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今回扱うのは、『CHUCK』シーズン3 第18話に登場する、規則を盾にしつつも相手を安心させようとする言い方です。ケイシーのロッカーを探しにきた戸惑うアレックスに対し、バイモアの副店長を名乗るモーガンが、規則を説明しながらも彼女を安心させようとする場面が描かれています。
自分の裁量ではどうにもならないと断る言い方から、第三者への信頼を根拠に相手を安心させる言い方まで、順番に見ていきます。
自分の裁量ではどうにもならないと、規則を盾に断る言い方
ケイシーのロッカーを探すアレックスに、バイモアの副店長を名乗るモーガンが声をかけます。まだ互いをよく知らない状況で、モーガンはまず規則を理由にこう告げます。
Morgan: Lady, please, I have a very high level of clearance, okay? Listen, I can’t let you walk back there, have access to John Casey’s locker without knowing what’s going on. I’m sorry. My hands are tied.
(お客さん、あの、俺はかなり高いクリアランスを持ってるんですよ、いいですか? 聞いてください、事情も知らないままジョン・ケイシーのロッカーに近づかせるわけにはいかないんです。すみません、俺にはどうしようもなくて。)CHUCK Season3 Episode18 (Chuck Versus the Subway)
a very high level of clearance は、自分の権限の大きさをあえて強調する言い方で、断りの正当性を印象づけています。My hands are tied. は「自分ではどうにもできない」という決まり文句で、規則という第三者の存在を盾にして、やんわりと拒否の姿勢を示しているのが分かります。
戸惑いを隠せないアレックスは、率直にこう返します。
Alex: I don’t know what’s going on.
(何がどうなってるのか、私には分かりません。)CHUCK Season3 Episode18 (Chuck Versus the Subway)
I don’t know what’s going on. は、状況を把握できていないことを飾らずに認める言い方です。モーガンの規則ずくめの説明に対して、率直に戸惑いを言葉にすることで、二人の間にある情報の差がそのまま伝わってくる一言になっています。
第三者の言葉を全面的に信じ、条件つきで相手を安心させる言い方
戸惑うアレックスに、モーガンは優しく声をかけ、態度を一転させます。
Morgan: Look, miss, I promise you this… If John Casey said he’s your father, then it’s the truth. I trust that man with my life.
(あの、聞いてください。これだけは約束します……ジョン・ケイシーが自分は父親だと言うなら、それは本当のことです。俺はあの人を命がけで信じてます。)CHUCK Season3 Episode18 (Chuck Versus the Subway)
I promise you this は、これから言うことの確かさをあらかじめ約束する前置きです。trust … with my life は「命を預けるほど信じている」という強い信頼を表す言い回しで、規則を盾にしていた先ほどまでの態度とは対照的に、ケイシー個人への全面的な信頼を根拠にして相手を安心させようとしているのが見どころです。
さらにモーガンは、こう続けて安心させます。
Morgan: You have nothing to be afraid of. Not if he’s your father. And in fact, this store’s as safe as anywhere, provided you stay away from those two.
(怖がることなんて何もないですよ。彼が父親なら、なおさらです。それに、あの二人にさえ近づかなければ、この店はどこよりも安全ですから。)CHUCK Season3 Episode18 (Chuck Versus the Subway)
nothing to be afraid of で不安を打ち消したうえで、provided you stay away from those two という条件節を添えることで、安全であることの根拠まで具体的に示しています。規則を盾に断っていた最初の態度から、条件つきとはいえ相手の安全を保証するところまで踏み込んでおり、モーガンなりの誠実さがにじむ場面と言えます。
まとめ|規則を盾にした断りと、信頼を根拠にした安心の言葉
My hands are tiedで規則を盾に断る言い方、I trust that man with my lifeで信頼を示す言い方、nothing to be afraid ofで安全を保証する言い方を見ました。態度の変化に気遣いがにじみます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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