「Well done, it worked」に見る、乗り気でない相手を動かす誘い方の英語|『ビッグバン★セオリー』S09E20で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Well done, it worked」に見る、乗り気でない相手を動かす誘い方の英語|『ビッグバン★セオリー』S09E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回取り上げるのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 エピソード20から、乗り気でない相手を動かす誘い方の英語です。小屋を借りてみんなで週末を過ごそうというエイミーの提案に、シェルドンはなかなか首を縦に振りません。

誘って、断られて、それでも手を替えて働きかける。この場面のやりとりには、押しつけずに人を動かすための言い方が詰まっています。シェルドンが最後に折れる一言まで、順番に見ていきましょう。

目次

「Why don’t we ~?」押しつけない誘いの型

アパートの場面で、エイミーは「本当に自然の中にいたいのなら」と切り出し、小屋を借りることを提案します。突然のことに、シェルドンの返事はかみ合いません。

Amy: You know, if you really want to be in nature, why don’t we rent a cabin?
(ねえ、本当に自然の中にいたいなら、小屋を借りたらどう?)

Sheldon: Look, I’m sorry, when did you even get here? I…
(あのね、悪いけど、君はいつからそこにいたんだい? 僕は…)

TBBT Season9 Episode20

Why don’t we ~? は「〜しない?」「〜したらどう?」にあたる提案の定番です。疑問文の形をとることで、命令にならずに選択肢として差し出せます。

エイミーはさらに、We could all ~. It’ll be fun.(みんなで〜すればいいわ。楽しいはずよ)という形で畳みかけます。couldを使うと「行こう」と決めつけずに可能性として示せるうえ、楽しいはずだと効能をひと言添えているのがこの型の働きです。

それでもシェルドンは、辞書でfunを引いてから出直してくれ、と取り合いません。

「I hardly think so.」角を立てずに強く断る

レナードは You and I could still go(僕たちだけでも行けるよ)とペニーに持ちかけます。stillを添えることで、断った人抜きの代案という含みが出ます。

エイミーはあきらめずに押しの一手に出ます。

Amy: Come on, Sheldon, let’s go with them.
(ねえ、シェルドン、一緒に行きましょうよ。)

Sheldon: I hardly think so. You be sure and say hello to all the mosquitoes, bees, bears, snakes, possums, poison oak, oh, and last, but not least, teenagers with guitars.
(それはどうかな。蚊にハチにクマにヘビにオポッサムにツタウルシ、それから最後になったが忘れちゃいけない、ギターを持ったティーンエイジャーたちによろしく言っておいてくれ。)

TBBT Season9 Episode20

Come on, ~, let’s ~ は、名前を呼んで背中を押す誘い方です。一方の I hardly think so. は、hardly(とても〜ない)を使った断り方で、noを言わずに強い否定を伝えられます。

シェルドンは屋外で出会うものを次々に列挙し、その締めに last, but not least(最後になったが、大事なものを忘れずに)という列挙の定型を置きます。ここでペニーが I’ll see if it’s available.(空いてるか確認してみる)と実務を進めるのも見どころで、see if ~ は「〜かどうか確かめる」を表します。

「Well done, it worked」見抜いたうえで乗る受け方

断られ続けたエイミーは、シェルドンが関心を寄せていた例の研究を引き合いに、最後の一手を打ちます。

Amy: You know, if that study’s real, Leonard might come back smarter than you.
(ほら、あの研究が本当なら、レナードのほうがあなたより賢くなって帰ってくるかもしれないわよ。)

Sheldon: Are you trying to manipulate me?
(僕を操ろうとしているのかい?)

Amy: Yes.
(ええ。)

Sheldon: Well done, it worked, we’re going.
(お見事、うまくいったよ。行こう。)

TBBT Season9 Episode20

might come back smarter than you のように比較級を使うと、相手の対抗心に直接働きかけられます。mightで「かもしれない」と断定を避けているのも巧妙なところです。

manipulate は「人を操る」にあたる動詞で、相手を思いどおりに動かすという含みを持つとされています。それを正面から問うシェルドンに、エイミーは一言、Yes. と認めます。

そして Well done(お見事)。相手の出来をたたえるときの定番の一言です。狙いを見抜いたと宣言したうえで、it worked(うまくいった)と認めて誘いに乗る。この受け方に、二人の間合いがよく表れています。

まとめ|誘いの型と、折れるときの一言

今回は、Why don’t we ~?やWe could all ~という誘いの型から、I hardly think so.の断り方、そしてWell done, it worked.という受け方までを見てきました。押しつけずに提案し、断られても角を立てずに粘る。その積み重ねが相手を動かしていきます。

次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に、会話の英語を学んでいきましょう。

このエピソードの英語表現は、他のコラム記事やエピソードまとめでも扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次