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『モダンファミリー』シーズン5第11話では、ジェイとグロリアの息子ジョーの1歳の誕生日パーティーが開かれます。前の晩にはマニーの誕生日パーティーがあったばかりで、準備の段階から二人の意見は分かれます。
赤ちゃんの最初の誕生日はどう祝われることが多いのか、そして「最初の言葉」はどんな英語で語られるのか。ジョーをめぐる家族の会話を手がかりに見ていきます。
1歳の誕生日パーティー:飾りとケーキをめぐる準備
パーティーの準備について、ジェイとグロリアはこんなやり取りをします。
Jay: Why can’t we just repurpose some of the stuff from Manny’s party last night? We got half a cake left.
(ゆうべのマニーのパーティーの物を使い回せばいいじゃないか。ケーキだって半分残ってる。)Jay: The balloons are fine.
(風船もまだ使える。)Gloria: It’s bad enough that both my sons have to share the same birthday.
(息子が二人とも同じ誕生日ってだけでもかわいそうなのに。)Gloria: At least they deserve their own party.
(せめてパーティーくらいは、それぞれのものがあっていいはずよ。)Jay: You think Joe’s gonna mind day-old cake? He can’t even eat it.
(ジョーが前の日のケーキなんか気にすると思うか? 食べることもできないんだぞ。)Jay: He’s got three teeth.
(歯が3本しかないんだ。)Gloria: I’ll remember that in 20 years when you want cake.
(20年後にあなたがケーキを欲しがったら、それを思い出すわ。)Jay: He doesn’t even know the party’s for him.
(自分のためのパーティーだってことも分かっちゃいない。)Modern Family Season5 Episode11 (And One to Grow On)
アメリカでは、赤ちゃんの1歳の誕生日(first birthday)を、家族や親しい人を招いて祝う家庭が多いと言われます。本人はまだ覚えていない年齢でも、成長の節目として祝われることが多く、風船(balloons)や飾りつけ、ケーキを用意するのもよく見られる祝い方の一つとされます。もちろん規模や形は、地域や家庭によってさまざまです。
ジェイの repurpose は「別の用途に使い回す」、day-old cake は「一日たったケーキ」という意味です。He doesn’t even know the party’s for him. というジェイの言い分は、まさに「本人は覚えていない」という1歳の誕生日らしい論点を突いています。
対するグロリアの deserve their own party は「それぞれのパーティーがあってしかるべきだ」という言い方で、主役が違う以上パーティーも分けたい、というグロリアの言い分がこの一言に表れています。
「He’s 1.」:1歳の子の成長を語る英語
ジェイの言い分に、グロリアはそばにいるアンディにも同意を求めます。
Gloria: He understands more than you think.
(あなたが思ってるより分かってるわよ。)Gloria: Right, Andy?
(ね、アンディ?)Andy: He is smart as a whip.
(すごく頭の回転が速いんですよ。)Andy: When we play peek-a-boo, half the time he’s ahead of me.
(いないいないばあをすると、半分は僕より先を読んでます。)Modern Family Season5 Episode11 (And One to Grow On)
smart as a whip は「とても賢い」「頭の回転が速い」という意味の決まった言い方です。peek-a-boo は日本の「いないいないばあ」にあたる遊びで、赤ちゃんとの遊びの代表として英語圏でもよく知られています。
グロリアの He understands more than you think. は「あなたが思うより分かっている」と、相手の見立てを打ち消す言い方で、子どもの成長を語る場面で使いやすい形です。half the time は「半分くらいの割合で」という意味で、ジョーの賢さを強めて伝える言い方になっています。
別の場面では、「dada」という言葉をめぐって、アンディとジェイがこんな会話をします。
Andy: No, no, no, little man.
(違う違う、おちびさん。)Andy: That’s your dada right there with the drinky.
(君のダダは、ほら、そこで飲み物を持ってる人だよ。)Jay: Over-explaining.
(説明しすぎだ。)Andy: Don’t feel bad.
(気にしないでください。)Andy: He’s just making sounds.
(音を出してるだけですから。)Andy: He may not even know what the “d” word means.
(“ダ”で始まる言葉の意味も、分かってないかもしれません。)Jay: I’m fine.
(平気だ。)Jay: He’s 1.
(1歳だからな。)Modern Family Season5 Episode11 (And One to Grow On)
dada は赤ちゃん言葉の「パパ」で、mama と並んで赤ちゃんの口から出る言葉として話題になりやすい語と言われます。He’s just making sounds. は「(意味のある言葉ではなく)音を出しているだけ」という言い方です。年齢は He’s 1. のように数字だけで短く言うこともでき、「1歳になる」は turn one と表します。アンディの Don’t feel bad. に対するジェイの I’m fine. は「平気だ」と短く返す一言で、気づかいを受け流すときにも使えます。
「What’s he saying?」:赤ちゃんの最初の言葉
パーティーの場で、ジョーの声にジェイが耳を傾けます。
Gloria: Aww, how cute! He wants cake!
(あら、かわいい! ケーキが欲しいのね!)Jay: No, no, listen, listen, listen! What’s he saying?
(違う違う、聞け、聞け、聞け! 何て言ってる?)Joe: Jay.
(ジェイ。)Jay: Jay! He’s saying, “Jay”! He knows me! And that “J” word, that’s harder to say than “dada”!
(ジェイ! 「ジェイ」って言ってるぞ! 俺のことが分かってるんだ! しかも”J”の言葉は”ダダ”より言うのが難しいんだぞ!)Modern Family Season5 Episode11 (And One to Grow On)
赤ちゃんが最初に口にする言葉は英語で first words と呼ばれ、家族のあいだで「何と言ったか」が話題になる出来事の一つとされます。最初の言葉を記録として残しておく家庭もあると言われますが、どの音を最初の言葉と数えるかは家庭によって受け止め方が異なります。
グロリアが He wants cake! と受け取った声を、ジェイは No, no, listen と止めて、もう一度聞こうとします。同じ声でも、聞く人によって受け止め方が分かれるやり取りになっています。
What’s he saying? は「何て言ってる?」と聞き取ろうとする言い方で、He’s saying, “~”! と、聞こえた言葉をそのまま伝える形が続きます。He knows me! と、自分の名前を呼ばれたと受け取って喜ぶ言葉が続き、別の場面でアンディが話していた「dada」を、ジェイ自身が引き合いに出しているのも面白いところです。
まとめ|1歳の誕生日と最初の言葉
first birthday の祝い方、repurpose や day-old cake をめぐる準備のやり取り、smart as a whip や He’s 1. で成長を語る言い方、そして first words をめぐる What’s he saying? を見てきました。赤ちゃんを囲む家族の会話に、英語圏の祝い方の一面が表れています。
ジョーを囲む家族の会話を観ながら、誕生日にまつわる英語にも親しんでいきましょう。
フィルとクレアのうそや、ミッチェルとキャメロンの式場探しをめぐる英語は、同じ回のほかのコラムで取り上げています。


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