「drop out」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E15で学ぶ英会話

「drop out」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

試合や講座、グループでの作業など、いったん加わったものから途中で身を引く場面は、暮らしのあちこちにあります。その「途中で抜ける」という動きを、英語は動詞と副詞を並べただけの短い形で言い表せます。

そんなときに使える「drop out」を、『モダンファミリー』シーズン8第15話の前半、キャメロンとミッチェルがルイーズのことを話題にする場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「drop out」の意味とニュアンス

drop out
意味:(参加していたものから)途中で抜ける、棄権する、やめる

drop out は、参加していた大会や活動、学校などから、途中で離れることを表します。drop は「落ちる」、out は「外へ」という意味で、輪の中から外へこぼれ落ちるような動きが、そのまま「抜ける」という意味につながっています。

抜ける元を示したいときは、of を添えて drop out of the league championship のように言います。of のあとに置くのは、それまで加わっていた大会、授業、グループなどです。of を付けずに、Two players dropped out. のように単独で使うこともできます。

同じ drop out でも、日本語にするときは場面によって訳が変わります。大会やレースの話なら「棄権する」、学校の話なら「中退する」、サークルや仕事のチームの話なら「抜ける」と、参加していたものの種類に合わせて選びます。どの訳でも、「いったん加わっていたものから、途中で離れる」という芯は同じです。

【ここがポイント!】

  • 「drop out」の核は、参加していたものから途中で抜けること
  • 抜ける元は of で示し、drop out of the league championship の形になる
  • 日本語では、大会なら「棄権する」、学校なら「中退する」と場面で訳し分ける

『モダンファミリー』S08E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ルイーズが「やあ、キャム」と声をかけたところから、今夜のリーグ選手権をめぐるキャメロンとミッチェルのやり取りが続きます。キャメロンの問いかけと、それを受けたミッチェルの言い直しの、どちらにも「drop out」が使われています。

Louise: Hey, Cam.
(やあ、キャム。)

Cameron: Louise, what are you doing here? You’re not dropping out of the league championship tonight, are you?
(ルイーズ、ここで何をしているんだ? まさか今夜のリーグ選手権を棄権するつもりじゃないだろうね?)

Mitchell: Louise is dropping out of the league championship?
(ルイーズがリーグ選手権を棄権するって?)

Louise: All I said was “Hey, Cam.”
(私は「やあ、キャム」って言っただけよ。)

Modern Family Season8 Episode15 (Finding Fizbo)

シーン解説と心理考察

キャメロンは、ルイーズに「ここで何をしているんだ?」と問いかけ、続けて「まさか今夜のリーグ選手権を棄権するつもりじゃないだろうね」と確かめます。You’re not dropping out …, are you? は、否定の答えを期待する形の確認です。「そうであってほしくない」という気持ちが、問いかけの形にそのまま表れています。

ミッチェルは、キャメロンが使った言葉をそのまま受けて、「ルイーズがリーグ選手権を棄権するって?」と繰り返します。二人とも dropping out を、「大会から抜ける」という同じ意味で使っています。ミッチェルの一言は、同じ内容を疑問の形で言い直したもので、聞いた話を確かめ直す言い方になっています。

これに対するルイーズの返事が、All I said was “Hey, Cam.” です。All I said was … は「私が言ったのは〜だけ」という構文で、口にしたのは挨拶だけだった、という意味になります。棄権するとは一言も言っていないのに、挨拶ひとつから棄権の話が先に進んでいた、という食い違いが、この短いやり取りの中心です。

英文だけを追うと、キャメロンとミッチェルが同じ動詞を重ねていくのに対して、ルイーズは最小限の言葉で受け止めている、という対比が見えてきます。drop out という一つの表現が、二人の心配と、ルイーズの返しの短さを、はっきり浮かび上がらせています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

drop(落ちる)と out(外へ)を、そのまま組み合わせて覚えます。丸く輪になって並んだ人の中から、ひとりだけが外側へこぼれ落ちる、という図です。落ちる向きは「輪の中から外へ」で、参加していた集まりの外へ出ていくことを表します。

この向きを頭に置くと、of の位置も決まります。落ちた先ではなく、落ちた元の集まりを of で示すので、drop out of the league championship は「リーグ選手権の輪から外へ」と読めます。キャメロンが You’re not dropping out …, are you? と確かめたのも、輪の中にいてほしい人が外へ落ちていないかを確かめる言い方、と重ねて覚えられます。

例文で覚える「drop out」

けが、引き止め、都合。3つの場面で、drop out がどんな語と並ぶかを確かめます。

Two players dropped out of the tournament because of injuries.
(けがのため、2人の選手がトーナメントを棄権しました。)
大会の出場者が減った経緯を伝える場面です。of のあとに大会名を置き、because of で理由を添えています。

A: You’re not dropping out of the race, are you?
B: No, I’m just tired. I’ll finish.
(A:まさかレースを棄権しないよね?)
(B:いや、ちょっと疲れただけ。最後まで走るよ。)
疲れた仲間を引き止める会話です。シーンのキャメロンと同じ付加疑問の形で、引き止めたい気持ちを込めて確かめています。

I had to drop out of the group project because of my schedule.
(スケジュールの都合で、グループ課題から抜けなければなりませんでした。)
チーム作業から外れる事情を伝える場面です。had to を前に置くと、自分の希望ではなく、都合のために抜けたという響きになります。

あわせて覚えたい関連表現

pull out
((参加や計画から)手を引く)
pull out は、予定していた参加や契約を引き上げて取りやめる、という動きに重点があります。drop out は、参加していた活動から途中で離れること自体を表します。

withdraw
(撤退する、取り下げる)
withdraw は、申し込みや参加を正式に取り下げる、やや改まった言い方です。drop out は、会話の中でも気軽に使える形です。

back out
((約束や計画から)手を引く)
back out は、一度引き受けた約束や取り決めから引っ込める、というニュアンスです。drop out は、約束を破るというより、活動から離れること自体を指します。

Note|抜ける元を of で示す drop out の形と、進行形が表す今夜の予定

drop out は短い表現ですが、of の有無、活用での綴り、時制の三点で形が決まります。of、綴り、時制の順に見ていきます。

まず of です。drop out of the league championship のように、of のあとに抜ける元を置きます。of のあとには、大会、授業、グループなど、それまで加わっていたものが入ります。抜ける元が文脈から明らかなときは、Two players dropped out. のように of 以下を省いても、文は完結します。次に活用です。drop は dropped、dropping と、語尾の p を重ねて綴ります。シーンの dropping out は、この -ing 形です。

次に時制です。You’re not dropping out of the league championship tonight は、現在進行形に tonight が組み合わさっています。現在進行形は、「今夜」のように時を示す語とともに使うと、これからの予定や意向を表せます。キャメロンの文は「今夜、棄権するつもりではないよね」という意味で、「いま、棄権している最中だ」という意味ではありません。ミッチェルの Louise is dropping out of the league championship? も、同じ進行形で、これからの棄権を聞き返しています。

最後に付加疑問です。You’re not …, are you? は、否定文のあとに肯定の付加疑問を付ける形で、「〜ではないよね」と、否定の答えを期待して確かめる言い方です。答えが Yes か No かで日本語に迷いやすい形ですが、No, I’m not. と答えれば、「棄権しない」という意味になります。

drop out を使うときは、抜ける元に of を置き、時を示す語に合わせて進行形か過去形を選びます。この三点を押さえておけば、drop out の文は形が決まります。

まとめ|参加していたものから、途中で身を引く一言

drop out は、参加していた大会や活動、学校などから、途中で抜けることを表す表現です。抜ける元は of で示し、drop out of the league championship の形で使います。

日本語にするときは、大会なら「棄権する」、学校なら「中退する」、グループなら「抜ける」と、場面に合わせて訳し分けます。現在進行形で使えば、これからの予定や意向を表せます。

挨拶ひとつから、リーグ選手権の棄権の話へと先に進んでしまった、キャメロンとミッチェルの反応と、それに対するルイーズの短い返し。この小さなやり取りに、drop out という一つの表現の使いどころが詰まっていました。

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