気の進まない役目を押し付け合うときの英語|『ビッグバン★セオリー』S10E24で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 気の進まない役目を押し付け合うときの英語|『ビッグバン★セオリー』S10E24で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第24話から、気の進まない役目を押し付け合うときの英語を取り上げます。エイミーに電話をするのは誰か、様子を見に行くのは誰か。仲間たちの言い合いには、役目を相手に回すための言い回しが次々に出てきます。

相談の形で振る、責める、突き返す、道連れを頼む。角の立ち方が少しずつ違う表現を、場面の順に見ていきます。

目次

迷う「Should we ~?」と、責める「I gave you one job」

ペニーとバーナデットは、シェルドンがラモーナという研究者と昼食をとったという話をしています。そこでバーナデットが切り出します。

Bernadette: Should we call Amy?
(エイミーに電話したほうがいい?)

Penny: I don’t know; we shouldn’t worry her if it’s nothing.
(どうだろう。何でもないなら、心配させないほうがいいよ。)

TBBT Season10 Episode24

Should we ~? は「〜したほうがいい?」と、するかどうかを相手に相談する形です。ペニーの worry her は「彼女を心配させる」という他動詞の worry です。ここではまだ、誰が電話するかではなく、そもそも伝えるかどうかの段階です。

後の場面では、エイミーがSkypeでペニーに連絡してきます。エイミーの第一声は、役目を果たさなかった相手を責める言葉です。

Amy: I gave you one job. Keep an eye on him. How hard is that?
(頼んだことは一つだけよ。彼を見張っておいてって。それがそんなに難しい?)

TBBT Season10 Episode24

I gave you one job. は「一つしか頼んでいないのに」と、簡単なはずの役目が果たされなかったことを責める一言です。keep an eye on ~ は「〜から目を離さない、見張る」。続く How hard is that? は「そんなに難しくないでしょう」という含みの反語です。

エイミーとのやり取りが続いた後、ペニーはこう尋ねます。

Penny: Well, what do you want us to do?
(じゃあ、私たちにどうしてほしいの?)

TBBT Season10 Episode24

What do you want us to do? は、具体的に何をすればいいのかを相手に尋ねる問いで、任せた側に中身を決めてもらう聞き方です。

「You got ~, you ~.」で役目を突き返す

後の場面、シェルドンとラモーナが手紙を取りに向かいの部屋へ移った後、ペニーが仲間に切り出します。

Penny: Okay, correct me if I’m wrong, but isn’t that exactly what we were supposed to stop from happening?
(ねえ、私の勘違いなら言ってほしいんだけど、あれってまさに私たちが止めなきゃいけなかったことじゃない?)

Bernadette: I threw my body at them, what else did you want me to do?
(体ごと割り込んだわよ。ほかにどうしろっていうの?)

Leonard: You think you should call Amy?
(君がエイミーに電話したほうがいいんじゃないか?)

Penny: You got fingers and a mouth, you call her.
(指も口もあるでしょ、自分で電話しなよ。)

TBBT Season10 Episode24

correct me if I’m wrong, but ~ は、確認の形を取りながら相手に責任を問う前置きです。バーナデットの what else did you want me to do? は、先ほどの what do you want us to do? と同じ型ですが、ここでは「これ以上何ができたの」という反論になっています。

レナードは You think you should ~? と、提案の形で役目をペニーに回します。ペニーは「電話に必要な体の部分はそっちにもある」と言い返し、役目をそのまま突き返します。

再びペニーたちの部屋の場面では、同じ型が今度はレナードの口から出ます。

Penny: All right, this is making me crazy. Somebody’s got to go over there.
(もう、気になっておかしくなりそう。誰かがあっちに行かなきゃ。)

Leonard: You got feet and legs, you do it.
(足も脚もついてるんだから、君が行けよ。)

Penny: Will you go with me?
(一緒に行ってくれる?)

Bernadette: To do what? Shake a can of nickels at them?
(行って何するの? 硬貨の入った缶でも振ってみせるわけ?)

TBBT Season10 Episode24

Somebody’s got to ~ は主語をぼかして「誰かがやらなきゃ」と役目を場に投げる言い方で、自分が行くとは言っていません。レナードはこれを先ほどのペニーと同じ型で突き返し、ペニーは一人で行く代わりに Will you go with me? と道連れを頼みます。応じたバーナデットの To do what? は、行く目的を問い返すことで、引き受けずにかわす返しと読み取れます。

表現 働き
You think you should ~? 提案の形で役目を相手に回す
Somebody’s got to ~ 主語をぼかして役目を場に投げる
You got ~ and ~, you ~. 役目をそのまま突き返す
Will you go with me? 道連れを頼む

まとめ|振る・責める・突き返す

今回は、Should we ~?で相談し、I gave you one jobで責め、You think you should ~?やSomebody’s got to ~で役目を回し、You got ~, you ~.で突き返す表現を見てきました。角の立ち方の違いが分かると、会話の空気も読み取りやすくなります。

誰も引き受けたがらない役目の押し付け合いが、『ビッグバン★セオリー』らしい掛け合いになっているのが面白いところです。

この回のもう一本のコラムやフレーズ記事も、あわせて読むと理解が広がります。

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