海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン4第1話は、ジェイの誕生日の一日を描いた回です。グロリアには、家族に伝えなければならない大きな知らせがあります。けれども、知らせそのものより、ジェイがそれをどう受け止めるかが家族の気がかりになっていきます。
今回は、相手の反応を予想する be thrilled と、聞く側に反応の仕方を前もって頼む表現を、家族の会話の流れに沿って順に見ていきます。
「not be too thrilled」で相手の反応を予想する
グロリアはまず、息子のマニーを座らせて「I have to tell you something.」と切り出し、赤ちゃんができたことを打ち明けます。話題は、まだ知らせを聞いていないジェイの反応に移ります。
Manny: He might not be too thrilled.
(ジェイはあまり喜ばないかもしれないね。)Gloria: Do you think? I was starting to wonder the same thing.
(そう思う? 私も同じことを考え始めてたのよ。)Manny: He doesn’t deal well with change.
(ジェイは変化にうまく対応できないから。)Gloria: I know.
(分かってる。)Gloria: He still checks the front step for the evening paper.
(いまだに玄関先に夕刊を探しに行くのよ。)Manny: Don’t worry, mom.
(心配しないで、母さん。)Manny: I’m sure he’ll adapt.
(きっと慣れるよ。)Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)
thrilled は「わくわくするほどうれしい」という強い喜びを表す形容詞です。not too thrilled と否定すると「あまりうれしくない」という意味になり、はっきり「嫌がる」と言うより角が立ちません。might を添えることで、まだ起きていない反応を控えめに予想する形になります。
deal well with ~ は「〜にうまく対処する」、adapt は「新しい状況に慣れる」という意味です。変化が苦手だという見立てと、それでも慣れるはずだという励ましが、短い会話の中に並んでいます。夕刊の例は、ジェイが今も続けている習慣としてグロリアが挙げたもので、心配の理由を具体的に示す働きがあります。
- A: How do you think your boss will react?
(上司はどう反応すると思う?) - B: He might not be too thrilled, but I’m sure he’ll adapt.
(あまり喜ばないかもしれないけど、きっと慣れてくれるよ。)
「He’s gonna be thrilled」と、口にしなかった本音
グロリアは、クレアにも同じ心配を打ち明けます。
Gloria: I worry that he’s going to think it’s not such great news.
(あの人、あまりいい知らせだと思わないんじゃないかって心配なの。)Claire: Ohh, no.
(ああ、そんな。)Claire: Don’t be silly.
(ばかなこと言わないで。)Claire: He’s gonna be thrilled.
(父さん、大喜びするに決まってるでしょ。)Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)
そのあと、クレアはこう語ります。
Claire: I knew he wasn’t gonna be thrilled.
(喜ばないのは分かってた。)Claire: And if history was any indication, he wasn’t gonna be able to hide it.
(それに、これまでのことからすると、顔に出さずにいられるはずもなかった。)Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)
not such great news は「それほどいい知らせではない」と、否定を柔らかく言う形です。Don’t be silly. は相手の心配を軽く打ち消すときの一言で、身近な相手を安心させる場面でよく耳にします。
同じ be thrilled が、グロリアに向けた言葉では「大喜びするはず」、そのあとのクレアの言葉では「喜ばないのは分かっていた」と正反対の形で出てくるのが面白いところです。if history is any indication は「これまでの経験からすると」という意味で、ここでは過去形で使われました。相手を安心させる言葉と自分の見立てを、同じ語で言い分けていることが分かります。
グロリアに向けた He’s gonna be thrilled. は、相手の不安をやわらげるための言葉です。一方の I knew he wasn’t gonna be thrilled. は、クレアが父の反応をどう見ていたかを示す一文です。be gonna と was gonna の時制の違いにも注目すると、予想と振り返りの区別がつかみやすくなります。
「I need you to react nicely」で反応の仕方を頼む
ジェイが帰ってくると、クレアは知らせを聞く前の父を呼び止めます。
Claire: I gotta tell you something.
(話しておきたいことがあるの。)Claire: Somebody is about to tell you some very important news.
(これから、ある人がすごく大事な知らせを伝えるから。)Claire: And for the first time in your life, I need you to react nicely.
(だから生まれて初めてでいいから、いい反応をしてほしいの。)Jay: I always react nicely.
(俺はいつだっていい反応をしてるだろ。)Claire: You never do.
(したことないでしょ。)Claire: And this person in question is very vulnerable right now.
(それに、その人は今とても傷つきやすくなってるのよ。)Claire: So could you please just be loving and supportive?
(だからお願い、優しく支えてあげて。)Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)
be about to ~ は「今にも〜しようとしている」で、知らせがすぐそこまで来ていることを伝える形です。I need you to ~ は「あなたに〜してもらう必要がある」という形で、お願いより強く、相手に求める行動をはっきり示す表現です。
for the first time in your life と You never do. には、父への皮肉まじりのツッコミが込められています。be loving and supportive は、どんな態度でいてほしいかを具体的に言い足す部分で、react nicely の中身を補っています。
- A: I need you to stay calm when she tells you.
(彼女から聞いたとき、落ち着いていてほしいの。) - B: Okay. I’ll be supportive.
(分かった。ちゃんと支えるよ。)
そこへ、キャメロンが「We’re thinking about getting a cat.」と話すと、ジェイはこう応じます。
Jay: Well, isn’t that wonderful? I’m thrilled for you both.
(おお、そいつは素晴らしいじゃないか。二人のことで俺もうれしいよ。)Jay: This is a heck of a decision.
(こいつは大した決断だ。)Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)
be thrilled for ~ は「〜のことで自分もうれしい」と、相手の喜びを分かち合う形です。a heck of a ~ は「すごい〜、大した〜」と名詞を強める口語的な言い回しです。ジェイは続けて「I think it’ll be a perfect addition to the family.」とも話し、猫を迎える話に祝福の言葉を重ねます。
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| might not be too thrilled | 相手の反応を控えめに予想する |
| He’s gonna be thrilled. | 相手を安心させる |
| I need you to react nicely. | 反応の仕方を前もって頼む |
| be loving and supportive | 求める態度を具体的に言う |
| I’m thrilled for you both. | 相手の喜びを分かち合う |
まとめ|知らせの前の気づかいと be thrilled
not be too thrilled や He’s gonna be thrilled. で反応を予想し、I need you to react nicely. で聞く側に反応を頼む。大事な知らせをめぐって、家族が言葉を選ぶ様子が見どころです。
『モダンファミリー』の家族の会話を観ながら、次回も英語表現を一緒に拾っていきましょう。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、猫を迎える手続きの場面や、ディランとクレアのやり取りの英語も取り上げています。


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