海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第10話に登場する、打ち解けて名前で呼び合うまでの言い方です。釣りにも狩猟にも気乗りしないハワードが義父に本音を打ち明けると、義父も実は気乗りしていなかったことが分かり、二人の間の空気が変わっていく場面が描かれています。
本音を打ち明けて分かり合う言い方から、名前で呼び合うようになるまでの言い方を見ていきます。
本音を打ち明けて、お互い様だったと分かり合う言い方
車庫で釣り道具を前にしたハワードは、この旅そのものに気乗りしないことを義父に切り出します。狩猟の話題まで飛び出し、いよいよ気まずさが増していく中での本音の吐露です。無理に取り繕っていたそれまでの空気とは打って変わった率直な物言いに、義父も意外な質問を返します。
Mr. Rostenkowski: So, why’d you agree to come?
(それで、お前はどうして来る気になったんだ?)Howard: ’Cause Bernadette made me.
(バーナデットに言われたからですよ。)Mr. Rostenkowski: I tried to back out, too. My wife said I had to go.
(俺も断ろうとしたんだよ。女房に、行かなきゃダメだって言われてな。)TBBT Season6 Episode10 (The Fish Guts Displacement)
So, why’d you agree to come? は、率直に本音を尋ねる言い方です。ハワードが正直に答えると、義父も I tried to back out, too. とお互い様だったことを打ち明け、二人の間の気まずさがふっとほぐれていく場面です。本音を先に見せた者同士が、思いがけず近づいていく様子が伝わってきます。それまでの当たり障りのない会話とは違う、素の距離感が表れる瞬間です。
経験をアピールし、教えを申し出てもらい、名前で呼び合うまで
気まずい沈黙のあと、義父は近くのカジノでダイスゲームを教えようと持ちかけます。ハワードは意外な形で経験をアピールします。
Howard: No, but I’m not a stranger to dice games. I was the Temple Beth-El Hebrew School Yahtzee champion.
(いえ、でも、ダイスゲームなら見覚えがありますよ。テンプル・ベスエルのヘブライ語学校で、ヤッツィーのチャンピオンだったんです。)Mr. Rostenkowski: Mazel tov. I’ll teach you how to play.
(そりゃたいしたもんだ。俺が遊び方を教えてやろう。)TBBT Season6 Episode10 (The Fish Guts Displacement)
I’m not a stranger to dice games. は、経験があると軽く自己アピールする言い方です。義父の Mazel tov.(ユダヤ系コミュニティで祝いの言葉として使われる掛け声)は、ハワードの経歴に応じた自然な相槌で、I’ll teach you how to play. と教えを申し出るところまで会話が弾んでいきます。共通の話題が見つかったことで、空気が一気に和らいでいく流れです。
ここまで打ち解けた義父は、ハワードにこう告げます。
Mr. Rostenkowski: Call me Mike.
(俺のことはマイクと呼んでくれ。)TBBT Season6 Episode10 (The Fish Guts Displacement)
Call me Mike. は、名字や敬称ではなく下の名前で呼ぶよう促す言い方です。この一言をきっかけに、ハワードはこの先、義父を「マイク」と呼ぶようになり、二人の距離の変化がそのまま呼び方の変化に表れています。初対面のぎこちなさから始まった一日が、名前を交わし合う関係へとたどり着いた瞬間です。ちょっとした会話の積み重ねが、呼び方という形になって表れる展開です。
まとめ|本音の打ち明けから、名前で呼び合う関係まで
本音を打ち明けて分かり合う言い方から、名前で呼び合うまでの一連の流れを見てきました。共通の気まずさを認め合うところから、経験をアピールし、名前で呼び合う関係へと変わっていく過程が読み取れます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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