「come around」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S11E22で学ぶ英会話

「come around」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

反対していた相手が、時間をかけて考えを変えてくれるのを待った経験はありませんか。

そんな「待つ」か「自ら動く」かの分かれ道にぴったりのcome aroundを、『ビッグバン★セオリー』シーズン11第22話の中盤、大学からの資金提供を待つべきか迷うシェルドンが、友人たちとの会話の末に決断を口にする場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「come around」の意味とニュアンス

come around
意味:(反対していた人が)考えを変えて同意する

come aroundには「訪ねてくる」「意識が戻る」などの意味もありますが、口語でよく使われるのは、最初は反対・消極的だった人が、時間をかけて考えを変えて賛成するようになるという意味です。

aroundは「周りを回って」という方向を示す語で、comeと組み合わさることで、相手の意見が一巡りして元とは違う立場に「やってくる」というイメージを作り出しています。説得や時間の経過によって、相手の態度が軟化していく過程を表す表現です。

反対していた人を説得する場面、時間をかけて相手の態度が軟化するのを待つ場面で使われます。自分から動くのではなく、相手の心が変わるのを待つという、受け身のニュアンスを含んでいる点も特徴です。説得そのものよりも、説得の結果として相手がたどり着く状態を表す表現だと捉えると、使い方の軸が見えてきます。

【ここがポイント!】

  • 「come around」の核は、時間をかけて相手の考えが変わるのを待つという受け身の姿勢
  • 説得や交渉の場面で、相手の態度の軟化を表すのに向いている表現
  • 受け身の響きがあるため、自ら動く姿勢を示す場合は否定文で使われやすい

『ビッグバン★セオリー』S11E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

資金提供の交渉が進まず、辛抱強く待つしかないと助言されたシェルドンは、誰かに先を越される不安を口にします。ハワードとレナードに半ば茶化されながらも、シェルドンは最終的に自分から動く決断を口にします。

Leonard: Yeah, you just have to be patient.
(そうだな、辛抱強く待つしかないよ。)

Sheldon: But what if while I’m being patient someone more relentless than me badgers their university into giving them money?
(でも、僕が辛抱強く待っている間に、僕よりも強引な誰かが自分の大学をせっついて資金を出させてしまったらどうするんだ?)

Howard: If there’s someone more relentless than you, I’d like to meet them.
(君より強引な奴がいるなら、俺もぜひ会ってみたいもんだな。)

Leonard: I would not.
(僕はごめんだね。)

Sheldon: I’m not waiting for the University to come around. I’ll find another way to raise the money.
(僕は大学が考えを変えるのを待つつもりはない。資金を集める別の方法を見つける。)

The Big Bang Theory Season11 Episode22 (The Monetary Insufficiency)

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シーン解説と心理考察

レナードから「辛抱強く待つしかない」と助言されたシェルドンは、すぐに「自分より強引な誰かが先に資金を得てしまったら」という不安を口にし、ハワードとレナードがその発想に半ば呆れながらも軽く茶化す、友人同士らしいやり取りが続きます。

最後にシェルドンが口にする「大学が考えを変えるのを待つつもりはない」という一言は、単なる強がりではありません。他人の判断に身を委ねず、自分で動くという姿勢へ切り替わる、このエピソードを通じた転換点を示す発言になっています。友人たちとの軽いやり取りから一転して、自分の言葉で結論を出すその切り替えの早さにも、シェルドンらしい理屈の強さが表れています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

aroundが持つ「回って」という動き、comeが持つ「来る」という動きを組み合わせて考えてみましょう。反対していた人の心が一回り回って、元とは違う位置、つまり賛成する側に「やってくる」イメージです。

シェルドンが「大学が考えを変えるのを待つつもりはない」と言ったように、come aroundには相手が自分から歩み寄ってくるのを待つという、受け身の時間がかかる響きがあります。この「待つ」姿勢をいったん拒否する場面とセットで覚えると、能動と受動の対比がつかみやすくなります。相手が回ってくるのを待つ側に立つか、自分から別の道を探す側に立つか、その分かれ道を思い出すと記憶に残りやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「come around」

家族の反応から交渉の成果まで、come aroundを、3つの例文で確認していきましょう。

My parents didn’t like the idea at first, but they eventually came around.
(両親は最初そのアイデアを気に入らなかったけど、結局は考えを変えて賛成してくれた)
家族の反応を語る日常会話の場面です。eventuallyを添えることで、時間をかけて態度が変わった過程が伝わります。

It took months, but the client finally came around to our proposal.
(数か月かかったが、クライアントはついに私たちの提案に賛同してくれた)
交渉の成果を報告するビジネスの場面です。came around toのようにto以下を添えると、何に対して態度が変わったのかが明確になります。

A: Do you think he’ll agree to the plan?
B: Give him time. He’ll come around.
(A:彼はその計画に同意すると思う?)
(B:時間をあげて。そのうち考えを変えるよ)
説得の見通しを語るカジュアルな会話です。Give him time.と添えることで、come aroundが時間を前提とした表現であることが自然に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

change one’s mind
(考えを変える)
come aroundは時間をかけて徐々に変わるという含みが強いのに対し、change one’s mindはより中立的な表現で、即座の変化にも使えます。変化の速度に対する含みの有無が違いです。

warm up to something
(次第に好意的になる)
warm up toは好意や興味が徐々に増していく過程そのものを表し、come aroundよりも「受け入れていく」過程のニュアンスに近い表現です。結論に至る前の段階を描く言い方といえます。

see the light
(真実に気づく、理解する)
see the lightは正しさに気づくという啓示的な響きが強く、come aroundよりも大げさな転換を表すことが多い表現です。

Note|come around / change one’s mind / warm up to の使い分け

「考えを変える」という状況を表す英語表現はいくつもありますが、それぞれが指している時間の流れや変化の質を比べると、使い分けの軸が見えてきます。

come aroundは、最初は反対・消極的だった人が、時間をかけて結論にたどり着くという過程全体を表す表現です。aroundという語が示す「一巡りする」イメージどおり、変化には一定の時間がかかることが前提になっています。change one’s mindは、この時間の長さに対して中立的で、一瞬で意見が変わる場合にも使える、より範囲の広い表現です。warm up toはさらに手前の段階、つまり結論に至る前の「好意が少しずつ増していく」過程そのものに焦点があります。三つを並べると、warm up toが過程の入口、come aroundが結論への到達、change one’s mindがそのどちらにも使える広い表現だと整理できます。シェルドンが「大学が考えを変えるのを待つつもりはない」と言った場面のように、自分では動かせない相手の結論を待つ文脈では、come aroundがもっとも自然に選ばれる表現になります。

誰かの結論を待つ場面に出会ったら、まずcome aroundを思い出すと使い分けに迷いません。時間の長さを前提とするか、過程の一部を切り出すか、視点を意識するだけで三つの表現をスムーズに選べるようになります。

まとめ|相手の心変わりを待つ、その姿勢を表す一言

come aroundは、最初は反対・消極的だった人が、時間をかけて考えを変えて同意するようになる過程を表す表現です。aroundという語の「一巡りする」イメージを押さえておけば、結論に至るまでの時間の流れも自然に伝わります。

説得の見通しを語るときも、交渉の成果を報告するときも、この一言があれば相手の心変わりを見通すニュアンスを的確に伝えられます。

大学の決定を待つのではなく自らの道を選んだシェルドンの姿には、受け身で待つことをやめ、状況を自ら切り開こうとする芯の強さが表れていると言えます。友人たちに半ば茶化されながらも、最終的には自分の判断で結論を出すその様子が、このエピソードの折り返し地点らしい印象を残します。仲間との軽い雑談の中から、物語を動かす決意がふっと生まれてくる展開も、このシーンの魅力の一つです。

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