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『モダンファミリー』シーズン4第19話では、ジェイがマニーの学校の面接に付き添います。見学の途中でジェイは自分の本音を認め、面接を終えたあとには、マニーが「期待に応えられなかった」とジェイに謝る場面が続きます。
今回は、強がりを打ち消す前置き、しくじりをスポーツの言葉で言い表す言い方、そして謝る子に親の側から返す励ましの言葉を、場面の順に見ていきます。
「Who am I kidding?」で強がりを打ち消すジェイ
ジェイはマニーに、見学で聞いた図書館の話をメモしておくよう言い、面接で聞かれるかもしれないと念を押します。その見学の途中、ジェイは40年前を振り返って次のように語ります。
Jay: Who am I kidding? I wanted what those kids had then, and 40 years later, I still wanted it.
(何をごまかしてるんだ、俺は。あの頃、俺はあいつらが持ってるものが欲しかったし、40年たっても、まだ欲しかったんだ。)Modern Family Season4 Episode19 (The Future Dunphys)
kid は動詞で「からかう、冗談を言う、だます」という意味があります。Who am I kidding? は直訳すると「自分は誰をだましているのか」で、それまで口にしていた強がりや言い訳を自分で打ち消し、本音に切り替えるときの前置きとして使われます。
ジェイの場合も、この前置きのあとに I wanted what those kids had then(あの頃、あいつらが持っているものが欲しかった)と続きます。さらに and 40 years later, I still wanted it と時間の幅を足すことで、昔の気持ちが今も残っていたことまで認めています。then と 40 years later を並べ、過去と今を一文で結んでいる点が分かりやすい組み立てです。
Who am I kidding? は、本心では違うと分かっているのに平気なふりをしていた、というときに相性のよい言い方です。
- A: Are you going to skip dessert tonight?
(今夜はデザート抜きにするの?) - B: Who am I kidding? I’ll have a slice of that cake.
(無理に決まってるか。あのケーキ、ひと切れもらうよ。)
ジェイが見学の途中で認めたこの本音は、面接のあとの会話にもつながっていきます。
「choked」「whiffed」としくじりを言い表すマニー
面接のあと、マニーは自分の出来をこう振り返ります。
Manny: I’ve never choked like that before.
(あんなにしくじったのは初めてだよ。)Modern Family Season4 Episode19 (The Future Dunphys)
choke はもともと「息が詰まる」という意味で、スポーツや試験などの大事な場面で、緊張から実力を出せずにしくじることも表します。I’ve never ~ like that before. と組み合わせると、「こんなに崩れたのは初めて」と、ふだんの自分との差を強調する言い方になります。マニーはさらにジェイに謝ります。
Manny: Sorry I let you down, Jay.
(期待を裏切ってごめん、ジェイ。)Modern Family Season4 Episode19 (The Future Dunphys)
let someone down は「〜の期待を裏切る、がっかりさせる」という句動詞です。マニーは続けて、そのときの気持ちをスポーツの試合にたとえます。
Manny: It’s like I was on the football field.
(まるで僕がフットボールのフィールドに立ってたみたいだった。)Manny: You were up in the stands, all proud of me, rooting me on.
(スタンドからは、僕を誇らしく思って応援してくれてた。)Manny: I’m not used to that.
(そういうの、慣れてないんだ。)Manny: I just whiffed.
(僕、空振りしちゃった。)Manny: That’s not even the right sport.
(それじゃ競技が違うね。)Modern Family Season4 Episode19 (The Future Dunphys)
up in the stands は「観客席で」、root someone on は「〜を声援で後押しする」という意味です。whiff は空振りを表す口語で、野球やゴルフなどで使われることが多い語です。フットボールのたとえで話し始めたのに空振りの語を使ってしまい、マニー自身が That’s not even the right sport. と言い添えるのが面白いところです。たとえの中でまでつまずく様子が、しくじった直後の動揺を表しています。
- A: How was your presentation?
(プレゼン、どうだった?) - B: I choked. I’m sorry I let the team down.
(緊張して全然だめだった。チームの期待を裏切ってごめん。)
「I’m proud of you every day」で返すジェイ
やり取りのあと、ジェイはマニーにこう伝えます。
Jay: There’s only thing I want you to understand.
(お前に分かってほしいことは一つだけだ。)Jay: If today was the first time you’ve felt that I was proud of you, then I should be apologizing, ‘cause I’m proud of you every day.
(今日初めて俺に誇りに思われたって感じたんなら、謝るべきは俺のほうだ。俺は毎日お前を誇りに思ってるんだからな。)Modern Family Season4 Episode19 (The Future Dunphys)
I want you to understand ~ は「〜を分かってほしい」と、相手に伝えたい要点を先に示す言い方です。ジェイはまず一つだけと前置きし、聞き手の注意を集めてから本題に入っています。
I should be apologizing は、should be ~ing の形で「本来なら(謝られるのではなく)自分が謝っているべきだ」という意味になります。マニーの Sorry I let you down に対し、謝る立場をジェイが引き取る返しになっているのが見どころです。
さらに today と every day を対比させ、「今日だけではない」と伝えている点も印象的です。マニーが観客席から誇らしく見られることに慣れていないと話したことに、直接応える言葉と読み取れます。
proud of ~ は「〜を誇りに思う」で、結果を出したときだけでなく、相手そのものを認める場面でも使われます。うまくいかなかった相手に返す言葉としては、次のような組み立てが参考になります。
- A: I’m sorry. I didn’t win.
(ごめん、勝てなかった。) - B: You don’t have to apologize. I’m proud of you no matter what.
(謝らなくていいよ。どんな結果でも誇りに思ってる。)
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| Who am I kidding? | 強がりを打ち消して本音に切り替える |
| choke / whiff | しくじり・空振りを言い表す |
| let someone down | 期待を裏切ったと謝る |
| root someone on | 声援で後押しする |
| I’m proud of you every day | 結果にかかわらず誇りに思うと伝える |
まとめ|しくじりの言葉と励ましの言葉
choke や whiff でしくじりを言い表し、let you down で謝るマニーに、ジェイは I should be apologizing と I’m proud of you every day で応えます。失敗した側と励ます側の言葉が一つの会話にそろっています。
次回も『モダンファミリー』の家族の会話を観ながら、英語表現を一緒に拾っていきましょう。
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