海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回取り上げるのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第5話に登場する、改善案を出し合うときの質問の型です。コミックブックストアの店主スチュアートが、女性のお客さんに来てもらえないという悩みをペニーたちに相談し、質問と提案が次々に交わされていきます。
相手を追い詰めずに話を引き出し、案を押し付けずに差し出す。そんな会話の進め方が詰まった場面を、表現ごとに順番に見ていきます。
「what have you tried so far?」で試したことを先に聞く
コミックブックストアに集まったペニー、バーナデット、エイミーの3人。来てくれた礼を述べるスチュアートに、バーナデットが話を切り出します。
Bernadette: Sure. So how can we help?
(ええ。それで、私たちに何ができる?)TBBT Season9 Episode05
So how can we help? は、相談を受ける側の定番の切り出しです。ここでは3人そろって話を聞いているため、主語がIではなくweになっています。
1人で相談を受けるならHow can I help?と、主語を切り替えるだけでそのまま使えます。文頭のsoには「それで、本題は」と話を促す働きがあります。
女性のコミック読者は増えているのに自分の店には来てもらえない。そんなスチュアートの悩みを聞いて、ペニーが次の質問を挟みます。
Penny: All right, well, what have you tried so far?
(わかった、じゃあ、今までに何を試してみたの?)TBBT Season9 Episode05
What have you tried so far? は、現在完了形に so far(今までのところ)を組み合わせて、これまでに打った手を尋ねる質問です。いきなり案を出すのではなく、すでに試したことを先に確認する流れになっています。
この順序には実用的な利点があります。相手がすでに試した案を重ねて提案する無駄を避けられるうえ、これまでの取り組みにまず耳を傾ける姿勢も伝わるからです。
「for starters」と「Have you thought about ~?」で案を差し出す
話を聞いたエイミーは、最初の指摘に移ります。ここで前置きに使われるのが、順番を示す一言です。
Amy: Well, for starters, you might want to rethink some of this artwork.
(そうね、まず手始めに、この店のアートの一部は考え直したほうがいいかもしれないわ。)TBBT Season9 Episode05
for starters は「まず手始めに」と、複数ある指摘の1つ目であることを示す言い方です。続く you might want to ~ は「〜したほうがいいかもしれない」という控えめな助言で、shouldを使うよりも当たりが柔らかくなります。
再びコミックブックストアの場面では、エイミーが別の角度の案を質問の形で差し出し、スチュアートが自分の案で応じます。
Amy: Have you thought about advertising directly to females?
(女性に直接宣伝することは考えてみた?)Stuart: Hmm, okay. Well, alright, what if I put up a sign in the window that said women, come in. Don’t be afraid.
(うーん、なるほど。よし、じゃあ、窓に看板を出すのはどうかな。女性の皆さん、入ってきて、怖がらないで、って。)TBBT Season9 Episode05
Have you thought about ~ing? は「〜は考えてみた?」と、命令形を避けて案を届ける型です。採用するかどうかの決定権を相手に残したまま提案できるため、助言の場面で広く使えます。
スチュアートが返した What if I ~? は「〜したらどうかな」と、自分の案を仮定の形で出して反応をうかがう言い方です。質問には質問で返しながら会話が転がっていく、案の出し合いらしいやり取りと読み取れます。
まとめ|聞く・差し出す・仮定で返す
今回は、What have you tried so far?で試したことを先に聞き、for startersで指摘を切り出し、Have you thought about ~?とWhat if I ~?で案を交換する流れを見てきました。この型がそろうと、英語での相談ごとを前に進めやすくなります。
相談の場面に質問の型が見えてくるのも、『ビッグバン★セオリー』の台本読みの面白いところです。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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