「Let’s just redo one room and see how it goes.」に見る、いきなり全部でなく小さく試す提案の英語|『ビッグバン★セオリー』S09E07で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Let's just redo one room and see how it goes.」に見る、いきなり全部でなく小さく試す提案の英語|『ビッグバン★セオリー』S09E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回取り上げるのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第7話に登場する、いきなり全部ではなく小さく試す提案の英語です。家の模様替えをめぐって意見の合わないハワードとバーナデットが、「まず一部屋だけ」という妥協案にたどり着くまでのやり取りを追いかけます。

話の切り出し方、譲歩のはさみ方、範囲を絞った提案の出し方。交渉が前に進むときの英語が、短い場面に一通りそろっているのが見どころです。

目次

「We need to talk about」で議題を出し、「Let’s start over.」で仕切り直す

自宅でゲームに熱中するハワードに、バーナデットが You got a minute?(ちょっと時間ある?)と声をかけ、本題を切り出します。

Bernadette: We need to talk about redecorating this place.
(この家の模様替えについて、話し合う必要があるわ。)

Howard: Oh, no, not this again.
(ああ、またその話かよ。)

Bernadette: Look, I get that you grew up here and you’re attached to things looking a certain way, but I want this to feel like my house, too.
(ねえ、あなたがこの家で育って、今の見た目に愛着があるのは分かるの。でも、ここを私の家だとも感じたいのよ。)

TBBT Season9 Episode07

We need to talk about ~ は、話し合いたい議題を名指しで持ち出す切り出しです。We need to talk.だけで止めると深刻な話の予告に聞こえやすいのに対し、aboutで議題まで言い切ると、相手は何の話かを構えずに受け取れます。

続く I get that ~, but ~ は、相手の事情をいったん受け止めてから自分の要望を出す譲歩の型です。頭ごなしに否定しないぶん、butの後ろに置いた本題が届きやすくなります。

それでも話がかみ合わないと見ると、バーナデットは会話そのものをリセットします。

Bernadette: All right. Let’s start over. I’m redecorating. The furniture, the carpeting, the walls. I’m changing everything that depresses me when I look at it. Try not to be one of those things.
(わかった。仕切り直しましょ。模様替えはやるわ。家具も、カーペットも、壁も。見るたびに気が滅入るものは全部変えるの。あなたはそのひとつにならないようにしてね。)

TBBT Season9 Episode07

Let’s start over. は「最初からやり直そう」と、こじれた会話を仕切り直す一言です。ここでは相談の形をやめて宣言に切り替えるという、強気の仕切り直しとして使われているのが面白いところです。

「compromise on」から「see how it goes」へ:範囲を絞って試す提案

場面はキッチンでのやり取りに移ります。今度はバーナデットが、歩み寄りの姿勢で話を再開します。

Bernadette: Okay, listen, I’m thinking that maybe we can compromise on the house.
(ねえ、聞いて。家のことは、折り合いをつけられるんじゃないかと思うの。)

Howard: I’m listening.
(聞くよ。)

Bernadette: Let’s just redo one room and see how it goes.
(まずは一部屋だけやり直して、様子を見ましょ。)

Howard: That is reasonable. But what room?
(それは筋が通ってるな。でも、どの部屋を?)

TBBT Season9 Episode07

compromise on ~ は「〜について折り合いをつける」で、妥協する対象を前置詞onで示します。受けるハワードの I’m listening. は「聞く用意がある」を示す短い応答で、続きを促す合図として働いています。

提案の核になっているのが、justで範囲を限定し、and see how it goes(それで様子を見よう)を添える組み立てです。redo one roomで対象を一部屋に絞り、結果を見てから次を決めると伝えることで、全部が変わってしまうという相手の警戒を和らげています。

どの部屋から始めるかの交渉も、短いやり取りで進みます。バーナデットが最初に挙げた部屋は断られ、話は次の候補へ移ります。

Bernadette: Then how ‘bout the bathroom?
(じゃあ、バスルームはどう?)

Howard: I want to change my answer.
(さっきの答えを変えたいんだけど。)

Bernadette: Fine. Then the dining room.
(いいわ。じゃあダイニングルームね。)

TBBT Season9 Episode07

I want to change my answer. は、前言の撤回をそのまま口に出す言い方です。断った直後にもっと困る候補が出てきて答えを変えたくなる、という理屈っぽい流れが笑いを誘います。最後はバーナデットが塗料の見本を選びに行くと宣言し、交渉は「まず一部屋」で着地します。

まとめ|まず一部屋だけ、様子を見ながら

今回は、We need to talk about ~の切り出しから、I get that ~, but ~の譲歩、compromise on ~、そしてLet’s just redo one room and see how it goes.まで、対立が妥協案に変わっていく流れを見てきました。範囲を絞って試す提案の型は、模様替えに限らず幅広い相談ごとに応用が利きます。

次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に、交渉の英語を追いかけていきましょう。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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