海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン9の第17話「The Celebration Experimentation」は、階段でエイミーがシェルドンに誕生日を祝わせてほしいと切り出すところから始まります。シェルドンは毎年のように誕生日を避けてきましたが、今年は仲間たちが本人に内緒でサプライズパーティーを準備します。台本の実際のやり取りから、祝う側と祝われる側それぞれの気持ちの表し方を10個のフレーズで見ていきます。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』S09E17では、仲間たちがシェルドンの誕生日を祝おうとしますが、本人は毎年のように話題をそらそうとします。パーティーには、シェルドンの母ベバリーや俳優のアダム・ウェスト、画面越しに参加する著名なゲストも顔を出し、シェルドンとの関係を改めて言葉にする場面が続きます。いざ本番になると、シェルドンは急に落ち着きをなくし、部屋にこもってしまう一幕もあります。祝う側が言葉を選びながら気持ちを伝える様子と、祝われる側が照れ隠しで返す様子の両方から、英語の距離感を考えられるエピソードです。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. on the clock
時間を計っている状態
Penny: Okay, sweetie, we’re on the clock here.
(さあ、時間との勝負よ)
on the clock は「時間を計っている状態」という意味です。サプライズパーティーの準備中、ペニーが急ぐ相手に声をかける場面での一言で、シェルドンが帰ってくる前に飾り付けを終えたいという切迫感が表れています。
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2. tear someone a new one
人をひどく叱る
Amy: Well, I’m, I’m sure they’ll ask you to give a speech, and that’s when you just tear ‘em a new one.
(きっとあなたにスピーチを頼んでくるだろうから、そのときに思いきり叱ってやればいいのよ)
tear someone a new one は「人をひどく叱る」という意味です。飾り付けに文句を言いたそうなシェルドンに、エイミーがスピーチの場で言えばいいと持ちかける一言で、正面から止めるのではなく別の出口を用意する対応が表れています。
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3. don’t be a stranger
またいつでも来てほしい
Leonard: Yeah, well Don’t be a stranger.
(まあ、たまには顔を見せてよ)
don’t be a stranger は「またいつでも来てほしい」という意味です。パーティー会場で久しぶりに再会した昔の知人レスリーに、レナードが結婚の報告をしたあとに続く一言で、疎遠だった関係を軽く結び直そうとする言い方です。
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4. circle back
後で話を戻す
Sheldon: We’ll circle back.
(その話はまた後にしよう)
circle back は「後で話を戻す」という意味です。ハワードに褒め言葉を求めたシェルドンが「ありきたりだ、考え直せ」と告げたあとに続く一言で、満足のいく答えが出るまで話を保留にして次の人に順番を回す様子が表れています。
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5. ups and downs
浮き沈み
Wil: Sheldon, I know that we’ve had our ups and downs, but I can honestly say that my life is so much more interesting because you are in it.
(シェルドン、僕たちの間には浮き沈みもあったけど、君がいることで僕の人生はずっと面白くなったと正直に言えるよ)
ups and downs は「浮き沈み」という意味です。ハワードの物足りない褒め言葉のあとに順番が回ってきたウィルが、過去の因縁も含めて率直に語る一言で、皮肉やライバル関係を経てもなお相手を認める言い方になっています。
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6. drop the subject
その話をやめる
Sheldon: Now, can we please drop this subject and pick a new one?
(もうこの話はやめて、別の話題にしてもらえないかな)
drop the subject は「その話をやめる」という意味です。台本では drop this subject という形で使われており、驚かされたシェルドンが誕生日の話題そのものを打ち切ろうとする場面での一言です。スープとシチューの境目という別の話に強引にすり替えようとする流れにつながります。
7. all about you
あなた中心の
Amy: But it’s the one day a year that’s just all about you.
(でも、1年に1日だけは、あなただけが主役になっていい日でしょう)
all about you は「あなた中心の」という意味です。誕生日を老いと結びつけて話をそらそうとするシェルドンに、エイミーが本来の意味を伝え返す一言で、照れ隠しの言い訳を優しく正そうとする気持ちが表れています。
8. part of the group
グループの一員
Stuart: To be honest, I don’t always feel like I’m part of the group.
(正直に言うと、自分がこのグループの一員だといつも感じられるわけではないんだ)
part of the group は「グループの一員」という意味です。パーティー準備を手伝ったスチュアートが、招かれたことへの感謝を口にしたあとに続けて漏らす一言で、普段の立ち位置への遠慮がにじみ出ています。
9. get through
切り抜ける
Penny: Okay, while they get the cake, Sheldon, I just want to say, I hope you didn’t think you were gonna get through tonight without a hug.
(ケーキを持ってきてもらっている間に言っておくけど、今夜ハグなしで済ませられると思ってなかったでしょうね)
get through は「切り抜ける」という意味です。ケーキが運ばれてくる合間にペニーがシェルドンに声をかける一言で、照れて距離を取りたがる相手を先回りして捕まえようとする言い方です。
10. get out of hand
手に負えなくなる
Sheldon: Oh, this is quickly getting out of hand.
(ああ、これは急に収拾がつかなくなってきたな)
get out of hand は「手に負えなくなる」という意味です。自分の振る舞いを謝罪したシェルドンが、パーティーを盛り上げようと褒め言葉を集め始めた直後にこぼす一言で、自分で始めたことが思った以上に広がっていく様子を表しています。
このエピソードの英語学習ポイント
この回で軸になるのは、誕生日という一日をめぐって、隠したい気持ちと伝えたい気持ちがどう言葉になるかです。冒頭でエイミーが誕生日を祝いたいと切り出す場面から、シェルドンは話題をそらす方向に会話を持っていきます。年齢や老いに結びつけて茶化したり、無関係な話にすり替えたりする受け答えからは、直接「祝われたくない」と言わずに距離を取ろうとする話し方が見えてきます。一方、祝う側であるペニーやスチュアートは、相手の照れをからかいながらも、ハグや招待といった具体的な行動で気持ちを示そうとします。パーティー終盤の即興スピーチの場面では、同じ「褒める」行為でも、ハワードのように一般的な言葉で済ませる話し方と、ウィルのように過去の因縁も含めて具体的に語る話し方とで、相手に届く重みが変わってきます。台本を読み返すときは、褒め言葉や祝いの言葉が抽象的か具体的かに注目すると、話者がどれだけ相手をよく見ているかが伝わってきます。パーティー後半、動揺したシェルドンが部屋にこもる場面では、誰が彼と話すべきかをめぐってレナードとエイミーが張り合います。付き合いの長さを主張するレナードに対し、エイミーは共有してきた経験の近さで張り合い返し、最終的にはペニーが割って入って扉越しに話しかけることで場面が動きます。相手との距離を、知っている期間の長さや共有してきた経験で語り合う言い方は、日常会話でも張り合いや冗談として使いやすい型です。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|祝われることへの抵抗を説明する英語
シェルドンはこの回を通して、誕生日そのものに向き合うより、話題を別の方向へずらす受け答えを繰り返します。サプライズを仕掛けられた直後には「Now, can we please drop this subject and pick a new one?」とスープとシチューの違いという無関係な話にすり替えようとし、パーティーが盛り上がってくると「Oh, this is quickly getting out of hand.」と、自分から始めた即興スピーチ大会の広がりに戸惑いを見せます。素直に喜べない気持ちを、話題転換や大げさな驚きで包む言い方が、この回のシェルドンらしさです。パーティー本番の直前には、体調を気にする素振りを見せながらも「もし窓のオウムのいるペットショップの前を歩けるなら、これもできるはずだ」と自分に言い聞かせる場面もあり、緊張を別の話に置き換えて乗り越えようとする癖が繰り返し表れています。
レナード|友人への感謝を言葉にする英語
レナードは軽口で場を和ませる場面が多い一方、終盤のスピーチでは飾らない言葉でシェルドンへの気持ちを伝えます。「You’re more than just my roommate, you’re my brother.」という一言は、長年の同居生活を経た関係を短くまとめたもので、それまでのからかい合いとは対照的な率直さが表れています。パーティー会場で久しぶりに会った知人には「Yeah, well Don’t be a stranger.」と軽く声をかけており、相手との距離に応じて、改まった言葉と気軽な言葉を使い分けている様子が見えます。パーティー終盤、部屋にこもったシェルドンをめぐってエイミーと役割を張り合う場面では、付き合いの長さを根拠に押し通そうとする姿もあり、普段は物腰の柔らかいレナードが意外なところで意地を見せる回でもあります。
スチュアート|仲間に入りたい気持ちを伝える英語
スチュアートはパーティーの手伝いを頼まれたことを素直に喜びながらも、自分の立ち位置への遠慮をのぞかせます。「To be honest, I don’t always feel like I’m part of the group.」という一言は、感謝の言葉のすぐあとに続くもので、招かれた嬉しさと、いつもは輪の外にいるという自覚が同時に表れています。控えめな言い方の中に本音を混ぜる話し方は、この回の他の登場人物の率直な物言いとは異なるスチュアートらしい距離の取り方です。ケーキの飾り付けを任されても文句一つ言わず黙々と手を動かす様子からも、輪の外側にいるからこそ役割をきちんと果たしておきたいという気持ちが伝わってきます。
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