「I know it’s silly, but」と打ち明けられたら、何と返す?|『ビッグバン★セオリー』S10E19で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I know it's silly, but」と打ち明けられたら、何と返す?|『ビッグバン★セオリー』S10E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第19話から、「I know it’s silly, but」と打ち明けられたときの返し方を取り上げます。ラージとペニーが一緒に過ごす場面が続くなか、レナードは自分の気持ちを何度か周りに打ち明けます。

自分で気持ちを小さく見せてから話す相手に、どう返すと話が進むのか。打ち消す返しと受け止める返しを比べながら見ていきます。

目次

「I know it’s silly, but」で気持ちを先に下げる

店の場面では、ハワードとバーナデットの買い物に同行したレナードが、最近の様子を話し始めます。

Leonard: I mean, I’m glad they’re getting along, but it’s starting to make me uncomfortable.
(いや、二人が仲良くしてるのはうれしいんだけど、だんだん落ち着かなくなってきたんだ。)

Bernadette: Well, are you worried he’s like another man in her life?
(それって、彼が彼女の人生のもう一人の男性みたいで心配なの?)

TBBT Season10 Episode19

I’m glad ~, but ~ は、良い面を先に認めてから本音を出す形です。バーナデットは評価を下さず、are you worried ~? と質問で気持ちの中身を確かめています。

後の場面、居間では、レナードがペニーとラージ本人たちに向けて切り出します。

Leonard: Anyway, I know it’s silly, but since Raj moved in, I’ve been feeling a little left out.
(とにかく、くだらないって分かってるんだけど、ラージが越してきてから、ちょっと疎外感があってさ。)

TBBT Season10 Episode19

I know it’s silly, but ~ は「ばかげているのは分かっているけど」と、自分の気持ちを先に小さく見せてから本題に入る前置きです。聞き手にとっては、相手が気持ちを打ち明けようとしている合図にもなります。

「that’s crazy」と「You’re entitled to feel how you feel」

レナードの打ち明け話に、ペニーとラージはこう返します。

Penny: Well, sweetie, that’s crazy.
(もう、ねえ、そんなのおかしいよ。)

Raj: No, no, Penny, don’t dismiss his feelings.
(いやいや、ペニー、彼の気持ちを軽く扱っちゃだめだ。)

Leonard: Thank you. I just feel…
(ありがとう。僕はただ…)

Raj: Hang on, I’m not saying that his feelings aren’t crazy. I just don’t want him to think that this isn’t a safe place.
(待って、彼の気持ちがおかしくないと言っているわけじゃないんだ。ただ、ここが安心できる場所じゃないと彼に思ってほしくないだけなんだよ。)

TBBT Season10 Episode19

ペニーの that’s crazy は、気持ちそのものを「おかしい」と打ち消す形になっています。ラージが止めに入った dismiss someone’s feelings は「人の気持ちを取り合わない」という意味で、打ち消す返しの問題点を一言で言い表す語です。

さかのぼって、ミニバンの車内の場面では、レナードが自分で気持ちを下げたところに、バーナデットが別の返し方をしています。

Leonard: I’m sure I’m overreacting.
(きっと僕が大げさなだけなんだ。)

Bernadette: You’re entitled to feel how you feel. If you don’t like it, you should just talk to her.
(どう感じるかはあなたの自由よ。嫌なら、彼女とちゃんと話せばいいの。)

TBBT Season10 Episode19

be entitled to ~ は「〜する権利がある」という意味で、You’re entitled to feel how you feel は「どう感じるかはあなたの自由」と、気持ちを否定せずに受け止める返しです。そのうえで you should just talk to her と次の一歩を示しています。

受け止める言葉と、話す番を渡すこと

再び居間の場面では、ラージがレナードの気持ちを代わりに説明する流れになります。

Raj: I don’t want to speak for Leonard.
(レナードの代わりに話すつもりはないんだ。)

Leonard: Thank you. I…
(ありがとう。僕は…)

Raj: But when you’re insecure, no amount of external validation can ever make you feel safe.
(でも、不安を抱えているときは、外からどれだけ認められても、安心はできないものなんだ。)

TBBT Season10 Episode19

speak for ~ は「〜の代わりに話す」という意味です。ラージは代わりに話すつもりはないと言った直後、レナードが言いかけたところで説明を続けています。この後ペニーに感心されたラージは、I’m a good listener.(僕は聞き上手だからね)と返します。

この場面からは、受け止める言葉を口にすることと、相手に話す番を渡すことは別だと分かります。気持ちを打ち明けられたら、Go on.(続けて)のように相手が言いかけた言葉の先を促す一言も、受け止める返しと組み合わせやすい表現です。

まとめ|打ち消すより、受け止めて話す番を渡す

今回は、I know it’s silly, butやI’m sure I’m overreactingのような前置きに対して、that’s crazyと打ち消す返し、You’re entitled to feel how you feelと受け止める返しを比べてきました。前置きの裏にある本音に気づくと、返す言葉も選びやすくなります。

三人のやり取りのずれ方にも、『ビッグバン★セオリー』らしい会話の妙が詰まっています。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも、別の角度から登場人物たちの英語を取り上げています。

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