海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
勝ちが何度も続くことを数えるとき、英語には専用の名詞があります。一度の勝ちではなく、勝ちの連なりそのものを指す言い方です。
そんなときに使える「a winning streak」を、『モダンファミリー』シーズン8第15話の中盤、キャメロンが自分の連勝を止めたがる人の名前を挙げる場面から、一緒に見ていきましょう。
「a winning streak」の意味とニュアンス
a winning streak
意味:連勝、勝ち続けている状態
a winning streak は、勝ちが途切れずに続いていることを表す名詞句です。streak は「途切れずに続くひと続き」、winning は「勝っている」という意味で、二つを組み合わせると「勝ちの連なり」、つまり連勝になります。
「ひとつの連勝」と言うときは a winning streak、「自分の連勝」と言うときは my winning streak のように、冠詞や所有格で誰の連勝かを示せます。シーンのキャメロンが言っているのは my winning streak で、冠詞の a が所有格の my に変わっただけの、同じ名詞句です。
動詞との組み合わせも一緒に覚えます。be on a winning streak は「連勝中だ」、break a winning streak は「連勝を止める」という意味です。数を添えるときは、a five-game winning streak のように、数と単位をハイフンでつなぎます。
スポーツやゲームのような勝負事が中心ですが、成績や運のよさが続いている状態を、勝負にたとえて言うときにも使えます。そのときも、「勝ちが続いている」という芯は変わりません。連勝を数えるときは、続いた回数を、あとから添えられます。
【ここがポイント!】
- 「a winning streak」の核は、勝ちが途切れずに続いていること
- 冠詞を所有格に替えて my winning streak と言えば、誰の連勝かを示せる
- be on と break を組み合わせて、連勝中・連勝を止める、と言い分ける
『モダンファミリー』S08E15のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
キャメロンが、自分の連勝を止めたがる人は目に入るだけで6人いると言い、その例としてマーティンの名前を挙げます。ミッチェルがそれに反論し、二人の間で短いやり取りが続く場面です。
Cameron: Hey, you know what, there are six people just in my eyesight that would do anything to break my winning streak. For instance, Martin.
(ねえ、そうだ、僕の目に入るところだけでも、僕の連勝を止めるためなら何でもする人が6人いるんだ。たとえばマーティン。)Mitchell: Okay, it couldn’t have been Martin. We saw him, like, three seconds before you thought that you saw Fiz
(いや、マーティンのはずはないよ。僕たちが彼を見たのは、君がフィズ……を見たと思った、ほんの3秒前じゃないか。)Cameron: Actually saw.
(「思った」んじゃない、本当に見たんだ。)Mitchell: Okay.
(わかったよ。)Modern Family Season8 Episode15 (Finding Fizbo)
シーン解説と心理考察
キャメロンは、Hey, you know what と切り出して、自分の連勝を止めるためなら何でもする人が、目に入るだけで6人いると口にします。そして、その一人としてマーティンの名前を挙げます。just in my eyesight は、「目に入る範囲だけでも」という限定の言い方です。just が範囲を絞り、in my eyesight が視界の中を指すので、視界に入るだけで6人、という数え方になります。For instance, Martin. は、例を一人挙げる前置きです。
would do anything to break my winning streak は、「〜するためなら何でもする」という形に、break my winning streak が入った言い方です。ここでの break は、連勝を「壊す」のではなく、続いている連勝を「途切れさせる、止める」という意味で使われています。キャメロンは、連勝を「自分のもの」として語る my を付けて、その連勝を止めたがる人がいるという見立てを述べています。
ミッチェルは、キャメロンが見かけたという偽のピエロの正体がマーティンのはずはないと返し、その少し前に二人でマーティンを見たばかりだ、と理由を添えます。ミッチェルの文は、you saw Fiz のところで途切れています。couldn’t have been は、「〜だったはずがない」と過去のことを打ち消す形です。three seconds の前の like は、数の前に置く間投詞で、「3秒前」という近さを、話し言葉らしく添えています。
続くキャメロンの返事が Actually saw. です。ミッチェルの thought that you saw が「見たと思った」だったのに対して、Actually saw. は、思っただけでなく実際に見た、と言い直す言い方です。動詞を saw だけに絞った、短い言い直しです。ミッチェルは Okay. と受けます。この一言だけでは、納得したかどうかまではわかりません。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
勝った試合に○を付けて、横一列に並べていく図で覚えます。途切れずに伸びていく一本の列が streak、列の中身が勝ちなので winning、合わせて「勝ちの列」、つまり連勝です。
列を折って止めるのが break、列の上に立っているのが be on です。キャメロンが break my winning streak と言ったのは、自分の列を折りに来る人がいる、という図に重なります。my が付くと、その列は自分のものだと示せます。
列の長さは、連勝の回数です。a long winning streak なら長い列、a five-game winning streak なら5つの○が並んだ列、と、形容詞や数で列の長さを描き分けられます。絵にしておくと、動詞を選ぶときも、列を伸ばすのか、折るのか、列に乗っているのか、と考えやすくなります。
例文で覚える「a winning streak」
チームの好調、友人との近況、勝負の決着。3つの場面で、a winning streak がどんな動詞や語と組むかを確かめます。
The team is on a five-game winning streak.
(そのチームは5連勝中です。)
好調なチームの様子を伝える場面です。数と単位をハイフンでつなぐと、連勝の長さを数で示せます。
A: How many games is your winning streak now?
B: Eight in a row. I’m not stopping now.
(A:連勝は今、何試合になったの?)
(B:8連勝だよ。ここでやめる気はないよ。)
好調が続く友人と話す会話です。your を置くと、誰の連勝かが伝わります。Eight in a row のように、続いた回数を答えに添えると、連勝の長さも一緒に伝えられます。
She finally broke his winning streak in the final round.
(彼女は決勝の最終ラウンドで、ついに彼の連勝を止めました。)
連勝が途切れた瞬間を語る場面です。break のあとに his winning streak を置くと、誰の連勝が止まったのかが伝わります。
あわせて覚えたい関連表現
losing streak
(連敗)
losing streak は、winning streak の反対で、負けが続く状態を表します。同じ streak を使うので、セットで覚えられます。
be on a roll
(好調が続いている、波に乗っている)
be on a roll は、勝負に限らず、物事が調子よく進んでいる状態に使えます。a winning streak は、勝ちの連続という、数えられる記録の響きが強い言い方です。
hot streak
(絶好調の続き)
hot streak は、勝敗に限らず、好調が続いていることを指します。a winning streak は、勝ちが続いていることをはっきり示します。
Note|a winning streak と my winning streak、そして動詞との組み合わせ方
a winning streak は、冠詞の位置に入る語と、組み合わせる動詞を変えながら使う名詞句です。見出しの a と、シーンの my。前に置く語の入れ替えと、組み合わせる動詞を順に見ていきます。
まず、冠詞の位置です。見出しの a winning streak は、「ひとつの連勝」を表します。シーンのキャメロンは、a の代わりに my を置いて my winning streak と言いました。his winning streak、their winning streak のように、所有格を置けば誰の連勝かを示せます。streak と winning の並びは変わらず、前に置く語だけが入れ替わります。
次に、動詞との組み合わせです。be on a winning streak は「連勝中だ」という状態を表します。break a winning streak と end a winning streak は「連勝を止める」、extend a winning streak は「連勝を延ばす」という意味です。同じ名詞句でも、動詞が変わると、連勝が続いているのか、止まったのか、延びたのかが決まります。
数を添えるときは、a five-game winning streak のように、数と game をハイフンでつなぎ、game は単数形のままにします。連勝の長さを言いたいときは、この形が使えます。
長さは形容詞でも示せます。a long winning streak なら「長い連勝」、an impressive winning streak なら「見事な連勝」と、winning streak の前に語を足します。前に置く語が増えても、streak は最後に来る名詞で、a や my のような冠詞・所有格は、いちばん前に置きます。
break の訳し方にも注意します。連勝に使う break は、「壊す」ではなく、「止める、途切れさせる」と訳します。シーンの break my winning streak は、「僕の連勝を止める」と訳すと、意味が合います。
まとめ|勝ちの連なりを、自分のものとして語る
a winning streak は、勝ちが途切れずに続いていることを表す名詞句です。冠詞の位置に my や his のような所有格を置けば、誰の連勝かを示せます。
動詞は、be on で「連勝中だ」、break や end で「連勝を止める」と使い分けます。数を添えるときは、a five-game winning streak のように、ハイフンでつなぎます。
キャメロンの一言を訳すなら、「僕の連勝」と所有格をそのまま訳に残すと、元の英文の形に近くなります。日本語の「連勝」の「連」が、streak の「途切れずに続く」にあたります。


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