海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第10話に登場する、あいまいな口実でその場をしのごうとしてバレる言い方です。ハワードとバーナデットの自宅に義父母を招いた夕食の場で、ハワードが義父から釣りに誘われて気まずくなり、具体的な内容を伏せたまま予定を理由に断ろうとする場面が描かれています。
誘いをやんわり断ろうとする言い方から、その口実があっさり見抜かれてしまう切り返しまで、順番に見ていきます。
気まずさをほぐそうと誘いかけ、やんわり断る言い方
ハワードとバーナデットの自宅に義父母を招いた夕食の席で、ハワードは義父とのぎこちない間合いに困っています。天気や近況をひととおり尋ねても会話が続かず、居心地の悪い沈黙が流れる中、見かねたバーナデットが助け舟を出そうと、父に釣りへの同行を持ちかける場面です。
Bernadette: Hey, Dad, maybe you could take Howard fishing sometime. Give you guys a chance to get to know each other better.
(ねえ、お父さん、今度ハワードを釣りに連れて行ってあげたら? 二人がもっとよく知り合えるいい機会になるわ。)Howard: No, no. We know each other well enough. He’s been talking my ear off all night.
(いや、いや。もう十分知り合っていますよ。ずっと僕の耳元でしゃべり続けているんですから。)TBBT Season6 Episode10 (The Fish Guts Displacement)
Give you guys a chance to get to know each other better. は、二人の距離を縮めようと後押しする言い方です。対してハワードの We know each other well enough. は、これ以上距離を縮める必要はないとやんわり誘いを断る言い方で、間に挟まれた気まずさがそのまま伝わってきます。とっさに出た軽い言い訳のようにも聞こえる返し方です。
義父はあっさり同行を認め、バーナデットも二人の釣行を喜びます。ところが翌週末の話になると、ハワードは急に予定を持ち出し始めます。
あいまいな口実で押し通そうとして、即座に見抜かれる言い方
具体的な内容を何も決めていないまま、ハワードは苦し紛れの予定を切り出します。妻のバーナデットには、その場しのぎの言い訳は通用しません。
Howard: Well, hang on a second, Bernie. Next weekend, we have that thing.
(ちょっと待って、バーニー。来週末、僕たち、あの用事があるだろ。)Bernadette: What thing?
(何の用事?)Howard: You know, the thing.
(ほら、あれですよ、あの用事。)Bernadette: Oh, that thing. No, I cancelled that thing.
(ああ、あの用事ね。ううん、あの用事はキャンセルしたわよ。)Mr. Rostenkowski: All right, it’s settled. You and I are going fishing.
(よし、決まりだ。お前と俺で釣りに行くぞ。)TBBT Season6 Episode10 (The Fish Guts Displacement)
Next weekend, we have that thing. は、具体的な内容を伏せたまま予定を理由に持ち出す言い方です。バーナデットの What thing? は、そのあいまいな口実をすかさず問いただす切り返しで、追い詰められたハワードは You know, the thing. と具体性を避けたまま押し通そうとします。しかし No, I cancelled that thing. の一言で、その場しのぎの口実はあっさり封じられ、結局は釣りに行くことが決まってしまう流れが見どころです。夫婦の間では、あいまいな言い回しほど逆に怪しまれてしまうという皮肉も伝わってきます。
まとめ|あいまいな口実は、身近な相手ほど見抜かれる
誘いをやんわり断る言い方から、あいまいな口実が見抜かれて封じられるまでの一連のやり取りを見てきました。具体性を避けた言い訳が、気心の知れた相手には通用しない様子が読み取れます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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