海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第4話に登場する、気まずい失敗談を打ち明ける言い方と、それを聞き出す言い方です。バーナデットと別れた理由を隠し続けるハワードと、その事情をなんとか知りたがるレナードやペニーとのやりとりの中に、この2つの型が対になって描かれています。
まずは、大学のカフェテリアでのやりとりから見ていきます。
詳細を伏せたまま概要だけを認める言い方
レナードが、バーナデットと別れた経緯についてハワードに切り出す場面です。
Leonard: You know, you never told me what happened between you and Bernadette.
(そういえば、バーナデットと何があったのか、聞いてなかったな。)Howard: I did a stupid thing.
(俺、バカなことをしちまってさ。)Leonard: Yeah, I guessed that.
(だろうな、そんな気はしてたよ。)TBBT Season4 Episode4 (The Hot Troll Deviation)
You never told me what happened between you and … は、「そういえば〜との間に何があったのか聞いてなかったな」と、それとなく事情を尋ねる切り出し方です。詰問調ではなく、思い出したように話題を振るのがポイントです。
対するハワードの I did a stupid thing. は、「バカなことをした」と概要だけを認め、詳細には踏み込まない言い方です。この後もレナードにしつこく聞かれ続けたハワードでしたが、しびれを切らしたレナードが状況を一言でまとめると、ハワードは次の一言でそれを認めます。
Howard: In a nutshell.
(まあ、かいつまんで言えばそういうことだ。)TBBT Season4 Episode4 (The Hot Troll Deviation)
In a nutshell. は「一言で言えば」「要するに」という意味の言い方です。ここでは相手が示した要約を否定せず、短い一言で肯定して話を打ち切る返し方として使われています。
条件を示して聞き出す・渋々白状する言い方
場面は変わり、ペニーの部屋です。ハワードから頼み事をされたペニーが、事情を話すよう条件を突きつけます。
Penny: Howard, if you want my help, I’ve got to know what happened.
(ハワード、力になってほしいなら、何があったのか知らせてもらわないと。)Howard: But it’s embarrassing.
(でも、恥ずかしいんだよ。)Penny: Yeah, that’s what I’m counting on. Spill.
(そう、それを期待してるの。さあ、話して。)TBBT Season4 Episode4 (The Hot Troll Deviation)
If you want my help, I’ve got to know what happened. は、「力を貸してほしいなら、事情を知らせてもらわないと」と、協力の条件として聞き出す言い方です。ハワードが it’s embarrassing と渋ってみせても、ペニーは that’s what I’m counting on.(それを期待してる)と切り返し、Spill.(さあ話して)の一言でたたみかけます。
| 表現 | 使われ方 |
|---|---|
| I did a stupid thing. | 詳細を伏せて概要だけ認める |
| In a nutshell. | 相手の要約を一言で認める |
| If you want my help, I’ve got to know what happened. | 条件を示して聞き出す |
| Spill. | くだけた調子で打ち明けを促す |
聞き出す側の粘り強さと、白状する側の渋りっぷりが対になっているのが、この場面の見どころです。
まとめ|聞き出す粘りと、渋々白状する応酬
I did a stupid thing.、In a nutshell.のように概要だけ認めて詳細をぼかす言い方と、If you want my help, I’ve got to know what happened.、Spill.のように条件を示して聞き出す言い方。気まずい話をめぐる押し引きには、こうした対になる型が使われています。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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