「clear things up」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S03E11で学ぶ英会話

「clear things up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

とっさの機転で場を丸め込もうとする、即興の芝居がぴたりとはまる瞬間が、ドラマには時々あります。

そんな瞬間にぴったりの「clear things up」を、『ホワイトカラー』シーズン3第11話の終盤、おとり捜査中のニールとピーターが現場の警官を相手に一芝居打つ場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「clear things up」の意味とニュアンス

clear things up
意味:誤解・混乱を解消する、事情をはっきりさせる

clearは「(曇りや汚れを)取り除いて澄んだ状態にする」という意味を持ち、things upと組み合わさることで、誤解や混乱、不明瞭な状況を整理して明確にするという意味になります。ビジネスの場でも日常会話でも幅広く使われる、丁寧で実務的な響きを持つ表現です。

誤解が生じたときにそれを解消しようとするときや、複雑な状況を整理して説明するときによく使われます。似た表現にsort things outがあり、clear things upとほぼ同義で、より広く問題の解決全般に使える表現です。電話や窓口での対応など、公的・実務的な場面で「お手伝いします」という申し出の言葉としても定番の形です。

【ここがポイント!】

  • 「clear things up」の核は、曇りを拭って向こう側をクリアに見せるイメージ
  • 誤解や混乱を整理して明確にする、丁寧で実務的な表現
  • How can I help clear things up?のように、申し出の定型句としても使える

『ホワイトカラー』S03E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

財宝が保管された倉庫で捜査が進む中、ニールとピーターがとっさに一芝居打つ場面です。電話越しに巡査部長を呼び止め、地方検事局からの連絡だと体裁を作り上げるやり取りに注目です。

Neal: Sergeant! No, no, it’s no trouble at all. He’s right here, sir. It’s the D.A.’s office. They want to touch base with you.
(巡査部長! いえいえ、お手数はおかけしません。ちょうどここにいますよ。地方検事局からです。連絡を取りたいそうで。)

Brubaker: Sergeant Brubaker.
(ブルベイカー巡査部長です。)

Peter: Sergeant, this is the District Attorney’s aide.
(巡査部長、こちらが地方検事局の補佐官です。)

Brubaker: How can I help clear things up?
(どういったご用件で、事情をはっきりさせるお手伝いができますか?)

White Collar Season3 Episode11 (Checkmate)

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シーン解説と心理考察

このシーンは、財宝が保管されたコンテナ倉庫で捜査が進む中、ニールとピーターがとっさに一芝居打つ場面です。ニールが電話越しに巡査部長を呼び止め、地方検事局から連絡が来ているという体裁を作り上げ、ピーターがそこに地方検事局の補佐官を紹介する形で話を合わせます。

対象フレーズの「How can I help clear things up?」という一言は、いかにも公的な立場の人間らしい、丁寧で事務的な物言いです。実際には即興の芝居であるにもかかわらず、堂々とした態度で現場の警官を丸め込もうとするこのやり取りから、状況に応じて別人格を演じ分ける機転が伝わってきます。電話をつないだニールの慌てぶりを装う口調と、補佐官役に徹するピーターの落ち着いた口調が対照的に配置されており、二人の即興の連携がそのまま台詞のリズムに表れています。台本にない設定を瞬時に作り上げ、相手に違和感を与えずに押し通す呼吸の合わせ方も見どころです。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

曇ったガラスや水面を拭って、向こう側がクリアに見えるようにする様子を思い浮かべてみましょう。things(物事)がup(すっきりと)clear(クリアに)なる、というイメージです。

このシーンでは、即席の作り話で現場の混乱を整理してみせる、皮肉を含んだ使われ方をしていました。丁寧な申し出の言葉が、実は演技の一部だったという落差とあわせて覚えておくと印象に残ります。表向きは礼儀正しい申し出でありながら、その裏では虚偽の設定を押し通そうとしている、この二重構造こそがこの場面の面白さです。丁寧な言葉づかいが、疑いの目をそらす一種の盾として機能している様子も読み取れます。

例文で覚える「clear things up」

誤解を早めに解消する場面から、接客での丁寧な申し出まで、clear things upを、3つの例文で確認していきましょう。

Let me clear things up before this misunderstanding gets worse.
(この誤解がこれ以上大きくなる前に、はっきりさせておくね。)
誤解を早めに解消しようとする、日常会話の場面です。小さな行き違いが大きなトラブルに発展する前に手を打とうとする、前向きな姿勢が伝わる一言です。

I called the office to clear things up about the invoice.
(請求書の件をはっきりさせるために、事務所に電話した。)
業務上の行き違いを解消する、ビジネスの場面です。金銭が絡むやり取りでは、放置せず早めに確認を取ることが信頼関係を保つコツになります。

A: I heard you were upset about the schedule change.
B: Let’s sit down and clear things up.
(A:予定変更のことで怒っているって聞いたよ。)
(B:座って、きちんとはっきりさせよう。)
人間関係のわだかまりを解消しようとする会話です。感情的にならず、落ち着いて話し合おうという姿勢が伝わる返し方です。相手の不満をいったん受け止めた上で、対話の場を設けようとする丁寧な提案でもあります。

あわせて覚えたい関連表現

sort things out
(物事を整理する、解決する)
clear things upとほぼ同義で、より広く問題の解決全般に使える表現という違いがあります。友人同士の小さなけんかから、複雑な契約上の行き違いまで、規模を問わず使える万能さが特徴です。

straighten things out
(物事をきちんと正す、誤解を解消する)
曲がったものをまっすぐにするという比喩に由来し、混乱した状況を秩序立てて正すニュアンスがやや強い違いがあります。記録の誤りや請求内容の食い違いなど、事実関係を一つずつ正していく実務的な場面でよく使われます。

get to the bottom of something
(物事の真相を突き止める)
clear things upが誤解や混乱の解消に重点があるのに対し、こちらは表面的な情報の奥にある本当の原因を掘り下げるニュアンスが強い違いがあります。調査や推理のニュアンスを含む場面でよく使われる表現で、単なる誤解の解消よりも一段深い追及の姿勢を伝えます。ミステリー作品や刑事ドラマのセリフにもたびたび登場する、探求心を感じさせる言い回しです。

Note|「問題を解決する・整理する」を表す英語表現のバリエーション

clear things upのほかにも、英語には状況を整理し解決へ導く表現がいくつも存在します。

sort things outは対象を選ばず幅広く使える万能タイプで、straighten things outは曲がったものを正すという比喩から、秩序を取り戻すニュアンスがやや強めに出ます。get to the bottom of somethingは、表面的な整理にとどまらず、真相そのものを掘り下げる場面で使われる点が異なります。同じ解決するという機能を持つ表現でも、clear(澄んだ状態にする)、sort(仕分ける)、straighten(まっすぐにする)、bottom(底に到達する)と、それぞれ異なる比喩のイメージを土台にしている点が、英語の表現の面白さです。

このシーンでニールたちが使った丁寧な申し出の形「How can I help clear things up?」も、まさにこの整理系表現の中でも特に事務的で丁寧な響きを持つ用法でした。窓口や電話対応で使われる定型的な申し出の形だからこそ、この一言が即興の芝居にリアリティを持たせる小道具としてしっかり機能しています。

同じ「解決する」という場面でも、相手との距離感やフォーマル度によってふさわしい表現は変わってきます。比喩のイメージの違いを意識しておくと、状況に応じて使い分けやすくなります。

まとめ|曇りを拭って、事情をはっきりさせる一言

clear things upは、誤解や混乱を解消し、事情をはっきりさせる様子を表す表現です。曇りを取り除いてクリアにするという比喩が、丁寧で実務的な響きを支えています。

誤解を早めに解消したいときも、業務上の行き違いを整理したいときも、この一言があれば状況に応じた丁寧さで気持ちを伝えられます。

即興の芝居で現場を丸め込もうとしたニールとピーターのやり取りには、丁寧な申し出の言葉の裏に機転を潜ませる、そんな駆け引きの巧みさが表れていました。丁寧な言葉遣いそのものが、状況を乗り切るための道具になり得るという発見も、このシーンならではの面白さです。表現の引き出しに加えてみてください。

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