「Have you ever been off the grid before?」に見る、自然に戻る・技術から離れるを表す英語|『ビッグバン★セオリー』S09E20で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Have you ever been off the grid before?」に見る、自然に戻る・技術から離れるを表す英語|『ビッグバン★セオリー』S09E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 エピソード20から、「自然に戻る」「技術から離れる」を表す英語を取り上げます。物語は、仮想現実の森でくつろぐシェルドンの姿から始まります。

get back to natureにwilderness、そしてoff the grid。デジタルに囲まれた暮らしと自然との距離を言い表す語彙は、旅行の話題や日々の雑談でも出番があります。場面とあわせて見ていきましょう。

目次

「get back to nature」自然に帰るという言い方

アパートの場面、シェルドンは仮想現実の装置ごしに、森の中にいる気分を満喫しています。

Sheldon: It’s nice to get back to nature. Why don’t I do this more often? What a beautiful forest.
(自然に帰るのはいいものだね。どうしてもっと頻繁にやらないんだろう。なんて美しい森だ。)

Leonard: Whatcha doing?
(何してるの?)

Sheldon: I was enjoying some virtual reality, until you ruined it with your actual face.
(仮想現実を楽しんでいたんだよ。君の実物の顔に台無しにされるまではね。)

TBBT Season9 Episode20

get back to nature は「自然に帰る・自然に戻る」を表す言い方です。backが入ることで、本来いた場所へ戻っていくという方向の感覚が出ます。

冒頭の Why don’t I do this more often? は自問の形です。誘いのWhy don’t we ~?と形はそっくりでも、主語がIになると「どうしてもっとやらないんだろう」と自分に向けた言葉になります。

このあとシェルドンは、車の芳香剤で森のにおいを再現していたと明かします。simulate(再現する・模擬する)は、実物の代わりを使って体験を作り出すときによく登場する動詞です。

「wilderness」と「away from all technology」

屋外嫌いのはずのシェルドンが、なぜ森を求めるのか。レナードの問いから理由が明かされます。

Leonard: Why are you pretending to be outdoors? You hate it.
(どうして屋外にいるふりなんてしてるの? 嫌いだろ。)

Sheldon: Hmm? Oh. Amy showed me a compelling study that demonstrated the cognitive benefit of spending time in the wilderness.
(ん? ああ。エイミーがね、荒野で時間を過ごすことの認知面の利点を示した、説得力のある研究を見せてくれたんだ。)

TBBT Season9 Episode20

pretend to ~ は「〜しているふりをする」。wilderness は人の手が入っていない自然を指す語で、整備された公園よりずっと野生に近い場所を思わせます。

研究を語るくだりには、compelling(説得力のある)、demonstrate(示す・実証する)と、根拠を述べるときの語彙が並びます。シェルドンはさらに、参加者の一部は away from all technology、つまりあらゆる技術から離れて森で4日間を過ごし、推論力が5割伸びたと報告した、と続けます。away from ~ は、物理的な距離にも比喩的な距離にも使える言い方です。

あくまで作中でシェルドンが紹介する研究の話ですが、それが本当ならなぜ天才のリスがもっといないのか、と返すペニーの一言がこの場面のオチになっています。

「off the grid」電波も届かない場所へ

レナードの車の場面では、エイミーがシェルドンにこう尋ねます。

Amy: Have you ever been off the grid before?
(これまでに、電波も届かないような場所で過ごしたことはあるの?)

Sheldon: Once. The battery ran out on my phone. I had to wait for my iPad to turn on.
(一度あるよ。電話の電池が切れてね。iPadが起動するのを待たなきゃならなかったんだ。)

TBBT Season9 Episode20

off the grid のgridは、もともと電力網や通信網といった網の目を指す語です。そこから、電気や電波の届かない場所にいる状態を言い、文脈によっては、公的な記録や社会の仕組みから離れた暮らしぶりを指して使われることもあるとされています。

エイミーの質問は Have you ever been ~ before? という、経験を尋ねる現在完了の型です。beforeを添えると「これまでに」という含みがはっきりします。

シェルドンの答えにある run out は「尽きる・切れる」。The battery ran out.のように、なくなるもの自体を主語にして使えます。電池が切れて別の端末を待った経験をoff the gridに数えるあたりに、シェルドンと技術との距離の近さが読み取れます。

まとめ|自然と技術のあいだの語彙

今回は、get back to nature、wilderness、away from ~、off the gridと、自然に戻ること・技術から離れることを表す語彙を見てきました。どれも旅行の計画や近況の話で使い道のある表現です。

森のにおいまで再現しようとするシェルドンを思い出しながら、自然の側の英語もそろえていけます。

同じ回のほかの場面の英語は、別のコラム記事やフレーズ記事でも取り上げています。

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