海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン2 第3話に登場する、オンラインゲームから広まったネットスラングです。パソコンの操作を覚えたてのペニーに、シェルドンがゲーム内で使う略語を教える場面から、日常会話にもそのまま転用できる表現が見えてきます。
ゲーム用語だからと侮っていると、案外身近な言い回しに気づく回でもあるので、順番に見ていきましょう。
“AFK”を巡るペニーとシェルドンのすれ違い
ヘッドセットをつけてオンラインゲームに興じるシェルドンのもとに、パソコンを借りたペニーが加わります。操作を教わるうち、ペニーは耳慣れない略語につまずくことになります。
Penny: What’s AFK?
(AFKって何?)Sheldon: AFK. Away from keyboard.
(AFK。「キーボードから離れている」の意味だ。)Penny: OIC.
(OICね。)Sheldon: What does that stand for?
(それは何の頭文字だ?)Penny: Oh, I see?
(「わかった」ってことよ?)Sheldon: Yes, but what does it stand for?
(ああ、だがその略はどんな単語の頭文字だ?)TBBT Season2 Episode3 (The Barbarian Sublimation)
AFKはAway From Keyboardの略で、オンラインゲームやチャットで「今ちょっと離席する」と断るときの定番表現です。画面から一時的に離れる際、相手を待たせたまま黙って消えるのではなく、こう一声かけるのがマナーとして定着しています。
ペニーが返したOICも、”Oh, I see”(なるほど)を略したチャットスラングです。ところがペニーは略語だと気づかず、そのまま “Oh, I see?” と発音してしまい、シェルドンとの会話が噛み合わなくなっていきます。頭文字だけを並べた略語は、初めて目にする側には発音のしようがない、というすれ違いがそのまま笑いになっている場面です。
追いつくための一言と、初心者をからかう一言
シェルドンの解説を横目に部屋へ戻ってきたレナードは、状況をつかめないままこう切り出します。
Leonard: Want to catch me up?
(状況を教えてくれる?)TBBT Season2 Episode3 (The Barbarian Sublimation)
catch (someone) upは「(相手に)最新の状況を伝える、追いつかせる」という言い方です。話に遅れて加わった人が事情を知りたいときの切り出し方として便利で、台本の別の場面でも同じ問いかけが繰り返し登場します。
一方、ゲームにのめり込むペニーが宝箱を見つけて浮かれる場面では、こんなやり取りが交わされます。
Penny: Oh my God, a treasure chest, I’m rich!
(やった、宝箱よ、お金持ちだわ!)Sheldon: Level three and she thinks she’s rich! What a noob.
(レベル3で金持ち気分とはな。とんだ初心者だ。)TBBT Season2 Episode3 (The Barbarian Sublimation)
noob(newbieが縮まった形)は、ゲームの初心者を指すスラングです。もともとはオンラインゲームのコミュニティ発の言葉ですが、今では「不慣れな人」「勝手がわかっていない人」を指す言い回しとして、ゲーム以外の会話でも使われるようになっています。
この回に出てくるゲーム発の略語をまとめると、次のように整理できます。
| 表現 | 元になった言葉 | 使われ方 |
|---|---|---|
| AFK | Away From Keyboard | 一時的な離席を伝える |
| OIC | Oh, I see | チャットでの相槌 |
| noob | newbie(新人) | 不慣れな人をからかう |
| catch (someone) up | 追いつかせる | 状況説明を頼む |
まとめ|ゲーム発のスラングが日常会話に溶け込む瞬間
AFK、OIC、noobといったオンラインゲーム発のスラングは、キーボードの外の会話にも自然と入り込んでいます。catch me upのような定番フレーズと合わせて押さえておくと、ゲーム好きの相手との雑談でも役に立ちそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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