海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第7話に登場する、大げさな決め台詞での謝罪の求め方です。友人のウィル・ウィートン(本人役)にガールフレンドを侮辱されたシェルドンが、夜遅くに彼の自宅を訪ね、大仰な言葉を並べて謝罪を求める場面が描かれています。
様子がおかしい相手への率直な確認から、あっさり拍子抜けする結末まで、順番に見ていきます。
様子がおかしい相手への確認と、大げさな決め台詞で告げる来訪目的
夜遅くに突然訪ねてきたシェルドンの様子を見て、ウィル・ウィートンはまず率直に尋ねます。
Wil: Have you been drinking?
(酒でも飲んでたのか?)Sheldon: Just tea. S’the best tea I’ve ever had.
(ただのお茶だよ。今まで飲んだ中で一番美味しいお茶だった。)TBBT Season6 Episode7 (The Habitation Configuration)
Have you been drinking? は、相手の様子がいつもと違う時に、率直に理由を確かめる聞き方です。シェルドンの返答 Just tea. は短く言葉を切ることで、はぐらかしているとも本気とも取れる、あいまいな余韻を残しています。
なぜ来たのかと問われたシェルドンは、大仰な決め台詞で来訪目的を告げます。
Sheldon: You insulted my woman. I’m here to defend her honour. Two! It was two.
(君は僕の女に無礼を働いた。僕はその名誉を守りに来たんだ。二回だ! 二回だったんだぞ。)Wil: Oh, Sheldon, do you really think we’re gonna fight?
(おいおい、シェルドン、本気で殴り合いになるとでも思ってるのか?)TBBT Season6 Episode7 (The Habitation Configuration)
defend her honour の honour は、ここでは相手の名誉・面目を指す言葉で、my woman と合わせて、決闘を申し込むような古風な決め台詞をなぞった言い回しです。時代がかった大仰さが、いつものシェルドンとの落差を生んでいます。
ふざけた比喩を交えた本題と、あっさり拍子抜けする結末
いよいよ本題に入るシェルドンは、独特な比喩を交えて要求を告げます。
Sheldon: My fists are not up here because I’m milking a giant invisible cow. They’re up to beat an apology out of you.
(この拳を構えているのは、巨大な透明の牛の乳搾りをしているからじゃない。お前から謝罪を叩き出すためだ。)Wil: Okay, I’m sorry.
(わかった、悪かったよ。)Sheldon: Well, that was a long bus ride for not very much.
(なんてことだ、長々とバスに揺られてきた割に、得たものが少なすぎる。)TBBT Season6 Episode7 (The Habitation Configuration)
beat an apology out of 人 は、「相手を叩いてでも謝罪を引き出す」という物騒な言い回しですが、直前の milking a giant invisible cow(巨大な透明の牛の乳搾り)というふざけた比喩と並べることで、脅し文句というより冗談めいた響きに変わっています。あっさり Okay, I’m sorry. と謝られたシェルドンの that was a long bus ride for not very much. は、大仰な決意を固めてやってきた割に、あっけなく終わってしまった拍子抜けをそのまま言葉にした一言です。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| Have you been drinking? | 様子の変化を率直に確かめる問い |
| defend her honour | 決闘を申し込むような大仰な決め台詞 |
| beat an apology out of you | ふざけた比喩と並ぶ物騒な言い回し |
まとめ|大げさな決め台詞と、あっけない結末の落差
Have you been drinking?という率直な確認から、beat an apology out of youというふざけた比喩まで見てきました。気合いを入れたやり取りが、あっさり終わる落差にこの場面らしいおかしみが表れています。
これからも『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の面白さを見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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