「go in circles」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S12E22で学ぶ英会話

「go in circles」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

同じ疑問を何度もぶつけ合うばかりで、話がまったく前に進まなくなってしまう瞬間が、夫婦や恋人同士の会話には時々あります。

そんな状態を言い表す「go in circles」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン12第22話の中盤、レナードの母ビバリーの態度に納得がいかないシェルドンとエイミーのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「go in circles」の意味とニュアンス

go in circles
意味:同じところを繰り返すばかりで、話や物事が前に進まない

go in circlesは、文字どおりには「円を描いて動く」という意味ですが、そこから転じて、議論や作業がいつまでも同じ地点に戻ってきてしまい、結論や進展にたどり着けない状態を表す比喩表現として使われます。goが付くことで、その堂々巡りが今まさに続いている、という進行中のニュアンスが加わります。

会議で同じ論点を何度も蒸し返してしまうとき、夫婦げんかで同じ不満を繰り返し口にしてしまうとき、問題解決の糸口が見えないまま話し合いだけが続くときなど、進展のなさに焦れる気持ちを添えて使われることが多い表現です。責める相手がいるとは限らず、話し合っている本人たち自身が「堂々巡りをしている」と自覚した瞬間に、この言葉が口をついて出てくるのが特徴です。誰かを非難する言葉としてよりも、行き詰まった状況そのものを客観的に言い表す言葉として使われる場面の方が多いくらいです。

circlesと複数形になっている点にも注目です。一度きりの回り道ではなく、同じ経路を何度も繰り返しなぞっているというしつこさが、複数形の語尾から伝わってきます。

【ここがポイント!】

  • 「go in circles」の核は、円を描くように同じ地点へ戻り続ける動き
  • 進展のなさへの焦れが滲む、状況描写としての比喩表現
  • 自分自身の話し合いを振り返って使うことが多い、内省的な響き

『ビッグバン★セオリー』S12E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レナードの母ビバリーとのメッセージのやり取りを見返しても失礼な点は見当たらないと訴えるシェルドンに、エイミーが穏やかに応じる場面です。同じ疑問を繰り返すばかりで一向に納得しないシェルドンの様子から、堂々巡りのやり取りが見えてきます。

Sheldon: I’m looking over my text correspondence with Beverly and I don’t see anything that would have given her offense. Nothing’s ambiguous, I spell everything out. Including “laugh out loud” and “what’s the fracas?”
(ビバリーとのメッセージのやり取りを見返しているけど、彼女を怒らせるようなことは何も見当たらない。曖昧な表現は一切なくて、全部略さずに書いているんだ。「laugh out loud」も「what’s the fracas?」もそのままの形でね。)

Amy: I’m sure she’s not mad at you.
(あなたに怒っているわけじゃないと思うわよ。)

Sheldon: Well, then why would she rather spend the day with Leonard?
(じゃあ、どうしてビバリーは僕よりレナードと一日過ごす方を選ぶんだ?)

Amy: Because he’s her son?
(彼がビバリーの息子だから、じゃない?)

Sheldon: Amy, I just feel like we’re going in circles.
(エイミー、僕たちは同じところをぐるぐる回っている気がするよ。)

The Big Bang Theory Season12 Episode22 (The Maternal Conclusion)

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シーン解説と心理考察

シェルドンは、ビバリーとのやり取りに曖昧な表現が一切ないことを几帳面に確認し、自分に落ち度がないことを繰り返し主張します。エイミーが「怒っているわけじゃないと思うわよ」と軽く受け流しても、シェルドンは「じゃあ、どうしてビバリーは僕よりレナードと過ごす方を選ぶんだ」と食い下がり、その理由を測ろうとします。

エイミーが「彼がビバリーの息子だから」というごく自然な理由を挙げても、シェルドンにはそれだけでは納得のいく説明として響きません。言葉の正確さにはこだわる一方で、家族という単純な結びつきの重みを測りかねる様子が表れています。同じ問いを繰り返すばかりで会話が前に進まない状況に、シェルドン自身が「堂々巡りをしている」と気づく瞬間が、この場面の落としどころになっています。

理詰めで納得できる答えを求め続けるシェルドンの姿勢と、そばで根気強く付き合うエイミーの対比も、この短いやり取りの中に凝縮されています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

同じ円周の上をぐるぐると歩き続け、いつまで経ってもスタート地点に戻ってきてしまう人の姿を思い浮かべてみましょう。

シェルドンが繰り返した「どうしてビバリーはレナードを選ぶんだ」という問いも、エイミーの答えを聞いてもまた同じ疑問に戻ってきてしまう、円環のような構造をしていました。話し合いの内容が一周して元の場所に戻ってくる感覚をつかんでおくと、go in circlesという言葉が自然に浮かんでくるはずです。

例文で覚える「go in circles」

会議から日常の口論まで幅広く使えるgo in circlesを、3つの例文で確認していきましょう。

We’ve been going in circles for an hour and still haven’t decided anything.
(私たちは1時間も堂々巡りしていて、まだ何も決まっていない。)
会議が長引く場面で使われる表現です。時間をかけたのに結論に至らない焦れったさが伝わります。

Trying to explain it to him felt like going in circles.
(彼に説明しようとするのは、堂々巡りしているように感じた。)
話が噛み合わない相手について語る日常会話です。説明する側の徒労感がよく表れています。

A: Did the meeting go well? B: Not really, we just went in circles the whole time.
(A:会議はうまくいった? B:いや、ずっと堂々巡りしてただけだよ。)
会議の結果を報告する会話です。過去形で使うことで、終わった話し合いを振り返るニュアンスになります。

あわせて覚えたい関連表現

go around in circles
(同じところをぐるぐる回る)
aroundを加えた同義のバリエーションで、意味はgo in circlesとほぼ同じです。口調をやや柔らかくしたいときに使われることがあります。

get nowhere
(どこにも辿り着かない、成果が出ない)
get nowhereは「進展しないという結果」そのものに焦点を当てる表現です。go in circlesが繰り返す動き自体を描写するのに対し、こちらは結果を端的に述べます。

back to square one
(振り出しに戻る)
back to square oneは、一度は前進したもののすべてが白紙に戻ってしまう場合に使う表現です。最初から一歩も進めていない堂々巡りを表すgo in circlesとは、状況の前提が異なります。

Note|会議でも口論でも使えるgo in circlesの守備範囲

go in circlesという表現は、ビジネスの会議のような改まった場面から、家族や恋人同士の口論まで、フォーマル度を問わずに使える柔軟さを持っています。

会議の場では、議題が堂々巡りしていることを冷静に指摘する言い方として使われ、「We’re going in circles here. Let’s move on.(堂々巡りになっているので、次に進みましょう)」のように、話し合いの軌道修正を促す一言としても機能します。一方でカジュアルな会話では、恋人や家族との言い争いが同じ不満の繰り返しになっていることを、少し疲れた調子で自嘲気味に語るときにも使われます。フォーマルな場でもカジュアルな場でも意味の芯が変わらないため、直訳の「円を描いて回る」というイメージさえつかんでおけば、どちらの文脈でも迷わず使いこなせる表現だと言えます。この使い勝手の広さが、日常会話からビジネス英語まで幅広い教材でよく取り上げられる理由のひとつです。

シェルドンとエイミーのやり取りも、改まった会議ではなく夫婦の会話という日常的な場面でしたが、同じ疑問が堂々巡りしているという構造そのものはビジネスの会議とまったく変わりません。どちらの場面でも同じ状態を指せるからこそ、状況を選ばず使いやすいのです。フォーマルな会議の議事録に書いても、友人への愚痴として口にしても、聞き手には同じ状況がすっと伝わります。

堂々巡りに気づいた瞬間こそ、話し合いを一歩前に進めるきっかけになります。

まとめ|同じ場所を回っていることに、まず気づく

go in circlesは、議論や話し合いが同じ地点を繰り返すばかりで前に進まない状態を表す表現です。

会議のようなフォーマルな場面から、家族や恋人との言い争いまで、幅広い場面で使い勝手の良い言い回しだと言えます。

同じ疑問を繰り返すばかりのシェルドンが、自らその堂々巡りに気づいた瞬間には、話し合いの流れを一歩引いて見つめ直そうとする姿勢が表れていました。行き詰まった話し合いを一歩引いて見つめ直すときに使える、そんな一言です。

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