『フレンズ』S04E23 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選
海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン4第23話では、ロスとエミリーの結婚式のため6人がロンドンへ降り立ちます。ニューヨークに残ったレイチェルは、ロスへの気持ちを否定しようと言葉を重ねますが、重ねるほどかえって本音がにじみ出てしまいます。フィービーも、儀式を始める前にわざわざ断りを入れることで、抑えたいはずの気持ちを先に漏らしてしまいます。気持ちを言葉にすればするほど、かえって本音が透けて見える場面が、この回の会話には続いています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン4第23話では、ロスとエミリーの結婚式のため、6人はロンドンへと降り立つ。式場のホールが取り壊されていたことが発覚し、エミリーは動揺し、ロスは新たな会場探しに奔走する。観光を楽しむジョーイとチャンドラーの間にも、ちょっとした行き違いが生まれる。一方ニューヨークに残ったレイチェルは、フィービーの助けを借りてロスへの気持ちに整理をつけようとするが、話せば話すほど本音が言葉の端々にあふれ出てしまう。結婚式前夜、それぞれの感情が静かに交錯していく一話。『フレンズ』S04E23のあらすじを追うときは、誰が気持ちを打ち消そうとし、誰がその言葉の端から本音を漏らしているかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。式場を失ったエミリーの動揺と、観光を楽しむジョーイとチャンドラーの軽いやり取りが同時に進むところも、この回らしい構成になっている。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. hands down
断然、文句なしにという意味です。
Joey: Hands down, best abbey I’ve ever seen.
(断然、今まで見た中で一番の大聖堂だよ)
ウェストミンスター寺院を観光する場面で、圧倒的な評価を伝える一言です。副詞のhands downを文頭に置くことで、比較するまでもないという確信をまず先に伝える言い方になっています。
→ 詳しく読む
2. be hard on oneself
自分に厳しくする、自分を責めるという意味です。
Phoebe: Don’t be so hard on yourself.
(そんなに自分を責めないで)
ロスに嘘をついたことを悔いるレイチェルを、フィービーが慰める場面での一言です。Don’t be so …という禁止の言い方をやわらかく使うことで、相手の自責を押しとどめようとする気遣いが伝わってきます。
→ 詳しく読む
3. be in the market for
〜を買おうとしている、〜を探しているという意味です。
The Vendor: Fine gentlemen in the market for?
(お客さん、何かお探しで?)
土産物店の呼び込みで、客が何を求めているかを尋ねる場面の一言です。Fine gentlemenという持ち上げた呼びかけを添えることで、警戒されずに商品を見てもらおうとする愛想のよさが表れています。
→ 詳しく読む
4. now or never
今しかない、やるなら今という意味です。
Emily: So, you’re saying it’s now or never?
(つまり、今しかないって言いたいの?)
結婚式の延期を巡る言い争いの中で、結婚のタイミングについて念押しする場面の一言です。So, you’re saying…?という確認の形を使うことで、相手の発言を自分の言葉で言い直し、逃げ道をふさごうとする話し方になっています。
→ 詳しく読む
5. for the record
はっきり言っておくと、念のため言うとという意味です。
Phoebe: Before we get started I just want to say for the record that I love Ross.
(始める前に、はっきり言っておくけど、私はロスのことが好きよ)
ロスへの未練を断ち切るための儀式を始める前に、誤解されないよう前置きする場面の一言です。for the recordという言い方をわざわざ添えることで、これから行う儀式とは矛盾しない立場だと念を押そうとしていますが、結果として自分の気持ちを先に明かしてしまっています。
6. if it makes you feel any better
これで少しでも気が楽になるならという意味です。
Chandler: If it makes you feel any better I’ve had a really lousy day.
(これで少しは気が楽になるなら言うけど、僕も最悪な一日だったよ)
相手を傷つける発言をしたことを謝った後、フォローとして自分の状況を打ち明ける場面の一言です。if it makes you feel any betterという条件を先に置くことで、慰めのつもりであることをはっきり示してから本題に入る言い方になっています。
7. have a little talk with
(人と)少し話をする、内々に話し合うという意味です。
Ross: I understand you had a little talk with Emily.
(エミリーと内々に話をしたそうだね)
誰かがこっそり誰かと話し合ったことに探りを入れる場面の一言です。I understand…という間接的な言い方を使うことで、事実を突きつけるのではなく相手に説明を促す柔らかい尋ね方になっています。
8. of all places
よりによってこんな場所にという意味です。
Emily: Brought me here of all places?
(よりによってこんな場所に連れてきたの?)
行きつけのコーヒーハウスを結婚式場に見立てて連れてこられた場面での驚きの一言です。of all placesを文末に添えることで、数ある選択肢の中でよりによってここか、という驚きを強調する言い方になっています。
9. make an informed decision
十分な情報を踏まえた上で判断するという意味です。
Rachel: He deserves to have all of the information and then he can make an informed decision.
(彼にはすべての情報を知る権利があるし、それを踏まえて判断すればいいのよ)
ロンドン行きを決意した際、自分の行動を正当化しようとする場面の一言です。deserves to haveという「権利がある」という言い方を使うことで、自分の都合ではなく相手のためだという理屈に組み立てています。
10. mess with someone’s head
(人の)心をかき乱すという意味です。
Phoebe: Rachel, if you go you’re just going to mess with his head and ruin his wedding.
(レイチェル、あなたが行ったら彼の心をかき乱して結婚式を台無しにするだけよ)
レイチェルがロンドン行きを決意した際、周囲が制止しようとする場面の一言です。just going toという言い方で結果を断定することで、迷いの余地を残さずに強く引き止めようとする言い方になっています。
→ 詳しく読む
このエピソードの英語学習ポイント
この回では、気持ちを打ち消そうとする言葉ほど、かえって本音を漏らしてしまう場面が続きます。レイチェルはI’m not in love with Ross.と言い切ったあと、I mean, clearly, I have feelings for him but feelings don’t mean love.、I have continuing feelings of love but that doesn’t mean that I’m still in love with him.と、否定するための理屈を次々と重ねていきます。否定の言葉を重ねれば重ねるほど、かえってその気持ちの大きさが浮かび上がってくるという皮肉な構造がここにはあります。
フィービーの言葉にも同じ構造があります。レイチェルの気持ちを整理する儀式を始める前に、Before we get started I just want to say for the record that I love Ross.と前置きします。これから行う儀式が誤解を招かないようにという配慮のはずが、結果として自分自身のロスへの好意を先に明かす形になっており、本音を隠すための前置きが逆に本音を運んでしまっています。
聞き取りの際は、否定や前置きの言葉(I’m not in love with、for the record)が続いた直後に、話者がどんな情報を追加しているかに注目すると分かりやすくなります。打ち消しの言葉が長く続くときほど、その裏にある気持ちが強い場合が多いというこの回特有のパターンが見えてきます。ドラマをもう一度見るときは、字幕で意味を確認したあと、字幕を外して、否定の言葉がどこで本音に転じるかを聞き取ってみてください。
同じ構造は、ロンドン到着後のロスとエミリーのやり取りにも表れています。式場が取り壊されたと知った直後、ロスはEverything’ll be all right.と短く言い切りますが、実際に会場を探す段になると言葉より先に行動が先行し、代わりの場所を見せる場面では言葉数がぐっと減ります。感情を落ち着かせようとする短い言葉と、それを裏付ける行動の量が釣り合っているかどうかも、この回を聞き比べるときの手がかりになります。
キャラクター別|英語の特徴
レイチェル|否定を重ねるほど本音がにじむ英語
レイチェルはPhoebe, I’m not going to Ross’ wedding because he’s my ex-boyfriend and that would be really uncomfortable. Not because I’m still in love with him.と、行かない理由を先に説明してから、あわてて恋愛感情を否定します。理由を説明したあとに否定の一文を付け加えるこの順番そのものが、聞かれてもいないのに先回りして否定している印象を与えています。
さらにI mean, clearly, I have feelings for him but feelings don’t mean love.、I have continuing feelings of love but that doesn’t mean that I’m still in love with him.と、似た構文を繰り返しながら理屈を積み重ねていきます。否定の理屈が増えるほど説得力が増すはずが、実際には聞き手にも本人にも気持ちの大きさを実感させてしまうところに、レイチェルの話し方の特徴が表れています。
フィービー|断りを入れてから本音を漏らす英語
フィービーはDon’t be so hard on yourself.と、レイチェルの自責を優しく押しとどめます。相手を追い詰めない言葉選びに、フィービーらしい気遣いが表れています。
その後、レイチェルの気持ちを整理する儀式を始める前に、Before we get started I just want to say for the record that I love Ross. I think he’s such a great guy.と前置きします。この場面では、レイチェルがロンドン行きを決めた際にRachel, if you go you’re just going to mess with his head and ruin his wedding.と強く制止する場面も見せており、他人の恋愛には理性的に向き合おうとする一方で、自分自身の気持ちについては前置きという形でしか触れられないという振れ幅が、フィービーの話し方の特徴として表れています。
チャンドラー|軽口の中に本音を差し込む英語
チャンドラーは観光中の口論のあと、I’m sorry. I really shouldn’t have said that you were embarrassing me. That really wasn’t cool.と素直に謝ります。軽口が多い人物だからこそ、謝罪の場面ではまわりくどい言い方をせず、率直な言葉を選んでいます。
続けてIf it makes you feel any better I’ve had a really lousy day.と自分の状況を差し出しますが、相手がMe, too.と返すと、Yeah? No! I had the best day ever.と一転して本当は良い一日だったことを明かします。相手を気遣うための軽い自己開示から始めて、最後にどんでん返しで本音を明かすという構成に、チャンドラーらしいユーモアの作り方が表れています。
三人を並べると、本音との距離の取り方がそれぞれ違うことが見えてきます。レイチェルは否定の理屈を重ねるほど本音に近づいてしまい、フィービーは他人への配慮の言葉のなかに自分の本音を紛れ込ませ、チャンドラーは軽口で本音を包んだうえで最後にわざと明かして見せます。同じ「言葉と本音のずれ」を扱っていても、隠そうとして漏れるのか、気遣いのつもりで漏れるのか、意図して仕掛けるのかという違いに、三人それぞれの話し方の個性が表れています。
関連コラム記事
このエピソードが見られる配信サービス
配信状況は時期や地域によって変わるため、最新の案内は表示される情報を確認してください。
前後のエピソード
この回の前後にあるエピソードへ移動し、同じ人物の表現が別の場面でどう変わるかも確認できます。
シーズンまとめはこちら
『フレンズ』シーズン4の全体像と各話の学習ポイントは、シーズンまとめで一覧できます。
シーズン4まとめはこちら

コメント