海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は、自分の意思や状況を相手に誤解なく、きっぱりと伝える時に必須のフレーズ「make clear」をご紹介しますね。
ビジネスでも日常でも大活躍する表現なので、しっかりニュアンスを掴んでいきましょう!
実際にそのシーンを見てみよう!
ブースの葬儀に向かうため、研究所の仲間たちが喪服姿で集まってきました。
しかし、ブレナンだけはいつものように身元不明遺体の調査を続け、頑なにその場を動こうとしません。
Cam: That’s enough. We’re going. Now.
(もう十分よ。行くわよ。今すぐ。)Brennan: I have remains to identify. He could have a family.
(身元を特定しなきゃいけない遺体があるの。彼にも家族がいるかもしれないわ。)Angela: He’s 500 years old. They’ve probably adjusted by now.
(500年前の人よ。家族ももう立ち直ってるはずだわ。)Brennan: I’m not going. I’ve already made that clear.
(私は行かない。それはもうはっきり言ったはずよ。)
BONES Season3 Episode15 (The Pain in the Heart)
シーン解説と心理考察
葬儀に行かせようと説得する仲間たちに対し、ブレナンは「500年前の遺体調査」を理由に同行を拒否します。
「行かないと、もうはっきり言った」と冷たく言い放つ彼女の言葉からは、大切な相棒の死という現実と向き合うことへの強い恐怖心が垣間見えますね。
無意識に自分の心を守ろうとする必死な防衛本能が痛いほど伝わってくる、切ない場面です。
フレーズの意味とニュアンス
make clear
意味:〜を明らかにする、はっきりさせる、明確に伝える
「make(〜の状態にする)」と「clear(はっきりした、透明な、明白な)」が組み合わさったフレーズです。
直訳の通り、曖昧な物事や自分の意思を「誤解の余地がないほど透明で明白な状態にする」という意味合いで使われます。
【ここがポイント!】
ネイティブがこの表現を使う時、ただ単に言葉で「言う(say)」のではなく、「相手に100%理解させる」「白黒はっきりさせる」という強い意志と勢いが込められています。
今回のブレナンのように、自分のスタンスを絶対に譲らないという毅然とした態度や、相手に念押しをしたい時にぴったりの表現です。
実際に使ってみよう!
Let me make this clear. I will not work on weekends anymore.
(これだけははっきりさせておくわ。私はもう週末には働きませんからね。)
[解説]理不尽な要求に対して、自分の境界線をしっかりと引く時の例文です。文頭に「Let me make this clear」と置くことで、相手の反論を許さない強いエネルギーを持たせることができます。
I want to make it clear that this was not my mistake.
(これだけははっきりさせておきたいのですが、これは私のミスではありません。)
[解説]ビジネスシーンで、責任の所在を明確にしたい時に使われます。感情的にならず、事実として「自分の過ちではない」と透明性を持たせて伝える大人の自己防衛フレーズです。
The CEO made his stance clear on the new environmental policy.
(CEOは新しい環境政策に対する自身のスタンスを明確にした。)
[解説]会議や公式な場で、誰の目にも明らかなように方針を打ち出す際によく使われます。指導的な立場にある人が、周囲の迷いを断ち切るような情景が浮かびますね。
BONES流・覚え方のコツ
頑なに顕微鏡から顔を上げず、冷たいほどの声で「行かない」と仲間を突き放すブレナンの毅然とした態度を思い浮かべてみてください。
心の中のモヤモヤとした霧や相手の甘えを吹き飛ばして、状況を「クリア(clear)」にするような、強い意志のエネルギーとセットで覚えると、とっさの時にもスムーズに口から出やすくなりますよ。
似た表現・関連表現
clarify
(意味:明確にする、分かりやすく説明する)
make clearのフォーマルな一語表現です。ビジネスの会議などで、複雑な問題や分かりにくい点を「解明してすっきりさせる」という知的で落ち着いたニュアンスを持ちます。
spell out
(意味:詳しく説明する、一つ一つ明確にする)
単語のスペルを一つずつ読み上げるように、誰にでも分かるよう「噛み砕いて詳細に説明する」というニュアンスです。少し苛立ちを含んで「そこまで言わなきゃ分からない?」という場面でも使われます。
point out
(意味:指摘する、注目させる)
相手が気づいていない事実や問題点を「指差して(point)」知らせる表現です。状況全体を明らかにするというよりは、特定の箇所に焦点を当てるイメージですね。
深掘り知識:「察する文化」と「言葉にする文化」の違い
日本は「言わなくても分かる(察する)」ことを重んじるハイコンテクスト文化ですが、英語圏は多様なバックグラウンドを持つ人々が共生しているため、「言葉にしなければ伝わらない」というローコンテクスト文化が根付いています。
だからこそ、自分の意思や境界線を「make clear(誰の目にも透明で明白な状態にする)」ことは、自己中心的ではなく、むしろ相手との健全な関係を築くための「誠実なマナー」として捉えられます。
この文化的な背景を知っておくと、英語を話す時に少しだけ堂々とした気持ちになれますね。
まとめ|「伝える」から「伝わり切る」英語へ
いかがでしたか?今回は、自分の意思を誤解なく相手に届ける「make clear」を解説しました。
「tell」や「say」から一歩踏み込んでこのフレーズを使うことで、あなたの言葉に「絶対に分かってほしい」という強い意志と誠実さを乗せることができます。
ぜひ、日常会話やビジネスの大切な場面で活用してみてくださいね。


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