ひとりの空間がほしいと伝えるときの英語|『モダンファミリー』S06E04で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: ひとりの空間がほしいと伝えるときの英語|『モダンファミリー』S06E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第4話では、ダンフィー家の5人が家を空けることになり、ホテルの1部屋で寝泊まりします。そのさなか、クレアが廊下の先に別の部屋を借りていたことが分かります。

家族でも、ひとりになりたいと口にするのは案外難しいものです。この回には、その気持ちを伝える言い方から、見つかったときのとっさの一言、ひとり部屋をうらやむ子どもたちの言葉までがそろっています。

目次

「the five of us sharing a room」と切り出す

物語は、家族そろってホテルの部屋に入るところから始まります。クレアとフィルは、ここに泊まることになった事情を次のように説明します。

Claire: Anyway, we have to vacate the house while it’s being treated.
(とにかく、処置のあいだは家を出なきゃいけないの。)

Phil: I got us the last room at a hotel nearby.
(近くのホテルの最後の1部屋を押さえたんだ。)

Claire: I was a little concerned about the five of us sharing a room, but for one night, I don’t know, could be fun.
(5人で1部屋なんてちょっと心配だったけど、ひと晩だけなら、どうかな、楽しいかもね。)

Modern Family Season6 Episode4 (Marco Polo)

vacate the house は「家を明け渡す、空ける」という少し改まった言い方で、工事や処置のために一時的に出る場面に合います。

the five of us sharing a room は「私たち5人で1部屋を使うこと」です。the five of us のように人数を添えると、狭さが具体的に伝わります。I was a little concerned about ~, but ~ は「〜が少し心配だったけど」と不安を先に認め、後半で前向きな見方へ切り替える組み立てです。

最後の could be fun は主語の it を省いた口語的な形で、「楽しいかもしれない」と控えめに期待を示します。心配と期待を一息に並べたこの台詞が、この後の展開を思うと面白いところです。

自分の話に置き換えるなら、I was a little worried about the four of us sharing one car, but it was fine.(4人で車1台はちょっと心配だったけど、平気だった。)のように、人数と共有するものを入れ替えるだけで使えます。

「I needed a little space」で理由を伝える

クレアが別の部屋にいるところを見つけたのはフィルです。クレアはまずごまかし、続けて謝ります。

Claire: I mean, what am I doing? I am totally at the wrong room.
(ていうか、何やってるんだろ、私。完全に部屋を間違えちゃった。)

Phil: Are you?
(そうなの?)

Claire: I’m sorry, Phil.
(ごめん、フィル。)

Claire: It’s not what it looks like.
(見た感じとは違うのよ。)

Modern Family Season6 Episode4 (Marco Polo)

I am totally at the wrong room. は「完全に部屋を間違えた」という言い逃れで、フィルの短い Are you? は「本当に?」と問い返す相づちです。It’s not what it looks like. は「見た目どおりの話ではない」と誤解を解こうとする言い方で、ドラマや映画でもよく耳にする言い回しと言われることが多い表現です。

その後、家族を集めたフィルの前で、クレアは理由をこう話します。

Claire: Okay, look, I needed a little space, and there was a room that opened up down the hall
(いい、ちょっとひとりの空間が欲しかったの。それで、廊下の先に空いた部屋があって)

Modern Family Season6 Episode4 (Marco Polo)

space はここでは物理的な場所だけでなく、ひとりで過ごす時間や気持ちの余裕も指します。need some space や need a little space は、相手を責めずに距離が欲しいことを伝える言い方として使われます。a little を入れると「少しだけ」と控えめになり、言われた側も受け止めやすくなります。Okay, look, は言いにくい話を切り出す前置きです。

似た言い方に I need some time to myself.(少しひとりの時間が欲しい)があり、こちらは場所より時間に焦点が当たります。

「He has a room to himself」と、一緒に過ごす時間

子どもたちもやがてフィルのもとを離れ、フィルはひとり部屋で過ごすことになります。その様子を見たヘイリーとアレックスの会話です。

Haley: He has a room to himself, and that’s what he’s doing?
(自分だけの部屋があるのに、やってることがあれ?)

Alex: How surprised should we be? I mean, he’s basically a hyperactive toddler that just wants to play all the time.
(今さら驚く? だってパパって、ずっと遊んでいたいだけの落ち着きのない幼児みたいなものでしょ。)

Modern Family Season6 Episode4 (Marco Polo)

have a room to oneself は「自分専用の部屋がある」という意味で、to himself の部分が「彼ひとりで」を表します。to herself や to myself のように主語に合わせて形が変わる点に注意が要ります。クレアが欲しがっていた空間を、皮肉にもフィルが手に入れているという構図が見どころです。

アレックスの How surprised should we be? は「どれくらい驚くべき?」が直訳ですが、実際には「驚くほどのことでもない」と言いたいときの反語的な問いかけです。

ところが会話の後半で、アレックスはこう問いかけ、ルークが応じます。

Alex: Do you think he lied about the hotel being booked just so we’d all have to spend time together?
(みんなで一緒に過ごすしかなくなるように、パパがホテルが満室だって嘘ついたんだと思う?)

Luke: And we totally ditched him.
(なのに僕たち、完全にパパを置き去りにしちゃった。)

Modern Family Season6 Episode4 (Marco Polo)

spend time together は「一緒に時間を過ごす」で、space とは逆向きの願いを表す言い方です。ditch は「(人を)置いていく、見捨てる」というくだけた動詞です。ひとりの空間と家族の時間、その両方の言葉が同じ回に並んでいる点が印象的です。

まとめ|ひとりの空間をめぐる言い方

I needed a little space で控えめに距離を求める言い方、It’s not what it looks like. で誤解を解こうとする一言、have a room to oneself と spend time together の対比。家族の距離感を表す英語が、ホテルの一夜に詰まっていると言えます。

これからも『モダンファミリー』の家族の会話を手がかりに、英語の言い回しを集めていきましょう。

ゲン担ぎをめぐる夫婦の会話や、話の要点がずれたときの言い直しは、同じ回のほかのコラムで、個々の表現の使い方はフレーズ記事で扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次