「be bogged down with work」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E07で学ぶ英会話

「be bogged down with work」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

目の前の仕事が山のように積み上がって、ほかのことに手が回らなくなってしまった経験はありませんか。

そんな状態を伝える「be bogged down with work」を、『モダンファミリー』シーズン7第7話の中盤、仕事に追われていた頃の自分を振り返るジェイの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be bogged down with work」の意味とニュアンス

be bogged down with work
意味:仕事に追われて身動きが取れない、仕事に忙殺される

be bogged down with work は、仕事の量や煩雑さのせいで、ほかのことをする余裕がなくなっている状態を表す表現です。bog は「沼地」を意味する語で、bog down は「沼にはまって動けなくする」というイメージの動詞です。それを受け身にした be bogged down で、「泥沼にはまって前に進めない」状態を表します。with work は、「仕事のせいで」という原因を示す部分です。

この表現が伝えるのは、ただ忙しいという事実ではありません。抜け出せずに進めない、という重さまで含まれています。「忙しい」と言えば量の多さが中心ですが、bogged down と言えば、足を取られて動けない様子が中心になります。

with のあとに置く言葉は、work に限りません。paperwork(書類仕事)や emails(メール)のように、自分を足止めしているものを入れれば、何に手を取られているのかが具体的になります。

時制は、状況に合わせて変えます。今回のシーンのように、過去の自分を振り返るなら was bogged down、今まさに身動きが取れないなら am bogged down や is bogged down を使います。

日本語に訳すときは、「仕事に追われて」「仕事に忙殺されて」「仕事で手いっぱいで」のように、足止めされている感じが出る言い方を選ぶと、元の意味に近づきます。

【ここがポイント!】

  • 「be bogged down with work」の核は、仕事という泥沼に足を取られて、前に進めないイメージ
  • 量の多さだけでなく、抜け出せない重さまで含む
  • with のあとに paperwork や emails を置けば、何に足止めされているかを具体的に言える

『モダンファミリー』S07E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイがクレアに、自分の過去の経験を引き合いに話しかける場面です。ジェイは、仕事に追われていた頃にクレアの母としょっちゅうケンカをしていた、と振り返ります。クレアはそれに言い返し、二人のやり取りが続きます。今回のフレーズは、ジェイの発言の冒頭に出てきます。

Jay: When I was bogged down with work, your mother and I fought all the time. I mean, maybe not about ducks. I’m not a weirdo. But maybe he’s mad at you because you’re not around.
(俺が仕事に追われてた頃は、お前の母さんとしょっちゅうケンカしてた。まあ、アヒルのことじゃなかったがな。俺は変人じゃないからな。だが、あいつが怒ってるのは、お前がそばにいないからかもしれんぞ。)

Claire: But I only took like two trips.
(でも、出かけたのは2回くらいだけよ。)

Jay: Just ‘cause you’re around doesn’t mean you’re around.
(その場にいるからって、ちゃんとそばにいることにはならないんだ。)

Claire: That’s one of those loopy things mom would say.
(それ、ママが言いそうな、ちょっと変な言い回しね。)

Modern Family Season7 Episode7 (Phil’s Sexy, Sexy House)

シーン解説と心理考察

ジェイの発言は、when 節で過去の自分を振り返るところから始まります。When I was bogged down with work と、過去形の was を使っているので、これは「今」ではなく、仕事に追われていた「あの頃」の話だと分かります。

その頃の自分とクレアの母が、しょっちゅうケンカをしていたと、ジェイは語ります。そのうえで、「あいつが怒ってるのは、お前がそばにいないからかもしれん」と、クレアに向けて続けます。自分の経験を引き合いに出して、相手の状況を読み解こうとする流れです。

クレアは、「出かけたのは2回くらいだけ」と返します。そばにいないと言われたことに対して、不在の回数を挙げて言い返す一言です。

するとジェイは、「その場にいるからって、ちゃんとそばにいることにはならない」と言います。同じ around という語を二度使って、「その場にいる」ことと「そばにいる」ことを別のものとして並べています。クレアはそれを、母が言いそうな、少し変わった言い回しだと受け止めます。

英語を学ぶうえで見ておきたいのは、when 節の中の bogged down with work が、「あの頃」の状況を示す目印になっている点です。ケンカをしていた時期を、仕事に足を取られていた時期として位置づけて、話を進めています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

be bogged down with work は、ぬかるんだ沼に長靴で踏み込む場面と重ねると覚えやすくなります。一歩ごとに、足が少しずつ沈んでいきます。前に進もうとしても、足が抜けません。そのうち、立っているだけで精いっぱいになります。

机の上に積み上がった仕事が、この沼にあたります。書類やメールが一つ増えるたびに足が沈み、ほかのことへ向かおうとしても動けません。この「抜け出せない」感覚が、be bogged down with work の芯です。

ジェイの was bogged down with work も、仕事という沼に足を取られていた頃を思い出す言葉です。単に「忙しかった」と言うよりも、動けなかった当時の重さが伝わります。

with のあとに自分を足止めしているものを入れ替えながら、「今の自分は何の沼にいるか」を英語で言ってみると身につきます。

例文で覚える「be bogged down with work」

仕事に追われて動けない状態を伝える be bogged down with work を、3つの例文で確認していきましょう。

I’m sorry I missed your call. I was bogged down with work all day.
(電話に出られなくてごめん。一日中、仕事に追われていたんだ。)
連絡できなかった理由を説明する日常の場面です。過去形の was で、その日の状況を振り返っています。

The team is bogged down with paperwork and can’t start the new project.
(チームは書類仕事に追われて、新しいプロジェクトを始められずにいる。)
進捗の遅れを報告するビジネスの場面です。with のあとに paperwork を置いて、足止めの原因を具体的にしています。

A: Are you free this weekend?
B: I wish, but I’m totally bogged down with work.
(A:今週末は空いてる?)
(B:空いてたらいいんだけど、仕事に追われて身動きが取れないんだ。)
誘いを断る会話です。totally を添えて、身動きの取れなさを強めています。

あわせて覚えたい関連表現

be swamped with work
(仕事に押しつぶされそうなほど忙しい)
swamp は「沼地」や「水浸しにする」という意味です。be swamped with work は、仕事があふれるほどの量であることが中心です。be bogged down with work は、量だけでなく、抜け出せずに進めない動きの止まり方に重点があります。

be snowed under (with work)
(仕事に埋もれている)
snowed under は「雪に埋もれる」というたとえです。仕事の量が多すぎて埋もれている様子を表します。bogged down は「泥沼で進めない」という点で、たとえる景色が違います。

be tied up
(手がふさがっている、忙しくて動けない)
be tied up は、一時的に手が離せないときにも使える、幅の広い言い方です。be bogged down with work は、仕事に追われて身動きが取れない状況の重さを伝えます。

Note|be bogged downとget bogged downの違いと、withやinのあとに来る言葉

bogged down を使った文は、be と get のどちらを置くかで、伝える内容が変わります。ここでは、その違いと、with や in のあとに置く言葉の形を整理します。

be bogged down は、身動きが取れなくなっている「状態」を表します。I’m bogged down with work と言えば、今まさに仕事に足を取られている、という説明です。今回のシーンの was bogged down も、過去のある期間の状態を振り返る形でした。

一方、get bogged down は、身動きが取れなくなっていく「変化」を表します。Don’t get bogged down in the details(細かいことに足を取られないで)のように、そうなってしまうことを避けたいときの言い方にも使えます。動きの途中を表すので、これからの行動に対する注意や助言と相性が合います。

後ろの形も確認しておきましょう。with のあとには、work や paperwork のように、足止めの原因になるものを置きます。in のあとには、the details のように、その中に深く入り込んでしまう対象を置く形を作れます。どちらも前置詞なので、あとには名詞が続きます。

ジェイは was bogged down with work と、過去の状態を with で受けていました。状態の be、変化の get、原因の with、入り込む先の in。この4つを区別しておくと、文を組み立てるときに迷いません。

まとめ|動けなさまで伝える「忙しい」

be bogged down with work は、仕事に追われて身動きが取れない状態を表す表現です。単に忙しいと言うだけでなく、足を取られて抜け出せない重さまで伝えたいときに選びます。

状態を言うなら be、変化を言うなら get。with のあとに何を置くかで、足止めの原因も具体的に示せます。

仕事に足を取られた日の重さは、bogged down の一語にそのまま託せます。

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