「ups and downs」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S09E17で学ぶ英会話

「ups and downs」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

長く続いてきた関係を振り返るとき、「いい時も悪い時もあったな」としみじみ感じる瞬間が、誰にでもあるのではないでしょうか。

そんな気持ちを一言で表せる「ups and downs」は、「浮き沈み、良い時も悪い時も」という意味のイディオムです。『ビッグバン★セオリー』シーズン9第17話、かつて宿敵だったウィル・ウィートンが、シェルドンの誕生日パーティで和解の祝辞を述べるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「ups and downs」の意味とニュアンス

ups and downs
意味:浮き沈み、良い時も悪い時も、紆余曲折

「ups and downs」は、up(上昇・好調)と down(下降・不調)を対にして、「良い時期と悪い時期の両方があった」ことを表す定番のイディオムです。人生・人間関係・事業など、時間をかけて続いてきたものの起伏を語るときに使われます。

「have one’s ups and downs(浮き沈みを経験する)」の形が典型で、長年の友情や夫婦関係、会社の歴史などを振り返る場面でよく登場します。単に「大変だった」と言うより、「良いこともあれば悪いこともあった」という両面を含んだ、しみじみとした味わいを持つのが特徴です。劇中ではウィルが、シェルドンとの因縁を振り返る言葉として、この表現を選んでいます。

【ここがポイント!】

  • 核は「上がり下がり」を繰り返す波のイメージ
  • 人生・人間関係・事業など、長く続くものの起伏を語る表現
  • 「良い時も悪い時も」両面を含む、しみじみとした味わいが持ち味

『ビッグバン★セオリー』S09E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

長く対立関係にあったウィル・ウィートンが、シェルドンの誕生日パーティで祝辞を述べます。過去の確執を隠さずに認めたうえで、シェルドンの存在が自分の人生を豊かにしたと語り、スタートレックの名台詞で締めくくる、和解の場面です。

Wil: Sheldon, I know that we’ve had our ups and downs, but I can honestly say that my life is so much more interesting because you are in it. Live long and prosper, buddy.
(シェルドン、僕らにはいろいろあったけど、君がいるおかげで僕の人生はずっと面白くなったと心から言えるよ。長寿と繁栄を、相棒)

Sheldon: That’s how you do it, Wolowitz.
(そういうふうにやるんだよ、ウォロウィッツ)

The Big Bang Theory Season9 Episode17(The Celebration Experimentation)

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シーン解説と心理考察

過去の対立をあえて「ups and downs」と言葉にすることで、和解の祝辞に誠実さがにじむ場面です。きれいごとだけで固めるのではなく、確執があった事実を認めたうえで「それでも君がいてよかった」と続けるからこそ、ウィルの言葉には重みが生まれています。

直前にシェルドンが「ありきたり」と切り捨てたハワードの祝辞との対比も効いていて、ウィルの祝辞が際立つ構成になっています。締めにスタートレックの名台詞「Live long and prosper」を置くあたりにも、二人をつないだものへの目配せが表れています。長い因縁を一言で受け止めるこの表現が、和解の空気をやわらかく見せています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

ジェットコースターや心電図のように、上(up)と下(down)を交互に繰り返す波線を思い描いてみてください。好調で上がり、不調で下がり――その繰り返しが、一つの関係や人生の歴史になっていきます。

劇中では、かつて険悪だったウィルとシェルドンの関係を、ウィルが「ups and downs」とひと言で振り返り、過去の対立を隠さず認めたうえで和解する場面を重ねるとよいでしょう。「波があったからこそ今がある」という温かい含みごと覚えておくと、このフレーズが持つしみじみとした味わいも一緒に記憶に残ります。

例文で覚える「ups and downs」

人生や関係の起伏を語る場面を中心に見ていきましょう。

Every marriage has its ups and downs.
(どんな結婚生活にも、良い時と悪い時がある)
人間関係についてしみじみ語るときの一言です。「浮き沈みがあって当たり前」という、普遍的な味わいを持つ使い方です。

The company has had its ups and downs over the years.
(その会社は長年、浮き沈みを経験してきた)
企業や事業の歴史を振り返る場面です。好調と不調を繰り返してきた歩みを、一言でまとめています。

A: You two have been friends for over twenty years, right?
B: Yeah, we’ve had our ups and downs, but we’re still close.
(A:あなたたち、20年以上の友達なんだよね?)
(B:うん、いろいろあったけど、今でも仲がいいよ)
長年の友情について話すやりとりです。劇中のウィルと同じく、起伏を認めたうえで関係の深さを語る使い方です。

あわせて覚えたい関連表現

ins and outs
(詳細、込み入った事情)
見た目はそっくりですが、意味はまったく別です。「物事の細かい内情ややり方」を指し、「浮き沈み」の意味はありません。混同しやすいので注意したい表現です。

highs and lows
(絶頂とどん底、浮き沈み)
ups and downs とほぼ同じ意味で使えますが、感情の振れ幅(歓喜と絶望)をより強調する傾向があります。ドラマチックな起伏を語りたいときに向いています。

through thick and thin
(良い時も悪い時も、ずっと共に)
「どんな状況でも見捨てずに支え合う」という忠誠や絆を強調する表現です。ups and downs が起伏の事実を述べるのに対し、こちらは寄り添い続ける姿勢に重点があります。

Note|「ups and downs」と「ins and outs」は別物

英語を学んでいると、「ups and downs」と「ins and outs」を、つい同じようなものとして覚えてしまいがちです。見た目も語呂もよく似ているので無理もありませんが、この二つは意味がまったく異なります。

「ups and downs」は、これまで見てきたとおり「浮き沈み、良い時も悪い時も」を意味します。一方の「ins and outs」が指すのは「物事の詳細・込み入った事情・やり方の機微」です。たとえば「I know the ins and outs of this business(この仕事の細かい事情まで知っている)」のように使い、起伏とはまったく関係ありません。どちらも反対の概念を「A and B」の形で対にした表現で、英語には ups and downs、highs and lows、through thick and thin のように、両極を並べて全体を表す言い回しが数多くあるとされています。この「対で全体を示す」発想が共通しているぶん、かえって意味を取り違えやすいのかもしれません。形が似ていても中身は別物――そう意識しておくと、混同を防げます。

劇中でウィルが選んだのは、もちろん「浮き沈み」の方です。二人の長い因縁を振り返るのに、これ以上ふさわしい一言はないと言えます。

似た形の表現こそ、意味の違いを押さえておきたいですね。

まとめ|ウィルの祝辞に学ぶ「浮き沈み」の英語

「ups and downs」は、「浮き沈み、良い時も悪い時も」を表す定番のイディオムです。上がり下がりを繰り返す波が核のイメージで、人生・人間関係・事業など、長く続いてきたものの起伏をしみじみと語れるのが持ち味です。

このフレーズが使えると、「いろいろあったけど」という万感の思いを、英語でも自然に伝えられるようになります。長年の友情や夫婦関係、仕事の歩みを振り返る場面で、ぴたりとはまってくれます。

過去の確執ごと相手を受け止めたウィルの祝辞を思い出しながら、表現の幅を広げてみてください。

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