「end up」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E21で学ぶ英会話

「end up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

最初はそんなつもりがなかったのに、気づけば予想外の結末にたどり着いていた、という経緯を語る場面は、日常のあちこちにあります。

その「結局こうなった」を表す「end up」を、『モダンファミリー』シーズン10第21話の中盤、ジェイが昔の仕事の事情を語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「end up」の意味とニュアンス

end up
意味:結局〜になる、最終的に〜に行き着く

end upは、いくつかの経過をたどった末に、ある結果や状態にたどり着くことを表す動詞表現です。endは「終わる」、upは「最後まで、結果として」という感覚を足します。自分で選んで進んだというより、事情や流れの中で気づけばそこに着いていた、という響きが乗りやすい言い方です。

後ろに来る形は三つに分かれます。end up + 動名詞は「結局〜することになる」、end up + 場所や形容詞は「結局〜にいる、〜になる」、end up with + 名詞は「結局〜を手にする」を表します。今回のジェイの一言ではended up cutting downと、過去形のあとに動名詞が続いています。

upは、動作が終点まで行き着く感覚を添える小さな語で、finish upのような形にも同じ感覚が入っています。end upは動詞の形を変えて、end up、ended up、ending upのように、時制や進行の形にも対応します。

使われる場面は、計画どおりに進まず思わぬ結果になったとき、道に迷って別の場所に着いたとき、経緯を振り返って「結局こうなった」と語るときなどです。結果そのものだけでなく、そこへ至るまでの流れを背負った言い方になるので、前後に事情を説明する文が来ることも多くなります。

【ここがポイント!】

  • 「end up」は、いくつかの経過をたどった末に、ある結果へ行き着くことを表す
  • end up + 動名詞、end up + 場所・形容詞、end up with + 名詞の3つの形がある
  • 意図した結果というより、流れの中で着いた結果を語るときに向く

『モダンファミリー』S10E21のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、1972年の仕事の事情を一文ずつ語り、たどり着いた結果としてある森を切り倒したことを明かす場面です。語りの終わりに出てくる、話題に上るのはフクロウだけだという嘆きにも注目です。

Jay: The year was 1972.
(1972年のことだ。)

Jay: I landed a whale every closet on a Carnival Cruise ship.
(俺は大口の仕事を取ったんだ。カーニバル・クルーズの客船のクローゼット全部だ。)

Jay: To make the numbers work, I needed a lot of cedar fast and cheap.
(採算を合わせるには、大量の杉材を、早く安く手に入れる必要があった。)

Jay: I ended up cutting down a forest that happened to be the last habitat of the Golden Speckled Owl.
(結局、たまたまゴールデン・スペックルド・アウルの最後の生息地だった森を、切り倒しちまった。)

Jay: You know, nobody talks about all the mice I saved.
(だがな、俺が助けたネズミたちのことは、誰も話題にしないんだ。)

Jay: Nope! Just the owls.
(ああ、話に出るのはフクロウだけだ。)

Modern Family Season10 Episode21 (Commencement)

シーン解説と心理考察

ジェイの語りは、The year was 1972.と年を告げるところから始まります。次のI landed a whale…では、客船の全部のクローゼットという大口の仕事を取ったことが語られます。landed a whaleのwhaleは、大物の客をたとえた言い方で、仕事の規模の大きさを伝えています。

続くTo make the numbers work…は、採算を合わせるために、杉材を大量に、早く安く手に入れる必要があった、という事情の説明です。そのうえでI ended up cutting down a forest…と、結果を述べます。happened to beは「たまたま〜だった」という偶然を示す言い方で、森がフクロウの最後の生息地だったのは偶然だ、という言い分を強めています。ended upは過去形なので、すでに起きた結果を振り返る言い方です。I neededと過去形で語ってきた流れの最後に置かれ、述べてきた事情の行き着く先として働いています。経緯を順にたどってから結果を告げる流れが、そのままend upの使いどころになっています。

そのあとジェイは、自分が助けたネズミのことは誰も話さない、と言い張ります。Nope! Just the owls.と、話題に上るのはフクロウだけだと嘆きます。ネズミを助けた話は、ジェイ本人の主張です。切り倒した結果について、別の手柄を持ち出して語っているようにも聞こえます。事情を並べて自分を弁護していく語り口が、この短い独白に出ています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

道をあちこち進んだ末に、最後(end)に着いた場所で、ひょいと上(up)に顔を出します。そんな道のりが、この表現の下敷きです。まっすぐ目的地へ向かったのではなく、曲がり角をいくつも経て、気づけばそこに出ていた、という感覚です。

ジェイの語りも、客船の仕事、杉材の必要、採算という曲がり角を順に経て、森を切り倒すところへ出ています。経過がまずあり、その先に結果が顔を出します。この順序を頭に置いておけば、ended upのあとに結果が来る語順が、自然に頭に入ります。結果を告げる前に事情を並べておく話し方も、同じ絵に重なります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「end up」

経緯をたどった末の結果を語るend upは、後ろに続く形によって例文の組み立てが変わります。

We got lost and ended up in a tiny village.
(道に迷って、結局、小さな村にたどり着いた。)
道に迷った体験を話す場面です。end up in + 場所の形で、着いた先を述べています。ended upの前にgot lostを置くと、「迷った末に」という経緯が一文の中で伝わります。

If you skip the planning, you’ll end up wasting time.
(計画を飛ばすと、結局、時間を無駄にすることになるよ。)
準備の大切さを伝える助言です。end up + 動名詞の形で、避けたい結果を予告しています。If節で条件を置くと、「そうすると結局こうなる」という見通しの語りになります。

A: How did you two end up in the same school?
B: We both applied for the same scholarship.
(A:二人はどうして同じ学校に通うことになったの?)
(B:同じ奨学金に二人とも応募したんだ。)
経緯を尋ねる往復会話です。How did you end up…?の形は、「どういう流れでそうなったの?」と経緯を聞くときに使えます。

あわせて覚えたい関連表現

wind up
(結局〜になる、〜に行き着く)
end upとほぼ同じ意味で使えます。wind upのほうが、くだけた会話向きの響きです。

turn out
(〜だと分かる、結局〜になる)
turn outは「結果が〜だと分かる」ことに重点があり、end upは「経緯をたどってそこに着く」ことに重点があります。

finish up
(〜を終わらせる、最後に〜で終わる)
finish upは「やりきって終える」という行為に重点があり、end upは「結果としてそうなる」ことに重点があります。

Note|「結局」「羽目になる」「行き着く」、end upの訳し分け

end upは、日本語にするときの選択肢が広い表現です。「結局〜になる」「〜する羽目になる」「最終的に〜に行き着く」のどれを選ぶかで、文の印象が変わります。後ろに来る形と合わせて整理しておくと、訳が迷いません。

end up + 動名詞なら「結局〜することになる」、end up + 場所なら「結局〜にたどり着く」、end up with + 名詞なら「結局〜を手にする」が基本です。今回のジェイのI ended up cutting down a forestは、一つ目の形にあたります。自分で望んだというより、事情の流れでそうなった、という響きがあるので、「結局、森を切り倒しちまった」のように、結果を受け入れる調子で訳すと元の語感が残ります。

訳し分けの目安は、前後の文脈です。予想外の結果を嘆く文脈なら「〜する羽目になる」、道のりを振り返る文脈なら「最終的に〜に行き着く」が合います。wind upやturn outと比べると、wind upはほぼ同じ意味、turn outは結果が判明するという違いがあります。

end upは、悪い結果だけに使う語ではありません。We ended up becoming friends.(結局、友達になった)のように、思いがけない良い結果にも使えます。意図した結果ではなく、経緯の末にたどり着いた結果を述べる点が共通しています。

まとめ|経緯をたどった末の結果を、ひとことで

end upは、いくつかの経過をたどった末に、ある結果や状態に行き着くことを表す表現です。後ろにどんな形が来るかで、「結局〜する」「結局〜にいる」「結局〜を手にする」と意味が分かれます。

道に迷った話でも、計画の失敗でも、思わぬ縁の話でも、経緯を前に置いてend upで結果を告げる形が使えます。How did you end up…?と尋ねれば、相手の経緯を聞くこともできます。

ジェイは、客船の仕事から杉材の調達、森の伐採までを順にたどってから、ended upで結果を告げました。ended upの前に事情を並べ、あとに結果を置く順序で、自分の経緯を語る場面にもそのまま使えます。

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