)TBBT Season1 Episode8 (The Grasshopper Experiment)
How about a + 飲み物名? は、バーテンダー側から相手に一品を勧めるときの柔らかい言い方です。命令形でも疑問形でも押しつけがましくならない、提案としての響きが伝わってきます。一方、注文する側の基本形は I’ll have a + 飲み物名 で、レストランやバーで最も使われる注文表現のひとつです。”I’ll take a…” と言い換えることもできますが、”I’ll have a…” の方がより広く使われる響きを持っています。
ペニーの誘い文句とシェルドンの即答という短いやりとりの中に、勧める側と注文する側、両方の型がそろっている場面です。
「virgin」で「お酒抜き」を伝える、カスタマイズと断られ方
続けてペニーがもう一度注文を促すと、シェルドンは今度はカクテル名を指定してきます。
Sheldon: Fine. I’ll have a virgin cuba libre.
(わかった。それなら、バージン・キューバ・リブレにしよう。)Penny: That’s, rum and coke without the rum.
(それって、ラムを抜いたラムコークのことね。)TBBT Season1 Episode8 (The Grasshopper Experiment)
virgin はカクテル名の前に置いて「アルコール抜きの」という意味を加える形容詞です。バーでは “virgin mojito” や “virgin margarita” のように、通常のカクテル名にそのまま付けて使われる場面が見られます。この場面でも、”virgin cuba libre” が「ラムを抜いたラムコーク」というシンプルな言い換えで説明されているのが分かります。この直後、シェルドンは diet を付け加えるかどうかも確認しており、飲み物の注文には一言添えるだけで中身を調整できる自由度があることが読み取れます。
一方で、注文を受ける側にも断る言い方があります。何杯も注文が続いた後、ペニーはこう告げます。
Penny: Okay, you’re cut off. Anybody need a refill?
(はい、あなたはもうそれ以上は飲めないわよ。おかわりが必要な人は?)TBBT Season1 Episode8 (The Grasshopper Experiment)
cut off は「(お酒の提供を)打ち切る」という意味の言い方で、バーテンダーが客にこれ以上提供しないと伝えるときの定番表現です。同じ注文の型は終盤のバーの場面でも繰り返され、一人で店を訪れたシェルドンも “virgin diet cuba libre please” と同じ組み合わせを注文しています。飲み物ひとつの注文にも、勧め方・頼み方・カスタマイズ・断り方という一連の流れが詰まっている場面です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| How about a ~? | 〜はどう?(勧める) |
| I’ll have a ~ | 〜をもらいます(基本の注文) |
| virgin ~ | アルコール抜きの〜 |
| cut off | (提供を)打ち切る |
まとめ|一杯の注文に詰まった、勧め方から断り方までの型
“How about a…?”から始まり、”I’ll have a…”で応じ、”virgin”でお酒の有無を伝え、最後は”cut off”で締めくくられる。バーでのやりとりには、短い会話の中に勧誘・注文・カスタマイズ・断りという一連の流れが詰まっています。海外のバーやレストランで飲み物を頼む場面でも、そのまま応用できる型ばかりです。
次回も『ビッグバン★セオリー』のキャラクターたちと一緒に、日常のワンシーンに隠れた英語表現を追いかけていきましょう。
このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。
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