海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン9の第10話「The Earworm Reverberation」では、ある一曲が頭にこびりついて離れなくなったシェルドンが、その正体を懸命に探るうちに、自分でも意識していなかったはずの気持ちに突き当たります。並行して描かれる友人たちの新しい恋愛やバンド活動の場面も、それぞれの本音を映し出します。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』S09E10では、頭から離れない一曲の正体を探すシェルドンは、思わぬ形で自分自身の胸の内に向き合うことになります。レナードとペニーは、エイミーの新しいデート相手をめぐる騒動にすっかり巻き込まれます。相手の反応をうかがいながら踏み込む言葉を選ぶ場面が続き、話題が変わるたびに言い方も少しずつ静かに調整されていきます。台詞のやり取りを丁寧に追っていくと、英語表現が物語の展開と自然に結びついて見えてきます。『ビッグバン★セオリー』シーズン9第10話は、忘れられない記憶と向き合う場面から、それぞれの登場人物たちの素直な英語の言い回しを味わえるエピソードです。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. put one’s finger on
核心を突く
Sheldon: I feel like I know what song that is, but I can’t put my finger on it.
(ここでは「核心を突く」という意味です)
put one’s finger on は「核心を突く」という意味です。頭から離れない曲が何なのか分からず苦しむシェルドンは、レナードから鼻歌を指摘されて初めて自分が無意識に歌っていたことに気づき、聞き覚えはあるのにどうしても思い出せないもどかしさを、この一言で表現します。答えが喉まで出かかっているのに言葉にならない感覚がよく伝わる表現です。
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2. shoot someone down
人の提案を退ける
Amy: I tried to get back together with Sheldon, he shot me down.
(ここでは「人の提案を退ける」という意味です)
shoot someone down は「人の提案を退ける」という意味です。バーナデットに自宅へ招くことの重さを指摘されたエイミーは、実はすでにシェルドンとのよりを戻そうとして断られていたことを打ち明けます。振られた事実を淡々と口にする率直さが表れています。
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3. silver lining
悪い状況の中の明るい面
Amy: So, a little silver lining.
(ここでは「悪い状況の中の明るい面」という意味です)
silver lining は「悪い状況の中の明るい面」という意味です。デイブから、離婚した元妻が浮気相手のシェフの影響で料理上手になったという苦い話を聞いたエイミーは、その皮肉な結果を明るい面として拾い上げ、軽く茶化してみせます。
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4. take the sting out of
痛みや不快感を和らげる
Dave: Nothing takes the sting out of a shattered life like a properly-seasoned bowl of onion soup.
(ここでは「痛みや不快感を和らげる」という意味です)
take the sting out of は「痛みや不快感を和らげる」という意味です。離婚の経緯をエイミーに軽く茶化されたデイブは、深刻な話を深追いせず、おいしいオニオンスープが人生の痛手を和らげてくれるものだと冗談めかして返します。
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5. shoot the breeze
世間話をする
Dave: Uh, if perhaps sometime you have a spare moment, I’d, uh, love to discuss physics, or shoot the breeze, as you Yanks say.
(ここでは「世間話をする」という意味です)
shoot the breeze は「世間話をする」という意味です。エイミーの家で偶然シェルドンと顔を合わせたデイブは、帰り際に礼儀正しく挨拶しながら、いつか物理学の話でも世間話でもしましょうと控えめに声をかけます。イギリス英語らしい言い回しで、アメリカ人の言い方を自ら言い換えてみせる場面です。物理学者への敬意を隠さないデイブらしい、丁寧で控えめな別れの挨拶にもなっています。
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6. take a break
休憩する
Penny: Hey, sweetie, why don’t you take a break and do something else for a while?
(ここでは「休憩する」という意味です)
take a break は「休憩する」という意味です。頭に浮かんだ曲が気になって歌い続け、頭を壁に打ちつけそうになっているシェルドンを見かねたペニーは、いったん離れて別のことをしてはどうかと優しく声をかけます。
7. raise the roof
大歓声を上げる
Howard: We did raise the roof that night.
(ここでは「大歓声を上げる」という意味です)
raise the roof は「大歓声を上げる」という意味です。バンドのファンからもらったコメントを読み返したハワードとラージは、あのライブの夜に自分たちが客を大いに沸かせたことを懐かしそうに振り返ります。
8. go solo
単独で行動する
Howard: You know, maybe I should go solo.
(ここでは「単独で行動する」という意味です)
go solo は「単独で行動する」という意味です。バンドの決定はすべて二人の合意でと決めていたはずが、ラージが勝手に物事を進めていると感じたハワードは、いっそ一人でやろうかと不満まじりに漏らします。もっとも、ファンからのコメントを読んだ直後には仲直りし、「This thing’s bigger than you and me, band’s back together.」とあっさり機嫌を直してしまう単純さもハワードらしいところです。
9. take your driver’s test
運転免許試験を受ける
Bernadette: ‘Cause it’s like taking your driver’s test in a bus.
(ここでは「運転免許試験を受ける」という意味です)
take your driver’s test は「運転免許試験を受ける」という意味です。あまり男性経験のないエイミーが最初の相手に長身のデイブを選ぼうとしていることを心配したバーナデットは、いきなり大型のバスで免許試験を受けるようなものだとたとえて忠告します。
10. six-foot-seven
身長6フィート7インチ
Bernadette: Do you really want to start with one that’s six-foot-seven?
(ここでは「身長6フィート7インチ」という意味です)
six-foot-seven は「身長6フィート7インチ」という意味です。デイブとの関係を進めようとするエイミーに対して、バーナデットは相手の身長を具体的な数字で持ち出し、経験の少ない相手にしてはハードルが高すぎるのではと本気で心配してみせます。
このエピソードの英語学習ポイント
この回で軸になるのは、思い出せない記憶や、口にしづらい本音にどう言葉で近づくかという場面です。シェルドンは頭から離れない一つの曲の正体を突き止めようと苦しみ、その過程で自分の胸の内をのぞき込む羽目になります。エイミーは新しいデート相手との関係を進めようとしながら、元恋人について聞かれると言葉を濁します。バーナデットはそんなエイミーを心配して率直に忠告し、ハワードとラージはバンド活動を通じて小さなすれ違いを見せます。手がかりを探るときの慎重な言葉選びと、思わず本音がこぼれる瞬間の言葉のギャップに注目すると、それぞれの英語表現が持つ距離感の違いが見えてきます。視聴の際は、はぐらかす言い方のあとに続く沈黙や言い直しを追うと、感情がどこで表に出るかがつかみやすくなります。シェルドンは頭を壁に打ちつけそうになるほど曲に苦しめられ、ようやく曲名を突き止めたあとも、なぜよりによってその曲が頭から離れなかったのかを、しばらく一人で考え続けます。理屈で片づけたはずの疑問が、思いがけない形で本音の言葉としてこぼれ出る瞬間に注目すると、この回の英語表現がより印象に残ります。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|記憶の手がかりを追う分析的な英語
シェルドンは自分の内側で起きていることさえ、外から観察するように分析しようとします。この回でシェルドンが担うのは、記憶の手がかりを追う分析的な英語という会話上の動きです。頭から離れない曲について、未来の自分に向けた録画メッセージを残す場面では、「Uh, first, music is dangerous.」と、深刻な調子で警告じみた助言を残します。曲名ひとつ思い出せないだけの出来事を、未来の自分への大げさな教訓として記録しようとする姿勢がシェルドンらしい一言です。自分の記憶力に絶対の自信を持っていたシェルドンにとって、たった一つの曲名を思い出せないことは深刻な事態で、「Something’s wrong with me.」と、珍しく弱気な本音を漏らす場面もあります。
エイミー|相手の家庭事情に反応する英語
エイミーは相手の過去に踏み込む質問をしながらも、自分の事情には踏み込ませまいとします。この回でエイミーが担うのは、デイブの家庭事情に反応する英語という会話上の動きです。デイブの家庭料理の話題になった場面では、「When you were married, did your wife cook?」と、離婚した元妻について自然な流れで尋ねます。詮索するというより、会話をつなぐための率直な問いかけです。デイブが長らく手料理を食べていなかったと明かすと、元妻は浮気相手のフランス人シェフの影響で料理上手になったのだと聞かされ、皮肉な巡り合わせに驚きを隠せません。
ペニー|友人をからかいながら助ける英語
ペニーは困っている友人を放っておけない一方で、素直に助けるだけでは終わらせません。この回でペニーが担うのは、友人をからかいながら助ける英語という会話上の動きです。頭を壁に打ちつけかねない勢いで歌い続けるシェルドンに対して、休憩を勧めたあと、「I’ll pay a thousand dollars to watch you cut footloose.」と、映画のダンスシーンを踊ってみせたら大金を払うとからかいます。曲が気になって仕方がないシェルドンにヘッドホンを勧めたレナードとは対照的に、ペニーは茶化しながらも、いったん離れて気分を変えるという実用的な助言を忘れません。からかいと気遣いが同居する話し方に、ペニーらしい距離感が表れています。
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