海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第9話に登場する、エイミーが自分の車をレッカー移動された経緯を勘違いしたまま、バーナデットを問い詰める場面です。話を進めるうちに、実は真犯人がバーナデット自身だったと判明し、行き過ぎを認める短い謝罪が交わされる場面があります。
被害を簡潔に報告する言い方から、しらばっくれるなと詰め寄る言い方、そして短く謝る言い方まで、順番に見ていきます。
被害を報告する言い方と、話のつじつまが合わないと指摘する言い方
エイミーは、ハワードの家を訪れるなり、自分の車がレッカー移動された経緯を簡潔に報告します。
Amy: He had my car towed. It cost me two hundred dollars to get it back.
(あの人、私の車をレッカー移動させたのよ。取り戻すのに200ドルもかかったわ。)TBBT Season6 Episode9 (The Parking Spot Escalation)
He had my car towed. は、「have+目的語+過去分詞」の形で、自分自身ではなく第三者に車を移動させられたという被害の構造を簡潔に伝える言い方です。続く It cost me two hundred dollars… は、被害の大きさを金額で具体的に示す表現です。
エイミーは車がシェルドンのスペースに停めてあったと説明しますが、バーナデットは話のつじつまが合わないと指摘します。
Bernadette: That doesn’t make sense. Sheldon doesn’t have a spot. Was it maybe in Howard’s spot?
(それはおかしいわ。シェルドンにはスペースなんてないもの。もしかしてハワードのスペースだったんじゃない?)TBBT Season6 Episode9 (The Parking Spot Escalation)
That doesn’t make sense. は、相手の説明に矛盾があると率直に指摘する言い方です。そのうえで Was it maybe…? と控えめな確認の形を取りながら、話を自分に都合の良い方向へ誘導しようとしている様子がうかがえます。
問い詰められたと感じたエイミーは、強い調子で言い返します。
Amy: Don’t play dumb with me, sister. You tell your husband he owes me two hundred dollars.
(しらばっくれないでちょうだい。旦那に200ドル返せって伝えてよね。)TBBT Season6 Episode9 (The Parking Spot Escalation)
Don’t play dumb with me. は、「知らないふりをするな」と相手の白々しさを咎める言い方です。sister は血縁の姉妹ではなく、親しい女性同士のやりとりでやや強気に呼びかける際に使われる俗語で、友人関係にありながらも譲らない緊張感を伝えています。
意外な真相の明かし方と、行き過ぎを認めて謝る言い方
ところが、話を掘り下げていくと、レッカー移動を手配した張本人はバーナデット自身だったことが明らかになります。
Bernadette: Because I’m the one who had it towed.
(だって、レッカー移動を頼んだの私だもの。)TBBT Season6 Episode9 (The Parking Spot Escalation)
I’m the one who… は、「〜したのは私だ」と当事者であることを自ら明かす構文です。予想外の告白に驚くエイミーへ、バーナデットは拍子抜けさせるような一言を続けます。
Bernadette: Didn’t see that one coming, did ya?
(まさか予想してなかったでしょ?)TBBT Season6 Episode9 (The Parking Spot Escalation)
Didn’t see that one coming, did ya? は、付加疑問の did ya? をくだけた発音のまま添えることで、驚きの真相を明かした直後の軽い調子を表す言い方です。この後ひとしきり言い合いが続きますが、やがてバーナデットは冷静さを取り戻し、状況を軌道修正しようと切り出します。
Bernadette: Amy, you think maybe this has gotten a little out of hand?
(エイミー、これってちょっと行き過ぎちゃったと思わない?)TBBT Season6 Episode9 (The Parking Spot Escalation)
gotten a little out of hand は、「少々収拾がつかなくなった」と事態の行き過ぎをやんわり認める言い方です。you think maybe…? という控えめな問いかけの形を取ることで、相手を責めるのではなく、一緒に振り返ろうとする姿勢が感じられます。これに対して、エイミーも短く同意し、謝罪の言葉を口にします。
Amy: I do. Penny, Bernadette and I are sorry.
(そう思うわ。ペニー、バーナデットと私、ごめんなさい。)TBBT Season6 Episode9 (The Parking Spot Escalation)
I do. は、直前の問いかけへの短い同意です。続く Penny, Bernadette and I are sorry. は、自分だけでなく相手の名前も添えて謝罪する言い方で、応酬の中で仕切り直しを図る一言になっています。
まとめ|勘違いから始まった責め合いと、短い一言での仕切り直し
被害を簡潔に報告する言い方、しらばっくれるなと詰め寄る言い方、そして意外な真相を経て行き過ぎを認め合う言い方まで見てきました。事実を取り違えたまま責め合う場面でも、誰かが軌道修正を切り出す時の、短い謝罪の切り出し方が読み取れます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
このエピソードで学べる表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。


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