海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン3 第14話でブースとブレナンが繰り広げる「からかい」と「称賛」の英語表現です。相手を茶化しながらも実力を認め合う言い回しが散りばめられています。
掛け合いに隠れた、張り合いと称賛の境界線を追いかけていきましょう。
ジムで飛び出す「You are ogling that woman!」
ジムの管理者を探すブースの視線が女性に吸い寄せられ、気づいたブレナンがすかさずからかいます。
Brennan: You are ogling that woman!
(あなた、あの女性に見とれてるでしょ!)Booth: What? No, I’m not, I’m just-
(は? 違う、俺はただ-)Brennan: Yes you are!
(いいえ、見とれてる!)BONES Season3 Episode14 (The Wannabe in the Weeds)
ogleは「じろじろ見る、見とれる」という動詞で、lookより視線が張り付くニュアンスを持ちます。畳みかける”Yes you are!”に言い訳できないブースに、立場が入れ替わったおかしみがあります。
「self destructive」から「admire your expertise」への切り返し
舞台はロイヤル・ダイナー。隣り合う二人の話題は、いつしか実力比べに移ります。ブレナンが自分の優秀さを事実として述べると、ブースは本音を漏らします。
Brennan: Yes, of course. Since I am the best in my field, it would be self destructive for me to work with someone who’s beneath me.
(ええ、もちろん。私は自分の分野で一番だから、自分より劣る相手と組むのは自滅行為よ。)Booth: Oh. Okay. Well that’s good. ‘Cause, um, you know, I have to be honest here. Sometimes I think that you think you’re better than me.
(ああ、そうか。それはいいことだ。なあ、正直に言うとさ、たまに思うんだよ、お前は自分の方が俺より上だと思ってるんじゃないかって。)BONES Season3 Episode14 (The Wannabe in the Weeds)
self destructiveは「自滅的な」の意味です。格下と組むのを許容できないブレナンの誇り高さが表れ、ブースは”you think you’re better than me”とふだん言わない不安を漏らします。会話は続き、ブレナンはこう言い添えます。
Brennan: In certain areas, and in others… I understand my limitations, and I… admire your expertise.
(ある分野ではね。でもそれ以外の分野では…自分の限界は分かってるし、それに…あなたの専門知識には敬服してる。)Booth: Huh. You admire me?
(へえ。俺を認めてるのか?)BONES Season3 Episode14 (The Wannabe in the Weeds)
admireは「称賛する、敬服する」の意味です。優劣の話を脇に置きブースの専門性を認める言葉で、この後ブースも同じ言葉を返し、張り合いが認め合いに変わる流れが見どころです。
「collegial debate」に言い換えられる、いつもの言い合い
ブレナンのオフィスでは、ブースとブレナンにスイーツも加わった三人の議論に発展します。人間の行動を動かすのは心理学か社会かで言い合いが白熱し、板挟みのブースが仲裁に入ります。
Booth: Okay, look, I’m just going to break you two up, you’re giving me a headache. If you keep this fighting up, no one’s getting dessert.
(よし、もうお前ら二人を引き離すぞ。頭が痛くなってきた。この言い合いを続けるなら、デザートは抜きだからな。)Sweets: Aw, we’re not fighting. It’s just a collegial debate, right?
(いやいや、喧嘩じゃないですよ。ただの対等な議論ですよね?)BONES Season3 Episode14 (The Wannabe in the Weeds)
break upは「引き離す、仲裁する」という意味です。スイーツのcollegial debateという言い換えは、感情的な言い合いを「対等な同僚同士の議論」という穏やかな言葉に置き換えています。振り返ると、対立に見える場面の多くが対等な相手への敬意の裏返しだと分かります。
まとめ|からかいの奥にある対等な称賛
“ogling”から”admire your expertise”、”collegial debate”まで、ブースとブレナンの周りには競い合いながらも相手を認める言葉が並んでいました。からかい合う関係だからこそ、素直な称賛が印象に残ります。
次回も『BONES』のコンビの掛け合いから、英語表現を追いかけていきましょう。
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