海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン9の第11話「The Opening Night Excitation」では、新作『スター・ウォーズ』のチケット争奪戦と、エイミーの誕生日という2つの予定がぶつかり合います。シェルドンは友人との観劇か恋人との記念日かを選ばされ、ペニーやバーナデットは贈り物選びに知恵を貸し、ラージはチケットの売り切れに焦ります。同じ「決断を迫られる」場面でも、誰が誰に向けて話すかで言葉の選び方はまったく違って聞こえます。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』S09E11では、新作『スター・ウォーズ』の公開が3日後に迫り、シェルドンたちはチケットサイトの重さに慌てます。ようやくチケットが手に入った直後、上映初日がエイミーの誕生日と重なっていることに気づいたシェルドンは、友人との観劇を諦めて恋人との時間を選びます。誕生日プレゼントに悩むシェルドンをペニーとバーナデットが手伝う一方、当のエイミーは何かが起きていると勘づき始めます。チケットの行方と誕生日の行方、2つの緊張が同時に進むエピソードです。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. desperate times call for desperate measures
切羽詰まれば非常手段も必要になる
Sheldon: All right, this goes against everything I stand for, but desperate times call for desperate measures.
(ここでは「切羽詰まれば非常手段も必要になる」という意味です)
desperate times call for desperate measures は「切羽詰まれば非常手段も必要になる」という意味です。チケットサイトが完売しかけたこの場面で、無神論者を自任するシェルドンは、藁にもすがる思いで祈りに頼ろうとします。信条を曲げてでも行動に出るという皮肉な決断を、この一言がひとことで表しています。
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2. take off work
仕事を休む
Sheldon: I’m taking off work to watch the original trilogy while I eat enough Star Wars cereal to choke a Wookiee.
(ここでは「仕事を休む」という意味です)
take off work は「仕事を休む」という意味です。シェルドンは新作公開のために仕事を休む計画を得意げに語りますが、この直後にペニーから木曜日がエイミーの誕生日だと指摘され、浮かれた発言が一転して気まずい空気に変わります。優先順位を見誤っていたことを浮き彫りにする一言です。
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3. for future reference
今後の参考のために
Sheldon: For future reference, if I want to watch Mean Girls, I’ll stream it on Netflix.
(ここでは「今後の参考のために」という意味です)
for future reference は「今後の参考のために」という意味です。エイミーへの誕生日プレゼント選びに付き合わされたシェルドンは、退屈な買い物をMean Girlsを見ることに例えて、皮肉たっぷりに言い返します。本来は丁寧な前置きの表現ですが、ここでは遠回しな抗議として使われています。
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4. face value
額面どおりに
Sheldon: I don’t have to tell you it is worth far more than its face value of fifteen dollars and fifty cents.
(その額面の15ドル50セント以上の価値があることは、言うまでもありません)
face value は「額面どおりに」という意味です。エイミーの誕生日を選んだシェルドンは、手に入れたばかりのスター・ウォーズのチケットをレナードに譲ります。額面を上回る価値があると強調することで、簡単には諦めきれない未練をにじませています。
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5. worth a shot
試してみる価値がある
Arthur: (lightsaber humming) Well, it was worth a shot.
(ここでは「試してみる価値がある」という意味です)
worth a shot は「試してみる価値がある」という意味です。エイミーとの関係を一歩進める決意をしたシェルドンの前に、案内役のアーサーが現れます。ちょっとした行動が空振りに終わったあと、深刻にとらえず次に切り替えるための一言として使われています。
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6. go against everything I stand for
自分の信条に反する
Sheldon: All right, this goes against everything I stand for, but desperate times call for desperate measures.
(ここでは「自分の信条に反する」という意味です)
go against everything I stand for は「自分の信条に反する」という意味です。無神論者を自任するシェルドンにとって、チケット欲しさに祈るという行動自体が、自分の主義に反する行為になります。行動と信条の矛盾を認めながらも実行に移す場面の緊張が、この一言に表れています。
7. sell out
売り切れる
Raj: Guys, they’re gonna sell out!
(ここでは「売り切れる」という意味です)
sell out は「売り切れる」という意味です。チケットサイトがフリーズし全員が焦る中、ラージがこの一言を口にしたことで、部屋の緊張感が一気に高まります。売り切れへの恐怖が、直後のシェルドンの祈りにも似た行動につながっていきます。
8. make preparations
準備をする
Sheldon: I need to make preparations for Amy’s birthday.
(ここでは「準備をする」という意味です)
make preparations は「準備をする」という意味です。コミック店に誘われたシェルドンは、この一言で誘いを断ります。友人との予定より恋人の誕生日を優先する姿勢が、そのまま表れた場面です。
9. celebrate early
早めに祝う
Penny: Why not celebrate early?
(ここでは「早めに祝う」という意味です)
celebrate early は「早めに祝う」という意味です。誕生日当日はシェルドンと過ごすと分かっているペニーは、この提案で友人同士が先に祝う口実を作ります。相手の予定を尊重しながら代案を出す、柔らかい誘い方です。
10. be physical with
身体的な関係を持つ
Sheldon: I suppose you’re here because I’ve decided to be physical with my girlfriend, and I’ve never done that before.
(ここでは「身体的な関係を持つ」という意味です)
be physical with は「身体的な関係を持つ」という意味です。エイミーと一歩進んだ関係になる決意をしたシェルドンが、案内役のアーサーに向けて、自分にとって初めての経験であることを率直に認める場面です。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の軸になるのは、チケットの争奪戦と誕生日という、二つの「待ったなし」の予定がぶつかる場面で生まれる英語です。シェルドンがサイトの不具合に焦って sell out に反応する場面と、友人の誘いを make preparations for Amy’s birthday で断る場面では、同じ「予定を優先する」話でも、緊急性の高さによって言葉のトーンが変わります。desperate times call for desperate measures や go against everything I stand for のように、自分の信条を曲げてでも行動するときの言い回しは、ふだん筋を通すシェルドンが使うからこそ、その落差がそのまま可笑しさになります。一方、ペニーが celebrate early と提案する場面は、相手の予定を尊重しながら代案を出す、柔らかい交渉の英語です。台本を読み返すと、face value や take off work のように一見事務的な語句も、恋人や友人との関係の優先順位が変わる瞬間に使われていることが分かります。英語字幕でこうした語句を見つけたら、その直前に何を諦め、何を選んだのかを確認すると、単語の意味だけでなく登場人物の決断まで一緒に頭に残ります。譲られたチケットの行方を巡るやり取りも、この回らしい会話の一例です。ハワードとラージは、チケットをスチュアートに譲るべきか遠回しな比喩で牽制し合い、結局その役はウィル・ウィートンに渡ります。誘われなかったスチュアートが最後に放つ皮肉げな一言にも、悔しさをそのまま出さない婉曲な言い回しが表れています。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|計画と価値を論理的に説明する英語
シェルドンはスター・ウォーズのチケットが売り切れかけた場面でも、恋人の誕生日に気づいた後も、状況を条件で切り分けてから動く癖を崩しません。この回でシェルドンが担うのは、限られた選択肢の中で優先順位を言葉にして示す英語です。会話の中には「All right, this goes against everything I stand for, but desperate times call for desperate measures.」という一言があります。(切羽詰まれば非常手段も必要になる、という意味です。)ふだん筋を通すことにこだわるシェルドンが、藁にもすがる思いで祈るという自分の信条に反する行動を選ぶ場面で、この一言が緊張と滑稽さを同時に伝えています。台本を読み返すと、チケットを譲る場面でも額面以上の価値を口にするなど、簡単には諦めきれない未練がところどころに残っています。祈りの場面でも「Lord, this is Sheldon Cooper. You’re good friends with my mom.」と、信仰よりも母親経由の人脈を頼る言い回しを選んでいるあたりに、シェルドンらしい理屈っぽさが顔をのぞかせています。
エイミー|誕生日をめぐる本音を確かめる英語
エイミーの英語には、深夜の電話にも眠気を残しながら、聞き逃せない一言には即座に反応する率直さがあります。この回でエイミーが担うのは、遠回しな説明の中から本音を確かめる英語という会話上の動きです。会話の中には「Um, Sheldon, were you actually not gonna spend my birthday with me?」という一言があります。(シェルドン、本当は誕生日を一緒に過ごすつもりがなかったの?という意味です。)シェルドンが「もう遅いから」と話を切り上げようとした直後にこの質問をぶつけており、聞き流さずに核心を突く姿勢が表れています。深夜の電話越しでも、聞こえてきた話の矛盾を逃さない粘り強さが、この短いやり取りの中に凝縮されています。
レナード|友人の衝動を現実的に止める英語
相手を気遣いながらも、言うべきことははっきり言うのがレナードの会話です。この回でレナードが担うのは、勢いで動こうとする友人を現実的な視点に引き戻す英語という会話上の動きです。会話の中には「You can see it another day.」という一言があります。(それはまた別の日に見られる、という意味です。)シェルドンが誕生日を差し置いてでも上映初日にこだわろうとした場面で、ペニーの指摘に同調しながら発したこの一言が、友人の暴走をやんわり止める役割を果たしています。頭ごなしに否定するのではなく、選択肢がまだ残っていることをさりげなく示す言い方に、レナードらしい気配りがにじんでいます。
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