ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S3E9に学ぶ「care for」の意味と使い方

care for

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かの言動や提案に対して、「大嫌い」とまでは言わないけれど、「どうも気に食わない」「あまり好きじゃないな」と心の中でモヤモヤすること、ありませんか?

英語には、そんな「ちょっと引いている」「感心しない」という絶妙な温度感を、大人っぽく上品に伝えられる便利なフレーズがあるんです。

ストレートに拒絶するのではなく、相手との距離感を保ちながらノーの意思を示す表現。
今回は、そんな大人の気遣いが詰まったフレーズを一緒にマスターしていきましょう!

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

クリスマスの時期、ショッピングモールの裏口で妖精(エルフ)のコスプレをした2人の従業員が、休憩しながら愚痴をこぼしているシーンです。

Teenage Elf: Ha. At least you got the kids, I get their dads. Letches all want me to sit on their laps.
(ハッ。あなたは子どもでマシよ、私はその父親たちだもの。変態どもはみんな私を膝に座らせたがるの。)

Little Elf: I don’t much care for the way Santa’s gawking at you either. Don’t do that. You’re too pretty to smoke.
(サンタがあんたをジロジロ見てるのも、私はあまり好きじゃないけどね。やめなさい。タバコを吸うには可愛すぎるわよ。)

Teenage Elf: Next you’re gonna tell me it’ll stunt my growth.
(次は、成長が止まるって言うんでしょ。)

Little Elf: Be nice, now. It’s Christmas.
(ほら、優しくね。クリスマスなんだから。)
BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

父親客からのいやらしい視線にうんざりするティーンエイジャーのエルフに対し、小柄なエルフの女性が「サンタ役の男の視線も嫌な感じだ」と同調している場面ですね。

華やかなクリスマスの裏側にあるリアルな疲労感の中、露骨に「大嫌い」と叫ぶのではなく、「あまり感心しないわね」と少し冷めた目線で不快感を表現しています。

大人ならではの皮肉と距離感が表れている、とても人間臭いやり取りです。

フレーズの意味とニュアンス

care for
意味:〜を好む(主に否定文・疑問文で)、〜の世話をする

「care」という単語の根底には「心を砕く」「気にかける」というイメージがあります。
そこに方向を表す前置詞「for」が結びつくことで、「特定の対象に向けて心が向かう=好む」という意味合いが生まれます。

現代の日常会話において「好む」という意味で使われる場合、肯定文で登場することは少なく、大半が「not care for(あまり好きではない)」という否定形か、「Would you care for…?(〜はいかがですか?)」という丁寧な疑問文で用いられます。

【ここがポイント!】

「like」や「love」が感情をストレートにぶつける言葉だとすれば、「care for」は「あえて選ぶほど心が向いているか」という、少し落ち着いた大人の視点を持っています。

今回のシーンのように否定形で使われると、「憎んでいるわけではないけれど、私の好みではない」「どうも気に食わない」というニュアンスになります。
角を立てずに、しかしはっきりと不快感やノーの意思を示すことができる非常に便利な表現です。

実際に使ってみよう!

I don’t really care for sweet things.
(甘いものはあまり好きではありません。)
直接的に「嫌い」と言うのを避け、相手に配慮しながら上品に自分の好みを伝える大人の表現です。

Would you care for another cup of coffee?
(コーヒーをもう一杯いかがですか?)
「Do you want…?」よりもずっと丁寧で、お客様に飲み物などを勧める際の美しい決まり文句です。

I don’t care for the way he speaks to his staff.
(彼のスタッフへの話し方は感心しませんね。)
単なる食べ物の好みだけでなく、他人の振る舞いや態度に対して「好ましく思っていない」「賛同できない」という心理的なスタンスを示す際にも使えます。

BONES流・覚え方のコツ

サンタ役の男性からの不躾な視線に対し、「I don’t much care for…(あまり気に食わないわね)」と呆れたように眉をひそめる小柄なエルフの表情を思い浮かべてみてください。

「hate」と怒りをあらわにする熱量はないけれど、心の中で静かに「ナシだな」と評価を下している。
そんな絶妙な温度感とセットで覚えると、このフレーズの持つ控えめなニュアンスがしっかりと定着しますよ。

似た表現・関連表現

be fond of
(〜を好む、〜が好きである)
「like」よりも温かみがあり、長年愛着を持っているものに対して使われます。今回の「care for」が否定文で距離感を出すのによく使われるのに対し、こちらは肯定文で「愛情を持って好んでいる」ことを伝える点が大きな違いです。

prefer
(〜のほうを好む)
複数の選択肢がある中で「こちらのほうが好きだ」と明確に選ぶ際に使われます。「care for」が単体の対象に対する心の向きを表すのに対し、「prefer」は比較のニュアンスが強くなります。

look after
(〜の世話をする、〜の面倒を見る)
「care for」にも「世話をする」という意味がありますが、日常会話で「子どもの世話をする」「ペットの面倒を見る」と言う場合は、この「look after」の方が圧倒的にカジュアルで頻繁に使われます。

深掘り知識:英語圏の「ポライトネス(丁寧さ)」とcareの語源

「care」という単語は、古英語の「caru(悲しみ、嘆き)」に由来すると言われています。
つまり、本来は「心が痛むほど気にかかる」という少し重たい感情を表す言葉でした。

これが発展し、「それほどまでに心が向かう=好む」という意味合いを持つようになったのです。

英語はストレートな言語だと思われがちですが、実は相手との関係性を重んじる「ポライトネス(丁寧さ)」の文化が根付いています。
「I don’t like it.」と直接的に切り捨てるのではなく、「I don’t care for it.(そこに心を向けることはありません=好きではありません)」とクッションを挟むことで、人間関係を円滑にする知恵がこのフレーズには詰まっているのです。

まとめ|大人の気遣い表現をマスターしよう

いかがでしたか?
今回は、相手への配慮や控えめな感情表現にぴったりな「care for」の意味と使い方をご紹介しました。

ストレートな表現を避けることで、会話に大人の余裕や洗練されたニュアンスを添えることができますね。
ぜひ日常のちょっとした場面で、このスマートな表現を使ってみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次