海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン9の第18話「The Application Deterioration」は、レナード、シェルドン、ハワードの発明を大学が特許化する場面から始まります。持ち分の配分をめぐって弁護士と交渉するうち、三人の間にもぎこちない空気が生まれます。台本の実際のやり取りから、利益や貢献度について意見を述べるときの英語を10個のフレーズで見ていきます。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』S09E18では、三人の物理学者が自分たちの発明を特許にしようとする場面から物語が始まります。大学の弁護士との話し合いで持ち分の割合が示されると、三人の反応はそれぞれ異なります。とりわけハワードの立場をめぐって、契約の条件が友情にも影響を及ぼしていきます。終盤では、シェルドンが独自に書き直した契約書が登場し、あまりに堅苦しい言い回しにペニーたちが驚く場面もあります。ハワードへの態度を条項にするというシェルドンらしい発想も飛び出し、真面目な契約の話に思わぬユーモアが加わります。利益配分という現実的な話題を通して、英語での意見の主張の仕方や譲り方を考えられるエピソードです。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. as far as ~ is concerned
~に関する限り
Attorney: And as far as Mr. Wolowitz is concerned, I’m afraid as a federal employee on loan from NASA, your name can be on the patent, but you’re not entitled to an ownership share.
(ウォロウィッツさんに関する限りは、NASAからの出向という連邦職員の立場上、特許に名前は載せられますが、持ち分は認められません)
as far as ~ is concerned は「~に関する限り」という意味です。契約書の説明を受ける場面で、弁護士がハワードの立場だけは他の二人と違うと切り出す一言で、三人一律ではない条件が示される瞬間です。
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2. it’s the thought that counts
大切なのは気持ちである
Raj: It’s the thought that counts.
(大切なのは気持ちだよ)
it’s the thought that counts は「大切なのは気持ちである」という意味です。プレゼントの値段を気にするバーナデットとエイミーに、ラージがたしなめるように返す一言で、値段よりも贈り主の気持ちを優先しようとする姿勢が表れています。
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3. easy on the eyes
見た目がよい
Leonard: I want to say something obnoxious, but it is easy on the eyes.
(皮肉の一つも言いたいところだけど、見た目は悪くないな)
easy on the eyes は「見た目がよい」という意味です。改訂された契約書を見たハワードに、レナードが軽口交じりに感想を返す一言で、内容そのものより見た目を先にからかう、緊張をほぐす言い方になっています。
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4. give ~ the benefit of the doubt
疑わしきは罰せず相手を信じる
Raj: I hear what you’re saying, but I’ve known Emily a long time, and I think she deserves the benefit of the doubt.
(言いたいことは分かるけど、僕はエミリーを長く知っているし、彼女を疑わずに信じてあげるべきだと思う)
give ~ the benefit of the doubt は「疑わしきは罰せず相手を信じる」という意味です。台本では she deserves the benefit of the doubt という形で使われており、車の中でクレアに疑いを向けられたラージが、長年の付き合いを根拠に友人のエミリーをかばう一言です。
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5. as a matter of fact
実際のところ
Raj: As a matter of fact, I do.
(実際のところ、分かっているよ)
as a matter of fact は「実際のところ」という意味です。クレアに「結末は分かっているでしょう」と指摘されたラージが、開き直るように認める一言で、相手の指摘を否定せずそのまま引き受ける返し方になっています。
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6. move forward
前に進む
Howard: We have an invention and want to move forward.
(僕たちには発明があって、それを前に進めたいんだ)
move forward は「前に進む」という意味です。契約をめぐって迷いを見せる相手に、ハワードが状況をはっきりさせようとする一言で、悩み続けるより前に進みたいという焦りが表れています。
7. own a majority share
過半数の持ち分を所有する
Sheldon: How can you possibly justify owning a majority share?
(どうして大学が過半数の持ち分を持つことが正当化できるんですか)
own a majority share は「過半数の持ち分を所有する」という意味です。大学が特許の75%を持つと知らされたシェルドンが、納得できずに弁護士へ問いただす一言で、自分たちの研究に基づく発明だという主張が背景にあります。
8. make money
お金を稼ぐ
Howard: Can you imagine if we make money with this?
(これでお金が稼げたらどうなるか、想像できるかい)
make money は「お金を稼ぐ」という意味です。特許の話が動き出したばかりの場面で、ハワードが期待を膨らませながら口にする一言で、この時点ではまだ利益配分の難しさを知らない無邪気さがあります。
9. written guarantee
書面による保証
Sheldon: And the very fact that you needed a written guarantee of respect made me realize how dismissive I’ve been of your contributions.
(そもそも君が敬意を書面で保証してほしいと思ったこと自体が、僕が君の貢献をどれだけ軽んじてきたかに気づかせてくれた)
written guarantee は「書面による保証」という意味です。ハワードが提案した条項をきっかけに、シェルドンが自分の態度を振り返る場面での一言で、皮肉やごまかしのない率直な反省が表れています。
10. tie someone’s hands
人の行動を制限する
Sheldon: You’re tying my hands here.
(それじゃ僕は身動きが取れなくなってしまう)
tie someone’s hands は「人の行動を制限する」という意味です。台本では tying my hands という進行形で使われており、レナードにも自分への悪口禁止条項を求められたシェルドンが、からかい半分に不自由さを訴える一言です。
このエピソードの英語学習ポイント
この回で軸になるのは、利益や貢献度という現実的な話題をめぐって、意見を主張したり譲歩したりする英語です。弁護士との交渉場面では、シェルドンが正面から「正当化できるのか」と問い詰め、レナードが計算を確かめるように条件を言い直します。同じ疑問を伝える場合でも、シェルドンの言い方は相手の論理を崩そうとする対決型で、レナードの言い方は事実を確認して落とし所を探る調整型です。ハワードの側は、蚊帳の外に置かれそうになるたびに「それなら自分には何も残らないのか」という形で不満を言葉にし、感情を抑えつつも自分の取り分を主張します。契約書を書き直す終盤の場面では、逆にシェルドンが折れる側に回り、皮肉を交えながらも譲歩の言葉を口にします。台本を読み返すときは、誰が主張する側で誰が譲る側かが場面ごとに入れ替わる点に注目すると、同じ「利益」という話題でも、立場によって選ばれる表現が変わることが見えてきます。もう一つ面白いのが、シェルドンが独自に書き直した契約書の場面です。ペニーが書類の分量に驚く場面があり、法律文書特有の堅い言い回しが、普段の砕けた会話とは違う響きを持つことがわかります。契約や公式文書で使われる格式ばった英語と、友人同士の軽い会話で使われる英語との落差が、この場面のユーモアを支えています。どちらの register で話しているかを意識すると、同じ登場人物の話し方の変化にも気づきやすくなります。
キャラクター別|英語の特徴
レナード|研究の価値と利益を説明する英語
レナードはこの回を通して、対立をあおるより、事実を確かめながら落とし所を探す言い方を選びます。大学側が25%しか三人に残らないと分かった場面では、感情的に反発するのではなく「So the three of us do all the work and only end up with 25%?」と計算を確かめる形で疑問を投げかけます。ハワードが取り分を失いそうになった終盤でも、「Of course, we can split any profits three ways.」と代替案を淡々と示しており、対立を長引かせずに解決策へ向かおうとする姿勢が一貫しています。契約書に細かい修正が加わり始めても、レナードは驚きつつも受け入れる側に回っており、感情でぶつかるより、条件を確認しながら折り合いをつける進め方が最後まで崩れません。
ハワード|自分の貢献を主張する英語
ハワードはこの回を通して、冗談で場を和ませながらも、自分だけが取り分を失う状況には敏感に反応します。大学の弁護士から契約内容を聞かされた場面では「Wait, so this can turn out to be a financial success, and I get nothing?」と、成功しても自分には何も残らないという不公平さをはっきり口にします。レナードとシェルドンが利益を分け合う案を出すまで、その不満は形を変えながら繰り返し表れており、貢献に見合った扱いを求める気持ちがこの回のハワードを動かしています。バーナデットに契約を心配されると、素直に感謝するより先に一人で対処できると言い返す場面もあり、不安を見せまいとする強がりも、この回のハワードらしさの一部です。最終的にシェルドンとレナードが利益を三等分すると申し出ると、素直に喜びを見せる場面もあり、意地を張っていた分だけ、その安堵の表し方が率直に響きます。
シェルドン|契約条件を論理的に修正する英語
シェルドンは大学が特許の大半を持つと知らされた場面では「How can you possibly justify owning a majority share?」と、根拠を問いただす形で反論します。一方、終盤で自分がハワードへの態度を条項化されると「You’re tying my hands here.」と不自由さを訴えつつも、最終的には敬意を欠いていた自分を素直に認める側に回ります。反論から譲歩までの過程が同じ回の中で見られる点が、この回のシェルドンらしさです。契約書を独自に書き直す場面では、必要以上に格式ばった言い回しを好んで使っており、日常会話でも法律文書のような硬さを崩さないところに、シェルドンらしい徹底ぶりが表れており、感情的な場面でも状況を条件の形に整えようとする癖がここでも顔をのぞかせます。
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