「discuss」と「consult」はどう違う?相談なしに決めたときの英語|『モダンファミリー』S08E03で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「discuss」と「consult」はどう違う?相談なしに決めたときの英語|『モダンファミリー』S08E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン8第3話では、キャメロンがフットボールチームの選手を家に住まわせたいと言い出し、ミッチェルが反対します。その後、今度はミッチェルが、キャメロンに相談しないまま犬を預かることを決めます。

「先に相談してほしかった」を英語でどう言うかは、意外と迷うところです。この回には discuss と consult という2つの動詞が、不満を伝える場面と謝る場面の両方に出てきます。

目次

「without discussing it with me first」と不満を伝える

キャメロンが選手の話を切り出すと、ミッチェルは最後まで聞かずに反対します。

Cameron: Anyhoo, there’s a football player on the team who needs a place to stay until the end of football
(それはそうと、チームに、フットボールの……終わりまで泊まる場所が要る選手がいてね)

Mitchell: No.
(だめ。)

Mitchell: No, no, no.
(だめだめだめ。)

Cameron: Would you let me finish?
(最後まで言わせてくれる?)

Mitchell: Okay, fine.
(分かった、いいよ。)

Mitchell: Go ahead.
(どうぞ。)

Cameron: Season.
(……シーズンのね。)

Modern Family Season8 Episode3 (Blindsided)

Would you let me finish? は、話を遮られたときに「最後まで言わせて」と頼む言い方です。受けた側の Go ahead. は「どうぞ、続けて」と促すひと言で、どちらも会議や日常会話で使えます。Would you ~? の形にすると、いら立ちを含みながらも頼みごとの体裁を保てます。

その後、ミッチェルはキャメロンのいつものやり方に話を広げます。

Mitchell: Why do you always insist on making these big decisions without discussing it with me first?
(どうしていつも、こういう大事なことを僕に相談もせずに決めちゃうの?)

Cameron: I do not.
(そんなことないよ。)

Mitchell: You asked that couple we met at the car-rental counter to vacation with us.
(レンタカーのカウンターで会ったカップルを、一緒の休暇に誘ったじゃないか。)

Cameron: It would have been rude not to.
(誘わないほうが失礼だったよ。)

Mitchell: It was our honeymoon.
(新婚旅行だったんだよ。)

Modern Family Season8 Episode3 (Blindsided)

discuss は「〜について話し合う」という他動詞で、discuss it のように目的語を直接置きます。日本語の「〜について」につられて discuss about it としないのが要点です。without discussing it with me first の first は「決める前に」という順序を示し、相談の順番が抜けたことへの不満がはっきり伝わります。

insist on ~ing は「どうしても〜しようとする」で、always と組むと「いつもそうだ」という口ぶりになります。make a decision(決める)も、big decisions と複数形にすると「大きな決定の数々」となり、一度きりではないと強調できます。キャメロンの I do not. は、相手の言い分をそのまま打ち消す短い返し方です。ミッチェルが新婚旅行の例を持ち出して言い返すやりとりが見どころです。

「I didn’t ask you about this」で事後報告をやり返す

次の場面で、ミッチェルはキャメロンに言われたことを考えてみたと切り出し、We should be able to make our own decisions, you know?(それぞれ自分で決めていいはずだよね)と同意してみせます。そこへロナルドが犬のデーン・エドナを連れて来ます。ミッチェルは犬を預かることを、キャメロンにこう伝えます。

Mitchell: Oh, and I’m sorry.
(あ、それとごめん。)

Mitchell: I-I didn’t ask you about this, but it’s really important to me.
(こ、このことは君に聞かなかったけど、僕にはすごく大事なことなんだ。)

Mitchell: And you said you’d support any decision I made.
(それに、僕がどんな決断をしても応援するって言ったよね。)

Cameron: I’m not sure what you’re doing, because you’re being so subtle, but if you think a giant, slobbery dog is what this household needs, then color me gung ho.
(何のつもりかよく分からないな、ずいぶん遠回しだから。でも、よだれだらけの大きな犬がこの家に必要だって思うなら、僕は大賛成だよ。)

Modern Family Season8 Episode3 (Blindsided)

I didn’t ask you about this, but ~ は「このことは聞かずに決めたけど」と前置きする事後報告の形です。but の後に理由を続けると、謝りつつも引かない姿勢になります。support any decision I made は「僕が決めたことは何でも応援する」で、相手の言葉を持ち出して念を押す形です。前の場面で不満を言った側が、今度は自分から相談なしに決めている点も読み取れます。

キャメロンの you’re being so subtle は文字どおりなら「とても控えめだね」ですが、ここでは「見え見えだよ」という皮肉と読めます。color me ~ は「僕は〜だよ」と自分の気持ちを言う口語で、gung ho は「大乗り気」です。表向きは賛成しながら、意図は見抜いていると伝えている場面です。

「I should have consulted you first」で認める

やがて二人は話し合い、ミッチェルが先に口を開きます。

Mitchell: Okay.
(よし。)

Mitchell: I’m gonna go first.
(僕から言うよ。)

Mitchell: I was petty and vindictive, and I will find someone else to look after the dog.
(僕は心が狭くて、仕返ししようとしてた。犬の世話はほかの人を探すよ。)

Mitchell: Do you have anything to say?
(君からは何か言うことある?)

Cameron: Thank you.
(ありがとう。)

Cameron: I know that couldn’t have been easy.
(言いにくかっただろうね。)

Modern Family Season8 Episode3 (Blindsided)

I’m gonna go first. は「僕から言うね」と、先に謝る役を自分から引き受ける切り出し方です。続く Do you have anything to say? は、相手にも言うべきことがあるはずだと水を向ける問いかけになっています。

お礼だけで終わらせようとするキャメロンに、ミッチェルがもう一度促すと、キャメロンもこう認めます。

Cameron: Okay, okay.
(分かった、分かった。)

Cameron: You’re right.
(君の言うとおりだ。)

Cameron: I should have consulted you first.
(先に君に相談するべきだった。)

Cameron: I’ll tell Dwight that he has to move out after the game tonight.
(ドワイトには、今夜の試合のあと出ていかなきゃいけないって伝えるよ。)

Mitchell: Thank you.
(ありがとう。)

Modern Family Season8 Episode3 (Blindsided)

consult は「(人に)意見を求める」で、consult you のように相談相手を目的語に取ります。should have consulted は「相談するべきだったのに、しなかった」という後悔を表します。

表現 目的語 ニュアンス
discuss it with you 話題 一緒に話し合う
consult you 人 相手の意見を求める
ask you about it 人+about 聞いてみる(くだけた言い方)

ミッチェルの petty(心が狭い)と vindictive(仕返しをしたがる)は自分を責める語で、キャメロンの I know that couldn’t have been easy. は、相手の謝罪をねぎらう受け方としてよく使われると言われます。もっとも、ドワイトは最終的に家に残ることになります。

まとめ|相談の順番をめぐる言い方

話題を目的語に取る discuss、人を目的語に取る consult、くだけた ask you about it。そこに I should have consulted you first. と謝る形を加えると、決める前の相談をめぐる気持ちを英語で一通り表せることが分かります。

これからも『モダンファミリー』の家族の会話を手がかりに、英語の言い回しを集めていきましょう。

聞き手に合わせるかどうかをめぐる演説前の会話や、生徒会長選挙の英語は、同じ回のほかのコラムで、個々の表現の使い方はフレーズ記事で扱っています。

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