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『モダンファミリー』シーズン4第22話では、ジェイが娘のクレアに、自分の会社で一緒に働かないかと持ちかけます。仕事に戻りたい気持ちはジェイも知っていたほどなのに、クレアの口から出てくるのは、仕事の中身よりも、父をがっかりさせることへの恐れでした。
今回は、仕事に誘う言い方から、厳しい親を言い表す be hard on、そして disappoint をめぐる本音まで、クレアの言葉を順に追っていきます。
「get back out there」で仕事の世界に誘う
話の発端は、ジェイがクレアにかけたこの言葉です。
Jay: I know you’ve been wanting to get back out there, and I always kind of thought that if you did go back to work, you’d come back to work with me.
(お前がまた外で働きたがってたのは知ってる。で、もし仕事に戻るんなら、俺のところに戻ってくるもんだと、ずっと思ってたんだ。)Modern Family Season4 Episode22 (My Hero)
get back out there は直訳すると「またあそこ(外の世界)へ出ていく」です。ここでは、しばらく離れていた仕事の世界に戻ることを指します。恋愛や競技など、一度退いた場所へ再び挑む場面でも使われます。
- A: I’ve been home with the kids for years.
(何年も子どもと家にいたの。) - B: Maybe it’s time to get back out there.
(そろそろまた外に出てもいい頃じゃない?)
続く come back to work with me の come back は、「俺のところに戻ってくる」という響きを持ちます。go back to work(仕事に戻る)と言ったすぐ後に come back と言い換えているので、戻る先を自分の会社に引き寄せる組み立てが読み取れます。I always kind of thought は「なんとなくずっと思っていた」と、長年の期待をやわらかく打ち明ける響きがあります。
ところが、この誘いについてフィルと話すクレアの言葉は、誘いの中身よりも父の人柄に向かいます。
Claire: But my dad is a terrible boss.
(でも、父は最悪の上司なのよ。)Modern Family Season4 Episode22 (My Hero)
terrible father(ひどい父親)ではなく a terrible boss と言っている点が見どころです。親としてではなく、一緒に働く相手としての評価を口にしていることが分かります。
「disappoint」と「devastate」で過去を振り返る
クレアは続けて、父との過去をこう語ります。
Claire: The– the four big times that I disappointed him, it devastated me.
(父をがっかりさせた、大きな4回。あれには打ちのめされたの。)Modern Family Season4 Episode22 (My Hero)
disappoint は「(相手を)がっかりさせる」で、主語は期待を裏切った側になります。I disappointed him なら「私が父をがっかりさせた」、He was disappointed なら「父はがっかりした」です。主語と目的語の向きを取り違えやすい語なので、誰が誰をがっかりさせたのかを意識すると整理しやすくなります。
一方の devastate は「打ちのめす、ひどく落ち込ませる」という強い語です。父をがっかりさせたこと自体よりも、それがクレア自身に深い傷を残したことを、it devastated me で言い表した一文です。
| 表現 | 意味 | 向き |
|---|---|---|
| I disappointed him. | 私が彼をがっかりさせた | 期待を裏切った側が主語 |
| He was disappointed. | 彼はがっかりした | 期待を裏切られた側が主語 |
| It devastated me. | それに打ちのめされた | 傷ついた側が目的語 |
four big times と回数まで数えている点にも、回数まで覚えているクレアの気持ちが表れていると言えます。文の形にも特徴があり、The four big times … と主題を先に出してから、it devastated me と it で受け直す形です。書き言葉では避けられがちな形ですが、話し言葉では、言いたいことを先に置いてから続ける組み立てとして自然に聞こえます。
「be hard on」と「the one who’s left with」で本音を語る
後の場面で、クレアは父のもとで働けない理由を、はっきり言葉にします。
Claire: That’s why I can’t work for him.
(だから父の下では働けないのよ。)Claire: He was hard on me then.
(あの頃も私に厳しかった。)Claire: He’s gonna be hard on me now.
(今度も私に厳しくするはずよ。)Modern Family Season4 Episode22 (My Hero)
be hard on someone は「〜に厳しく当たる」という意味です。then(あの頃)と now(今)を同じ形で並べることで、昔の父の厳しさが今も変わらないだろうという見通しが短く伝わってきます。He’s gonna be ~ の gonna は going to のくだけた形で、すでに見えている根拠から「きっとそうなる」と予測するときに使われます。work for him は「彼の下で働く」で、work with(一緒に働く)より上下関係がはっきり出ます。
- A: Is your coach strict?
(コーチって厳しい?) - B: Yeah, he’s really hard on the new players.
(うん、新しい選手にはすごく厳しいよ。)
そして同じ場面で、クレアはこう続けます。
Claire: Because I’m the one who’s left with this awful feeling every time I disappoint him.
(だって、父をがっかりさせるたびに、ひどい気持ちを抱えたまま取り残されるのは私なのよ。)Modern Family Season4 Episode22 (My Hero)
I’m the one who ~ は「〜するのは私のほうだ」と、自分に光を当てる構文です。be left with は「(後に)〜を抱えたまま残される」で、出来事が過ぎた後にも気持ちだけが残る様子を表します。every time が「〜するたびに」と繰り返しを示しているので、一度きりではない重さが伝わってきます。
- A: Why do you always clean up after the party?
(どうしていつもパーティーの後片付けをするの?) - B: Because I’m the one who’s left with the mess.
(散らかったまま残されるのは、結局私だからよ。)
まとめ|親をがっかりさせる怖さの言い方
get back out there の誘いに対し、クレアは a terrible boss、be hard on me、disappoint と devastate で父との関係を語りました。I’m the one who’s left with ~ は、相手をがっかりさせた後に残る気持ちを言葉にできる言い方です。
これからも『モダンファミリー』の家族の会話から、気持ちを伝える英語を拾っていきましょう。
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