海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第24話に登場する、別れ際の愛情表現と場を和ませる茶々の入れ方です。長期出張へ発つレナードを乗せ、ペニーが空港へ向かう車内で、二人が別れを惜しむ様子と、それを横から茶化すシェルドンの様子が描かれています。
寂しさを伝え合う言い方から、贈り物を渡す前置き、深刻な空気を和ませる決め台詞まで、順番に見ていきます。
別れ際の寂しさを伝える言葉と、贈り物の切り出し方
空港前に到着した車内で、レナードとペニーはまず互いへの寂しさを言葉にします。シェルドンは駐車違反を気にして落ち着かない様子を見せていますが、二人はそれを気に留めず会話を続けます。
Leonard: Yep. I’m really gonna miss you.
(うん。本当に寂しくなるよ。)Penny: I’m gonna miss you, too.
(私も、あなたがいなくて寂しくなる。)TBBT Season6 Episode24 (The Bon Voyage Reaction)
I’m really gonna miss you. は、別れ際の寂しさをまっすぐ伝える言い方です。I’m gonna miss you, too. と同じ形で返すことで、気持ちが同じ強さで重なっていることが伝わってきます。飾らない短い一文だからこそ、率直な気持ちがそのまま届く言い方になっています。really という一語を添えるだけで、社交辞令ではない本気の寂しさが伝わってくるところも見どころです。
車を降りる直前、レナードは用意していたものをペニーに渡そうとします。
Leonard: Calm down. I’m getting out. I have something I want to give you.
(落ち着いて。今から降りるから。君に渡したいものがあるんだ。)TBBT Season6 Episode24 (The Bon Voyage Reaction)
I have something I want to give you. は、贈り物を渡す前置きとなる一言です。早く車を出すよう急かすシェルドンをよそに、この一言を挟むことで、慌ただしい別れの場面にひと呼吸分の区切りをつけている様子がうかがえます。Calm down. という一言には、焦るシェルドンとは対照的に、レナード自身はこの場をきちんと締めくくろうとしている落ち着きがうかがえます。
率直な愛情表現と、それを和ませる茶々の入れ方
贈り物を渡した後、二人はまっすぐな愛情表現を交わします。すると、警官の姿に気づいて焦っていたシェルドンが、横から思いがけない一言で場に割り込みます。
Penny: I love you.
(愛してる。)Leonard: I love you, too.
(僕も愛してるよ。)Sheldon: Don’t worry, Officer. They just love each other. We’re not smuggling drugs.
(ご心配なく、警官さん。この二人はただ愛し合っているだけです。麻薬の密輸ではありません。)TBBT Season6 Episode24 (The Bon Voyage Reaction)
I love you. と I love you, too. は、飾らない率直な愛情表現です。互いに同じ言葉をそのまま返し合う形が、二人の関係の率直さを表しています。そこに割り込む They just love each other. We’re not smuggling drugs. は、深刻になりすぎた場を茶化して和ませる言い方です。駐車違反を心配していたシェルドンなりの視点から、愛情表現と犯罪の疑いを並べて否定する飛躍が、この場面の面白いところです。smuggling drugs という物騒な単語をあえて持ち出すことで、切実な別れの空気が一瞬でコメディに変わるところも見どころです。Officer という呼びかけ自体にも、慌てながら丁寧さを保とうとするシェルドンらしい律儀さがにじんでいます。just love each other という言い方は、愛情表現をごく単純な事実として言い切ることで、深刻さを一気に取り除く働きをしています。
まとめ|愛情表現は、率直な言葉と横からの茶々でできている
別れ際の寂しさを伝える言葉、贈り物の切り出し方、そして率直な愛情表現とそれを和ませる茶々の入れ方までを見てきました。深刻になりすぎる場面ほど、こうした軽い茶化しが会話を和らげてくれそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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