「pencil someone in」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E16で学ぶ英会話

「pencil someone in」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

気の進まない約束を、はっきり断るのではなく、遠回しに先延ばしにしてやり過ごしたことはありませんか。

そんな場面で使える「pencil someone in」を、『モダンファミリー』シーズン2第16話の後半、元恋人カーラとの約束をずらしたとフィルが冗談めかして報告する一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「pencil someone in」の意味とニュアンス

pencil someone in
意味:(変更の可能性を残して)予定に仮登録する、スケジュールに仮で入れておく

pencil someone in は、消せないボールペンではなく、あとで消して書き直せる鉛筆(pencil)で予定を書き入れることから、「確定ではない仮の予定」として人や予定をスケジュールに入れることを表す口語表現です。

フォーマルな場面でも使われますが、日常会話でも「とりあえず予定に入れておく」というニュアンスでよく使われます。今回のシーンのように、実在しない日付を挙げて冗談めかす使い方をすると、遠回しに「会う気はない」ということを伝える皮肉っぽい表現にもなります。

pencil in という動詞句は、対象が人でも予定そのものでも使うことができ、「pencil someone in」「pencil something in」のどちらの形も日常会話でよく登場します。仮の予定である以上、あとから日程が動いても不思議ではないという前提が、この表現には自然に含まれています。

【ここがポイント!】

  • 「pencil someone in」の核は、消して書き直せる仮の予定というイメージ
  • フォーマルな日程調整にも、カジュアルな会話にも使える幅の広さ
  • 実在しない日付を挙げると、遠回しな断り文句としても機能する

『モダンファミリー』S02E16のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

家族との会話の中で、フィルは元恋人カーラとの約束を変更したことを、何でもないことのように上機嫌に報告します。実在しない日付を持ち出して、遠回しに、しかしユーモラスに伝えるフィルらしい言い回しに、このフレーズが登場します。

Phil: Well, this is nice. Me, my gals and my beautiful, beautiful wife. Just so you know, I rescheduled with Carla. I penciled her in for the 12th of never.
(いいねえ、これは。俺と娘たちと、それに美しい、本当に美しい妻とでさ。言っておくけど、カーラとの約束は予定を変更したよ。彼女とは「永遠に来ない12日」に仮で入れ直しておいたんだ。)

Claire: That’s too bad. I was kind of looking forward to hearing about that one.
(それは残念ね。その話、ちょっと聞くのを楽しみにしてたのに。)

Phil: Oh. By the way no one called for you while you were out.
(ああ。ちなみに、君が出かけてる間、誰からも電話はなかったよ。)

Claire: Thank you.
(ありがとう。)

Modern Family Season2 Episode16 (Regrets Only)

シーン解説と心理考察

フィルは「俺と娘たちと、美しい妻とでさ」と上機嫌に切り出し、「カーラとの約束は予定を変更した」とクレアに報告します。そのうえで「彼女とは『永遠に来ない12日』に仮で入れ直しておいた」と冗談めかして付け加えます。

実在しない日付を持ち出すことで、フィルは元恋人カーラと今後会うつもりがないことを、遠回しに、しかしユーモラスに伝えています。クレアが「それは残念ね、その話ちょっと聞くの楽しみにしてたのに」と皮肉っぽく返すやり取りにも、この夫婦らしい軽妙な掛け合いが表れています。深刻な話題になりそうな元恋人の件を、あえて軽い冗談として処理してしまうフィルの調子の良さが、会話の温度をやわらかく見せています。

その直後、フィルは何事もなかったかのように「君が出かけてる間、誰からも電話はなかったよ」と話題を切り替えます。元恋人の件を深追いせずさらりと流すこの流れにも、深刻になりすぎない、いつものフィルらしい軽さが表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

ボールペン(消せない)ではなく鉛筆(pencil、消せる)でスケジュール帳に書き込むイメージを思い浮かべてみましょう。あとで消して書き直せる「仮の」書き込みだからこそ、「確定ではない予定」というニュアンスが生まれます。手帳に鉛筆で書き込むイメージそのままの言い回しで、デジタルのカレンダーが主流になった今でも、そのまま使われ続けています。

フィルが「永遠に来ない12日」という実在しない日付を挙げた場面も、まさに鉛筆書きの気軽さを逆手に取った冗談でした。消しゴムで簡単に消せてしまう予定だからこそ、実現するつもりのない約束を軽やかにあしらうこともできる、そんな二面性を意識しておくと、フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使い分けやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「pencil someone in」

会議から日常の約束まで幅広く使えるpencil someone inを、3つの例文で確認していきましょう。

Let’s pencil you in for next Tuesday at 3 pm.
(来週火曜の午後3時で仮予定を入れておきましょう。)
会議や打ち合わせの日程調整をするビジネスシーンです。具体的な曜日と時刻を添えることで、あとで確定させる前提の仮予定だと伝わります。

I’ll pencil in a dentist appointment for Friday and confirm later.
(金曜日に歯医者の予約を仮に入れて、あとで確定するね。)
予定をひとまず押さえておく日常の場面です。confirm later を添えると、まだ確定していないことがはっきりします。

A: Can we meet sometime next month? B: Sure, let me pencil you in for the second week.
(A:来月のどこかで会える? B:いいよ、第2週で仮に入れておくね。)
友人と日程の候補を決める会話です。sometime next month のような幅のある表現とセットで使うと、仮の予定らしさが自然に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

schedule someone in
((正式に)予定に組み込む)
schedule someone in は確定的な予定として組み込むニュアンスが強い表現で、pencil someone in は「変更の可能性がある仮の予定」という点が特徴として際立ちます。

tentatively plan
(仮に計画する)
tentatively plan はよりフォーマルな言い方で、ビジネス文書などでも使われます。pencil someone in は口語的で、日常会話でよく使われる点が異なります。

put someone on the calendar
(カレンダーに入れる、予定表に載せる)
put someone on the calendar は確定・仮のどちらのニュアンスでも使える中立的な表現で、pencil someone in は「仮である」ことを明確に示す点が違います。

Note|「pencil someone in」「schedule someone in」「put someone on the calendar」の使い分け

予定を入れることを表す表現には、pencil someone in のほかにも schedule someone in や put someone on the calendar があります。似た場面で使われますが、予定の確定度という点で違いがあります。

schedule someone in は、すでに確定した予定として組み込むイメージの強い表現です。会議室の予約やスタッフの配置など、変更の余地が少ない場面で使われやすい言葉です。これに対して pencil someone in は、あくまで仮の状態であることを明示する表現で、あとで変更が入る前提を最初から会話に含めています。中間に位置するのが put someone on the calendar で、これは確定・仮のどちらとも取れる中立的な言い方です。

たとえば取引先との商談なら、相手の都合を確認する前の段階では pencil you in for Tuesday(火曜で仮に押さえておきますね)、双方が合意して確定した段階では schedule you in for Tuesday(火曜に確定します)というように、話の進み具合に応じて動詞を使い分けることができます。put someone on the calendar は、そのどちらの段階でも使える便利な表現として、間を埋める役割を果たします。

フィルが「永遠に来ない12日」に仮で入れ直したと言った場面でも、彼が伝えたかったのは単なる日程変更の事実ではなく、「確定させる気がない」というニュアンスでした。だからこそ schedule ではなく pencil という、消せる仮の予定を連想させる語が選ばれています。3つの表現がどれだけ確定的な予定を指しているかを意識しておくと、日程を伝える場面で相手に誤解を与えずに済みます。

まとめ|変更の余地を残しておく予定の伝え方

pencil someone in は、消して書き直せる鉛筆のイメージから、確定ではない仮の予定として人や予定をスケジュールに入れることを表す表現です。

schedule someone in や put someone on the calendar といった似た表現と比べても、変更の可能性を最初から会話に含めている点が特徴で、フォーマルにもカジュアルにも使える幅の広さがあります。

実在しない日付を挙げて冗談めかしたフィルのやり取りのように、確定させたくない予定をやんわり扱いたい場面でも役立つ表現です。仮の予定なのか確定した予定なのかを言葉で示すだけでも、相手との認識のずれを防げます。予定を伝える場面での表現の幅を広げてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「pencil someone in」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

pencil someone in

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次