「rumor has it」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S04E07で学ぶ英会話

「rumor has it」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

取調室でじっと向き合う二人が、探り合うように会話の糸口を探っていく、そんな緊張感のある場面が、クライムドラマにはたびたび登場します。

『ホワイトカラー』シーズン4第7話の前半、エグゼクティブ・コンサルタントを名乗る謎めいたシェパードを尋問するピーターが、相手の人脈を探るために切り出す「rumor has it」という一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「rumor has it」の意味とニュアンス

rumor has it
意味:うわさでは〜らしい、聞くところによると〜らしい

rumor has it (that)は、伝聞情報を切り出す際の定型表現です。直訳すると「うわさがそれを持っている」という少し変わった構造になりますが、そこから「巷ではそう言われている」「うわさによれば〜らしい」という意味が生まれています。

情報源をはっきりさせずに話題を切り出せる便利さから、ゴシップ話だけでなく、相手の反応を探るための会話の入り口としてもよく使われます。フォーマルな場面でも口語的な場面でも違和感なく使える柔軟さがあり、それとなく相手に探りを入れたいときに重宝する言い回しです。

主語がrumor(噂)という抽象的な存在になっているのも特徴で、「誰が言っていたか」を明示せずに情報を差し出せる分、言った側の責任がやわらぐという性質も持っています。だからこそ、確証のない話題や、真偽をあえてぼかしたい場面で自然に選ばれる表現になっています。

【ここがポイント!】

  • 「rumor has it」の核は、情報源をぼかしたまま話題を切り出せる便利さ
  • ゴシップだけでなく、相手の反応を探る駆け引きの道具としても機能する表現
  • あとに続くthat節の内容で、噂の具体性がぐっと変わってくるのがポイント

『ホワイトカラー』S04E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

FBIの取調室で、ピーターは有力者との繋がりを匂わせる、フィクサーと目されるシェパードと向き合います。相手の人脈の広さを逆手に取り、探りを入れるピーターの切り出し方と、それに余裕たっぷりに応じるシェパードとのやり取りに注目です。取調べという緊張感のある空気の中で交わされる、静かな駆け引きの一幕です。

Peter: Rumor has it you know some powerful people.
(うわさでは、有力者と知り合いらしいね。)

Shepard: Well, I rely on the people I know to get what I want, from the mayor to the man who washes my windows.
(そうね、目的を果たすためなら、市長から窓拭き職人まで、知っている人には誰でも頼るわ。)

Peter: Mm. Makes me wish we’d met sooner. I hit a rough patch here at the bureau a month or so back.
(なるほど。もっと早く出会いたかったな。実は1か月ほど前、この局でちょっとした問題があってね。)

Shepard: Oh, that’s a shame. I could have put in a good word for you.
(あら、それは残念。一言添えてあげられたのに。)

White Collar Season4 Episode7 (Compromising Positions)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

取調室で、ピーターは有力者との繋がりを匂わせるシェパードに対し「うわさでは、有力者と知り合いらしいね」と探りを入れます。シェパードは市長から窓拭き職人まで、誰にでも頼るのだと余裕たっぷりに返し、自分の人脈の広さを臆することなく誇示しています。

ピーターはすぐさま「もっと早く出会いたかった」と話を合わせ、自ら「1か月前に局内で問題があった」という個人的な弱みをさらけ出す素振りを見せます。相手の警戒を解き、より多くの情報を引き出そうとする典型的な尋問テクニックです。シェパードもまた「一言添えてあげられたのに」と如才なく応じており、互いに手の内を探り合いながら会話を進める緊張感が伝わってきます。

どちらも本心を明かさないまま、表面上は和やかに言葉を交わし続けるこのやり取りには、腹の探り合いを得意とする二人の駆け引き上手ぶりが表れています。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

噂という見えない存在が、まるで情報を手に持って運んでくるようなイメージを思い浮かべてみましょう。rumor(噂)has(持っている)it(それを)という語順がそのまま、噂が情報を運んでくる感覚を表しています。

劇中のピーターのように、相手を探るための会話の入り口として使われる場面とセットで覚えておくと、駆け引きが必要な場面でとっさに口をついて出てくるはずです。噂を運ぶ役目を果たすのがrumorという主語自体である、という語順のイメージを持っておくと、that節の中身が変わっても構文ごとすっと使いこなせるようになります。

例文で覚える「rumor has it」

職場の噂話から友人との近況報告まで、rumor has itが活きる3つの場面を見ていきましょう。

Rumor has it that the company is planning layoffs.
(うわさでは、その会社はリストラを計画しているらしい。)
職場での噂話を話題にする場面です。情報源をぼかしながらも、緊張感のある話題を切り出せます。

Rumor has it she turned down the promotion.
(うわさでは、彼女は昇進を断ったらしい。)
同僚の意外な決断について話す場面です。真偽の定かでない情報を、あくまで噂として扱う姿勢が伝わります。

A: Rumor has it you’re moving to a new city.
B: Well, nothing’s confirmed yet, but we’re thinking about it.
(A:うわさでは、新しい街に引っ越すんだってね。)
(B:まだ何も決まってないけど、検討はしているよ。)
友人同士で近況を確認し合う会話です。噂を切り出された側が、事実関係を軽く訂正しながら会話を続けています。

あわせて覚えたい関連表現

word on the street is
(巷の噂では)
rumor has itよりもさらにカジュアルで、口語的な響きが強い表現です。

I heard that ~
(〜と聞いた)
rumor has itが不特定多数の噂を指すのに対し、こちらは自分が直接聞いた情報である点を明確にする表現です。

apparently
(どうやら〜らしい)
rumor has itが噂話特有の切り出し方であるのに対し、apparentlyは伝聞や見た目からの推測全般に広く使える副詞です。

Note|ゴシップにも尋問にも馴染む、rumor has itの懐の深さ

rumor has itは、友人同士のゴシップにも、劇中のような公式な尋問の場にも自然に馴染む、フォーマル度の幅が広い表現です。

カジュアルな会話では、同僚の恋愛事情や近所の店の話題など、軽い噂話を切り出す際にそのまま使われます。一方でニュース報道やビジネスの場面では、「業界内でこう言われている」という、ある程度信頼度のある情報を紹介する際の前置きとしても機能します。劇中のピーターのように、尋問や交渉といった緊張感のある場面で使われる場合は、単なる世間話ではなく、相手の反応を引き出すための戦略的な一言として働きます。同じ構文でありながら、話す相手や場面によって、軽い世間話にも、駆け引きの道具にも姿を変えられる懐の深さが、この表現の使い勝手の良さを支えています。

ビジネスの現場では、確定していない情報をそれとなく共有したいときの前置きとしても便利です。「あくまで噂だが」という留保をつけることで、断定を避けながら話を進められる、責任の所在をぼかす言い回しとしての機能も見逃せません。

劇中のピーターが使ったrumor has itは、まさにこの駆け引き寄りの用法にあたります。カジュアルな響きを保ちながらも、相手を揺さぶる目的で使われている点が特徴的です。

場面によって表情を変える、そんな使い分けの幅を持つ一言です。

まとめ|探りを入れる、その入り口としての一言

rumor has itは、情報源をぼかしたまま話題を切り出せる、伝聞表現の定番です。うわさ話の入り口としても、相手の反応を探る駆け引きの道具としても使える幅の広さが魅力です。ひとつの構文が、軽い世間話にも緊張感のある駆け引きにも姿を変えるところに、この表現の面白さが集約されています。

友人との近況報告でも、少し踏み込んだ話題を切り出したいときでも、この一言があれば自然に会話を始められます。

シェパードとの緊張感あるやり取りから学んだこの表現は、探りを入れたいけれど直接的には聞きにくい、そんな場面で頼りになる一言です。情報源を明かさずに話題を差し出すという構造そのものが、会話の駆け引きに便利な余白を残してくれます。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「rumor has it」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次