「Alex, I’m your father.」に見る、驚くべき事実を打ち明け、それでも信じてほしいと懇願する言い方|『CHUCK』S03E18で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「Alex, I'm your father.」に見る、驚くべき事実を打ち明け、それでも信じてほしいと懇願する言い方|『CHUCK』S03E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン3 第18話に登場する、驚くべき事実を打ち明け、それでも信じてほしいと懇願する言い方です。身の安全のために車で連れ出したケイシーが、給仕のアレックスに向かって、自分が実の父親であることを打ち明ける場面が描かれています。

落ち着いて話を聞いてほしいと条件を切り出す言い方から、とっさの否定を乗り越えて信じてほしいと訴える言い方まで、順番に見ていきます。

目次

話を聞いてもらう条件を丁寧に切り出し、驚くべき事実を打ち明ける言い方

身の安全のために車に連れてこられたアレックスは、警戒を解かないままケイシーにこう切り出します。

Alex: Look, Mr. Casey, if you want me to hear you, I’d step out of the car and talk so that I don’t feel like my life is in jeopardy. Please?
(あの、ケイシーさん。私に話を聞いてほしいなら、車から降りて話してもらえませんか。そうすれば、命が危ないと感じずに済むので。お願いします。)

CHUCK Season3 Episode18 (Chuck Versus the Subway)

if you want me to hear you は、「私に話を聞いてほしいなら」と条件を先に提示する言い方です。丁寧な Mr. Casey という呼びかけと Please? という結びが、相手への配慮を保ちながらも、自分の安全を確保したいという要求をきちんと伝えている点が見どころです。

少しのやり取りを挟んだのち、ケイシーは意を決してこう切り出します。

Casey: Alex… Alex, I’m your father.
(アレックス……アレックス、俺がお前の父親だ。)

CHUCK Season3 Episode18 (Chuck Versus the Subway)

名前を二度呼びかける Alex… Alex, という言い出し方には、切り出しにくい事実を告げる前のためらいがにじみます。続く I’m your father. は主語・動詞・補語だけの短い一文で、余計な修飾を挟まずに核心だけを言い切っているのが分かります。ためらいがちな呼びかけと、迷いのない言い切りの対比が、この一言の重みを際立たせています。

とっさの否定を受け止め、事実を積み重ねながら信じてほしいと訴える言い方

突然の告白に、アレックスはとっさにこう言い返します。

Alex: That’s impossible!
(そんなのあり得ない!)

CHUCK Season3 Episode18 (Chuck Versus the Subway)

That’s impossible! は、信じがたい話を即座にはねつける短い一言です。主語を That に置き換えることで、相手の発言そのものではなく、その内容全体を「あり得ないこと」として突き放しているのが分かります。

とっさの否定を受けても、ケイシーは事実を一つずつ積み重ねながら、なおも訴えかけます。

Casey: You were named after your dad, Alex. You’re named after me. My real name’s Alex Coburn. Please, you have to trust me. You have to get to your mom and disappear.
(お前の名前は父親から取ったものだ、アレックス。俺の名前から取ったんだ。俺の本当の名前はアレックス・コバーンだ。頼む、俺を信じてくれ。母さんのところに行って、身を隠すんだ。)

CHUCK Season3 Episode18 (Chuck Versus the Subway)

You were named after your dad という名前の由来から始め、My real name’s Alex Coburn で自分の本名を明かすことで、否定されてもなお具体的な事実を重ねて説得力を補おうとしているのが伝わってきます。Please, you have to trust me.have to を使うことで「信じてくれ」という頼みごとを、単なる願いではなく必要不可欠な要求として伝える言い方です。矢継ぎ早に事実と懇願を並べる構成そのものが、限られた時間の中で伝えきろうとする切迫感を表していると言えます。

まとめ|驚くべき告白と、それでも信じてほしいという訴え

if you want me to hear youで条件を切り出す言い方、I’m your father.で核心を言い切る言い方、you have to trust meで訴える言い方を見てきました。短い応酬に、伝えたい思いの強さがにじみます。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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