「big man on campus」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E18で学ぶ英会話

「big man on campus」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

久しぶりの昔話の席で、「実は学生のころ、ちょっと目立つ存在だったんだ」と切り出したくなることがあります。

そんな場面にぴったりの「big man on campus」を、『モダンファミリー』シーズン7第18話の前半、フィルがミッチェルに大学時代の自慢話を打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「big man on campus」の意味とニュアンス

big man on campus
意味:大学の人気者、学内の花形

big man on campus は、大学の中で目立つ存在として知られている人を指す口語表現です。big は「大きな」、man は「男」、campus は「大学の構内」で、文字どおりには「構内の大物」という言い方になります。スポーツや学生団体で活躍して注目を集めている学生を思い浮かべると、イメージしやすくなります。

頭文字をつないだ BMOC という略し方があります。BMOC は big man on campus を短く書いたもので、元の形と同じ意味を表します。

シーンの I was kind of a big man on campus のように、kind of が前に付くと、「ちょっとした」「まあまあの」と少しぼかした言い方になります。断言を避けながら自慢する形で、言い切りの強さがやわらぎます。

学生時代の自慢話や思い出話の中で出番のある言い方です。昔は目立っていたけれど今は違う、と少し自嘲を込めて振り返るときにも合うので、誇らしさと照れの両方を乗せられます。

was と組み合わせれば「昔は目立っていた」と振り返る言い方に、became the big man on campus のように become と組み合わせれば「人気者になった」と変化を表す言い方になります。

【ここがポイント!】

  • 「big man on campus」の核は、大学という限られた世界で目立つ存在という点
  • 「大物」ほど強い意味ではなく、学内の人気者という軽さの言葉
  • kind of を前に置くと「ちょっとした人気者」とぼかせる

『モダンファミリー』S07E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

フィルとミッチェルの会話です。自分に何かを勧めてくれる人がいなかったことを不思議がるフィルが、その理由として大学時代の人気ぶりを持ち出します。続いて、自分が立ち上げた団体の名前を挙げ、その略称をめぐって二人が短くやり取りします。

Phil: People never offered it to me, which is weird because in college, I was kind of a big man on campus. I founded a major organization — the National Association of Responsible Cheerleaders.
(誰も俺にそれを勧めてくれなかったんだ。変な話だよ、大学のころの俺は、ちょっとしたキャンパスの人気者だったのに。大きな組織も立ち上げたんだぜ――全国責任あるチアリーダー協会さ。)

Mitchell: Uh, NARCs.
(えっと、NARCs だね。)

Phil: Yeah.
(そう、それ。)

Modern Family Season7 Episode18 (The Party)

シーン解説と心理考察

フィルの語り出しは、「誰も俺にそれを勧めてくれなかった」という不思議がる一言です。そこに続くのが、「大学のころの俺はちょっとしたキャンパスの人気者だったのに」という理由づけです。人気者だったのなら声がかかってもおかしくないはずだ、という筋道で、話の中に自慢が混ざります。

自慢の中身として挙げられるのが、自分で立ち上げた団体です。National Association of Responsible Cheerleaders という長い名前を、堂々と口にする様子から、この経歴をフィルが本気で誇りにしていることが伝わってきます。皮肉や照れ隠しではなく、胸を張った自慢です。

そこへミッチェルが「Uh,」と一拍おいて、団体名の頭文字をつないだ略称を口にします。フィルは「そう、それ」と短く認め、団体の話はそこで締めくくられます。フィルが団体名を言い終えた直後にミッチェルが短く言葉を挟み、フィルの返事もひと言だけという、テンポの速い流れです。ミッチェルの一言は、フィルの自慢話にそのまま続く形で入ります。

団体の名前をフルネームで言い切るところまでが、自慢の一続きになっています。そのあとでミッチェルが略称で受けるので、長い名前と短い略称が並び、やり取りに軽いリズムが生まれています。

もう一つの見どころが、kind of の存在です。「大物だった」と言い切らず、「ちょっとした」とぼかしながら語るので、自慢にどこか愛嬌が出ています。言い切らない分だけ、自慢が重くなりすぎずに済んでいます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

絵の出発点は、キャンパスの真ん中に背の高い人影が立っていて、通りかかる学生たちが次々に挨拶していく様子です。big は体の大きさではなく目立ち具合、man は人、campus は舞台です。三つを並べると、「構内で一番目立つ人」の絵ができあがります。

フィルのシーンでは、その絵に kind of が足されます。人影が少し控えめに立っている姿に変わり、「ちょっとした人気者」という響きになります。人影の大きさは同じでも、立ち方が少し控えめになるだけで、受ける印象は変わります。絵の中の人物の立ち方まで含めて覚えておくと、kind of が付いた形に出会ったときも意味がすっと入ってきます。

例文で覚える「big man on campus」

昔を振り返る言い方から、きっかけを添える言い方まで、3つの例文で確認していきましょう。どの例文も、大学や学校という場所が背景にあるので、人気者という言葉が自然に収まります。

In college, he was a big man on campus because he captained the soccer team.
(大学時代、彼はサッカー部の主将で、学内の人気者だった。)
同級生の思い出を語る日常の場面です。because 以下で人気の理由を添えると、なぜ目立つ存在だったのかまで伝わります。

After he won the national debate title, he became the big man on campus.
(全国ディベート大会で優勝したあと、彼は学内の人気者になった。)
成果をきっかけに注目を集めた学生を紹介する場面です。became と組み合わせると、ある時点から人気者になった、という変化を表せます。

A: Weren’t you famous at school?
B: I was kind of a big man on campus, but nobody cares now.
(A:学校では有名だったんじゃない?)
(B:ちょっとした人気者ではあったけど、今は誰も気にしないよ。)
昔の話を少し照れながら語る、友人どうしの会話です。kind of を付けると、控えめにぼかす言い方になります。

あわせて覚えたい関連表現

BMOC
(学内の人気者。big man on campus の略)
BMOC は big man on campus の頭文字をつないだ略称です。文字で書くときに便利な形ですが、会話では元の形で言うほうが、相手にそのまま伝わります。

popular kid
(人気者の子)
popular kid は、学校の中の人気者全般をやさしく言う形です。big man on campus は「大学」の「目立つ存在」に絞った言い方で、少し大げさな響きがあります。

a big fish in a small pond
(小さな世界の大物)
a big fish in a small pond は、狭い集団の中でだけ目立つ人を指す比喩です。big man on campus は、場所が大学の構内に限られる点が違います。

Note|kind of を前に置いてぼかす形

シーンの I was kind of a big man on campus には、kind of が入っていました。これを外した I was a big man on campus と並べると、言い切りの強さが変わります。

kind of は、「ちょっとした」「まあ〜な」と、あとに続く言葉をやわらげる働きを持ちます。後ろに置ける品詞は広く、名詞の前では I was kind of a big man on campus、形容詞の前では It’s kind of cold in here.(ここ、ちょっと寒いね)、動詞の前では I kind of forgot.(ちょっと忘れてた)のように使えます。名詞の前に置くときは、kind of のあとに a が来る形で、kind of a big man となります。sort of に置き換えても同じ働きをします。I was sort of a big man on campus. でも意味は変わらず、どちらを使うかは言いやすさで選べます。

フィルは、kind of を入れることで、人気者だったと胸を張りながらも、断言までは踏み込まない言い方を選んでいます。自慢が重くなりすぎない形です。

言い切らない一言が、話を軽くします。

まとめ|ぼかしながら語る、昔の人気者

big man on campus は、大学の中で目立つ人気者を指す口語表現です。「大物」ほど強い響きはなく、学内の花形という軽やかさがあります。

was と組み合わせれば昔を振り返る言い方に、became と組み合わせれば人気者になった変化を表す言い方になります。kind of を前に置けば、控えめな自慢にも、照れを含んだ振り返りにもなります。BMOC という略し方も覚えておくと、文字で出会ったときに戸惑いません。大物ではなく人気者、言い切りではなくぼかし。この二つの軽さが、big man on campus を会話で使いやすくしています。

大学時代の人気ぶりから団体の名前、そして頭文字の略称へと、フィルの昔話は短いやり取りの中で一気に進んでいきます。

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