海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第11話に登場する、クリスマスツリーの飾りつけをめぐる場面です。ペニー、レナード、シェルドンがそれぞれ全く違う家庭のクリスマスの過ごし方を語り合い、最後にはツリーのてっぺんに何を置くかで言い合いになります。
一本のツリーを前にしただけで、家庭ごとの過ごし方の違いがどれだけ表れるのか見ていきます。
家庭ごとにこんなに違うクリスマスの過ごし方
ツリーを飾りながら、3人がそれぞれの実家での過ごし方を話す場面です。
Penny: I just love decorating the Christmas tree. It makes me feel like a little girl again.
(クリスマスツリーを飾るの、本当に好きなの。小さい女の子に戻った気分になるのよね。)Leonard: We didn’t have a tree when I was growing up.
(僕の実家にはツリーなんてなかったよ。)Penny: Really? Why not?
(ほんとに? どうして?)Leonard: Mmm, in my family, holidays weren’t so much celebrated as studied for their anthropological and psychological implications on human society.
(うーん、うちの家族だと、祝日って祝うというより、人間社会に与える人類学的・心理学的な意味を研究する対象だったんだ。)Penny: Oh, sounds festive. Did you at least give presents?
(あら、それは賑やかそうね。せめてプレゼントくらいはあげたの?)Leonard: Mmm, in a way. We presented papers, and then broke off into focus groups and critiqued each other.
(まあ、ある意味ではね。論文を発表して、グループに分かれてお互いに批評し合ってたよ。)Penny: Sheldon, what about you? Did you have a Christmas tree?
(シェルドンは? あなたの家にはクリスマスツリーあったの?)Sheldon: Oh, yes. We had a tree, we had a manger, we had an inflatable Santa Claus with plastic reindeer on the front lawn. And to make things even more jolly, there were so many blinking lights on the house they induced neighborhood-wide seizures.
(もちろんあったよ。ツリーも、飼い葉桶の飾りも、庭にはプラスチックのトナカイを従えた膨らませ式のサンタクロースまであった。もっと陽気にしようと、家中に点滅するライトをつけすぎて、近所一帯でてんかん発作が起きかねないくらいだったよ。)TBBT Season3 Episode11 (The Maternal Congruence)
ペニーは子どもの頃の気分に戻れる楽しい行事として、レナードは家族で論文を発表し合う研究対象として、シェルドンは庭の飾りつけまで含めた賑やかな行事として、それぞれ全く違うクリスマス像を語っています。同じ「クリスマスツリーを飾る」という状況を前にしても、家庭によって思い浮かべる光景がこれほど違う点が、このやり取りの面白さと言えます。
decorate the Christmas tree はツリーを飾ることを表す言い方で、このあとに出てくる trim the tree も同じ意味で使われる表現です。
ツリートッパー論争と、飾りつけに正解がないこと
ツリーの飾りつけを続けながら、ペニーがシェルドンに手伝いを促す場面です。
Penny: So I take it you don’t want to help us trim the tree.
(つまり、ツリーの飾りつけは手伝いたくないってことね。)TBBT Season3 Episode11 (The Maternal Congruence)
このあとシェルドンは、ニュートンの胸像をツリーに加えるよう主張し、さらにこう言い切ります。
Sheldon: No. Isaac goes at the top of the tree.
(いや。アイザックはツリーのてっぺんに置くものだ。)TBBT Season3 Episode11 (The Maternal Congruence)
アメリカの家庭のクリスマスツリーでは、てっぺんに星や天使をかたどった飾り(tree topper)を置く慣習がよく紹介されますが、何を置くかは家庭や地域、時代によって幅があるとされ、決まった正解があるわけではありません。シェルドンが星でも天使でもなくニュートンの胸像を推す場面は、「てっぺんに何を置くか」という選択自体に唯一の正解がないことを、コメディとして誇張した形で見せていると言えます。
まとめ|クリスマスの過ごし方に、決まった形はない
decorate the Christmas tree、trim the tree。同じツリーを飾るという行為の中にも、ペニー・レナード・シェルドンそれぞれの家庭の色が表れていました。てっぺんに何を置くかという小さな言い合いも、クリスマスの過ごし方に唯一の正解がないことを映し出していると言えます。
この回のクリスマスの一場面を、『ビッグバン★セオリー』を観ながらまた味わってみるのも面白いところです。
同じエピソードを扱ったフレーズ記事やエピソードまとめも、あわせて読むと場面全体がより立体的に見えてきます。


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