「I wouldn’t go so far as to say proud」に見る、常連客への取り次ぎ方と皮肉な褒め言葉のかわし方|『CHUCK』S01E06で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「I wouldn't go so far as to say proud」に見る、常連客への取り次ぎ方と皮肉な褒め言葉のかわし方|『CHUCK』S01E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン1 第6話に登場する、接客の現場で担当外の要件を取り次ぐ言い方と、皮肉混じりの一言を軽くかわす言い方です。バイ・モアの店頭で機嫌の悪い客に対応するChuckの様子から、答えにくい場面を切り抜けるための言葉の選び方が見えてきます。

担当外の要件をどう受け流し、どう次につなげるか。冷静な受け答えの積み重ねを、順番に見ていきます。

目次

答えにくい質問を一度受け止めてから、担当外の要件を取り次ぐ言い方

エピソード冒頭、バイ・モアの店頭に機嫌の悪い客が現れます。二つの製品のどちらを買うべきか、その場で即答を求められたChuckは、まず相手の質問を前向きに受け止めてから、担当外であることを丁寧に伝えます。

Chuck: Excellent question. Uh, you need to talk to one of our green shirts about that. I can actually call one to assist you.
(いい質問ですね。えっと、その件は緑シャツのスタッフに聞いていただくことになります。よければ僕から一人呼んで、対応させますよ。)

CHUCK Season1 Episode6 (Chuck Versus the Sandworm)

Excellent question. は、すぐに答えられない質問を受けた時に使えるクッション表現です。質問そのものを評価する言葉を先に置くことで、そのあとに続く「担当外です」という返答が素っ気なく響かないようにしています。

you need to talk to one of our green shirts about that. は、担当外の要件を別のスタッフへ取り次ぐ定番の言い回しです。green shirtsはこの店の接客担当スタッフを指す呼び方で、社内の呼称をそのまま会話に持ち込んでいる点も接客英語らしいところです。

続く I can actually call one to assist you. では、actuallyを添えることで、ただ取り次ぐだけでなく自分から進んで手配する姿勢を示しています。相手を突き放さず、次の行動まで引き受けてしまう言い方です。

one of our green shirtsという言い方にも注目できます。a green shirtではなくone of our green shirtsとすることで、社内にいる複数のスタッフの中から誰か一人、という含みが出ています。特定の同僚の名前を挙げずに取り次げる、接客の場で扱いやすい言い方です。

皮肉な褒め言葉を深刻に受け止めず、軽くかわす言い方

取り次ぎを終えたところで、客はさぞかし誇らしいでしょうねと皮肉っぽく言葉を投げかけます。Chuckはその皮肉を真正面から否定せず、控えめな言い方で受け流します。

Chuck: I wouldn’t go so far as to say proud.
(誇らしいとまでは言わないですね。)

CHUCK Season1 Episode6 (Chuck Versus the Sandworm)

I wouldn’t go so far as to say ~ は、「〜とまでは言わない」というヘッジ表現です。相手の言葉を強く否定するのではなく、程度を一段階だけ下げて返すことで、角を立てずに受け流しています。

go so far as to doは「わざわざ〜するところまではいかない」という意味の言い回しで、Excellent questionのような前向きな受け止め方とは対照的に、控えめな距離の取り方を示す表現です。同じ店頭対応の場面でも、質問には前向きに、皮肉には控えめに、と受け答えの温度を変えているのが分かります。

短い一言で切り返しながらも、感情的に言い返さないところに、接客の場での言葉の選び方が表れています。

店頭での受け答えは、丁寧な言葉を保ちながらも、内容としてはやんわりと距離を置いている点で共通しています。Excellent questionもI wouldn’t go so far as to sayも、相手の発言を頭ごなしに否定せず、いったん受け止めてから自分の立場を伝える言い方と言えます。

まとめ|受け止め方を変える、接客の言葉の選び方

担当外の質問を前向きに受け止めてから取り次ぐ言い方と、皮肉な褒め言葉を控えめに受け流す言い方を見てきました。Excellent questionI wouldn’t go so far as to say、どちらも相手を否定せずに自分の立場を伝える言葉選びです。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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