海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン2 第3話に登場する、面倒な状況の解決を相手に丸投げするときの言い方です。ペニーに振り回されて音を上げたシェルドンが、ルームメイトのレナードに詰め寄る場面には、責任のなすり合いから遠回しな釘の刺し方までが凝縮されています。
友人同士のやり取りだからこそ出てくる、率直な言い回しを見ていきましょう。
“You have to do something about ~”で面倒事を丸投げする
自室に戻ってきたシェルドンは、開口一番レナードにこう詰め寄ります。
Sheldon: Leonard, you have to do something about Penny. She is interfering with my sleep, she’s interfering with my work, and if I had another significant aspect of my life, I’m sure she’d be interfering with that too.
(レナード、ペニーのことを何とかしてくれ。彼女は僕の睡眠を邪魔しているし、仕事も邪魔している。もし僕にもうひとつ人生の重要な側面があったら、きっとそれも邪魔していただろう。)Leonard: Why should I do something, you’re the one who introduced her to online gaming.
(なんで僕が何とかしなきゃいけないんだ、彼女にオンラインゲームを教えたのは君だろ。)TBBT Season2 Episode3 (The Barbarian Sublimation)
You have to do something about 〜.は「〜について何か対処してくれ」と、面倒な状況の解決を相手に求める言い方です。自分では手に負えないと感じたときに使う、直球の丸投げ表現と言えます。対するレナードは、you’re the one who 〜(〜したのは君だ)という構文で、すかさず責任を押し返しています。
この応酬はさらに続きます。
Leonard: Why don’t you just tell her to leave you alone.
(だったら彼女に、放っておいてくれって言えばいいだろ。)Sheldon: I did. I told her, I texted her, I sent out a very emphatic twitter. I even changed my facebook status to Sheldon Cooper wishes Penny would leave him alone. I don’t know what else to do.
(言ったとも。直接言ったし、メールも送ったし、かなり強い調子でツイートもした。フェイスブックのステータスまで「シェルドン・クーパーはペニーに放っておいてほしいと思っています」に変えた。もう他に何をすればいいのかわからないんだ。)TBBT Season2 Episode3 (The Barbarian Sublimation)
leave 人 aloneは「(人を)放っておく、構わないでおく」という定番表現です。シェルドンはあらゆる手段でこれを伝えたと主張し、最後にI don’t know what else to do.(もう他に何をすればいいのかわからない)と、手詰まり感を吐露しています。
遠回しに釘を刺す”very difficult to live with”
打つ手がないと訴えるシェルドンに、レナードが問い返すと、思いがけない返事が返ってきます。
Leonard: Well, what am I supposed to do?
(じゃあ、僕にどうしろって言うんだ?)Sheldon: I don’t know, but if you don’t figure something out, I warn you I shall become very difficult to live with.
(わからない。だが、君が何か手を打たないなら、言っておくが僕はこの上なく面倒な同居人になるぞ。)TBBT Season2 Episode3 (The Barbarian Sublimation)
I warn you (that) I shall 〜.は、日常会話にしてはかなり格式ばった前置きです。shallを使う言い回し自体が古風で堅く、警告というよりは儀式ばった宣言のように響きます。difficult to live withは「一緒に暮らしにくい、扱いにくい」という意味で、ここでは「協力しなければ、僕はもっと厄介な同居人になる」という遠回しな脅し文句として使われています。直接的な要求ではなく、堅苦しい言い回しで釘を刺すところに、このキャラクターらしさが表れています。
まとめ|丸投げと釘の刺し方にも、それぞれの型がある
You have to do something about 〜、you’re the one who 〜、leave 人 alone、I warn you I shall 〜。面倒事を相手に押しつける言い方から、遠回しに釘を刺す言い方まで、ルームメイト同士の言い合いには実用的な表現が詰まっています。
同じような場面に出くわしたときの言い回しの引き出しとして、押さえておきたいところです。
同じエピソードのフレーズ記事やエピソードまとめでも、このやりとりに関連する表現を扱っています。


コメント