「No sugar-coating.」遠慮なしの本音を求めるときの英語|『モダンファミリー』S05E04で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「No sugar-coating.」遠慮なしの本音を求めるときの英語|『モダンファミリー』S05E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第4話では、キャメロンと姉のパムが言い合いになります。家族はみな自分に気をつかっているという姉の見方を確かめようと、キャメロンは家族が集まった席で、遠慮のない本音を求めます。

本音を求める側の言い方と、言われた側がそれを受け止める言い方は、セットで覚えておくと会話で役立ちます。今回はこの2つを、場面の流れに沿って見ていきます。

目次

「No sugar-coating.」と「walk on eggshells」

キャメロンは、集まった全員に向けてこう切り出します。

Cameron: In fact, I would like everyone to be honest with me, please, right now.
(実はね、みんなに正直に言ってほしいんだ。今すぐ、頼むよ。)

Cameron: No sugar-coating.
(オブラートに包むのはなしで。)

Cameron: My sister here seems to think you all -have to walk on eggshells around me.
(ここにいる姉さんは、みんなが僕の周りで卵の殻の上を歩くみたいに気をつかってると思ってるらしい。)

Phil: Eggshells.
(卵の殻か。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

sugar-coat は、苦い薬を砂糖でくるむように、言いにくいことを甘く包んで伝えることを指します。No sugar-coating. は「包まずにそのまま言って」と頼む短い一言で、日本語の「オブラートに包まないで」に近い感覚です。

walk on eggshells around 人 は、割れやすい卵の殻の上を歩くように、相手を怒らせたり傷つけたりしないよう神経をつかって接することを表します。2つの違いを整理すると、sugar-coat は「言い方」をやわらげること、walk on eggshells は「接し方」全体が慎重になることです。

フィルは eggshells という言葉だけを繰り返します。同意なのか、言葉を確かめているだけなのかは、この一言からは決められません。

キャメロンは、さらに具体的な例を求めます。

Cameron: Okay, well, why don’t you give me an example of something you haven’t told me because you were worried I couldn’t handle it? Go on.
(じゃあ、僕が受け止めきれないと心配して言わずにいたことを、何か例に挙げてみてよ。さあ。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

handle は「(物事や感情を)うまく扱う、受け止める」という意味で、I couldn’t handle it は「僕には受け止めきれない」という意味です。最後の Go on. は「さあ、どうぞ」と相手に話を促す一言です。

「Duly noted.」指摘を受け止める決まり文句

促された相手が話し始めたのをきっかけに、キャメロンへの打ち明け話が続きます。口ぐせの divine を使いすぎだと指摘されたとき、キャメロンはこう返します。

Cameron: Okay.
(そう。)

Cameron: Was not aware of that.
(それは知らなかった。)

Cameron: Duly noted.
(しかと承りました。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

Was not aware of that. は、主語の I を省いた「それは知らなかった」の言い方です。Duly noted. は「確かに承知しました」という意味の決まり文句で、duly は「正式に、きちんと」を表します。もとは手続きや仕事の場で使われることが多い表現とされ、家族の会話で使うと、あえて事務的に受け流す響きになります。キャメロンが平静を装っているとも読めますが、本心かどうかは台詞からは断定できません。

さらにいくつかの打ち明け話が出たあと、キャメロンはこう言い、フィルが声をかけます。

Cameron: Well, I heard you all loud and clear.
(まあ、みんなの言いたいことはよく分かったよ。)

Cameron: I have to use the restroom.
(ちょっとトイレに行ってくる。)

Phil: So, Cam, you’re sensitive.
(なあキャム、君は繊細だ。)

Phil: Big deal.
(それがどうした。)

Phil: It’s one of your best qualities.
(それは君のいちばんいいところのひとつだよ。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

loud and clear は、もとは無線のやり取りで「はっきり聞こえる」を表すとされる言い方で、日常会話では「言いたいことはよく分かった」という意味で使われます。フィルの Big deal. は「それがどうした」と、大したことではないと受け流す一言です。sensitive を欠点ではなく one of your best qualities と言い直す流れが印象的です。

「You’re right.」言いすぎを謝られたとき

別の場面で、パムがキャメロンに謝ります。パムは以前の言い合いの中で、キャメロンは農場でやっていけなかったと口にしていました。

Pam: Look, I’m real sorry I said what I said.
(ねえ、あんなこと言って本当に悪かったわ。)

Cameron: No, no, you’re right.
(いやいや、姉さんの言うとおりだよ。)

Cameron: I am the Cam of the family.
(僕がこの家の「キャム」なんだ。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

冒頭の Look, は「ねえ」と相手の注意を引いてから本題に入る前置きです。I’m sorry I said what I said. は「あんなことを言ってごめん」と、自分の言葉そのものを謝る形で、I’m sorry for what I said. と言い換えることもできます。real は really のくだけた言い方で、話し言葉で聞かれます。

それに対して No, no, you’re right. と返すのは、謝罪を打ち消しつつ、相手の言い分を認める受け止め方です。謝られたときの返しには It’s okay. や Don’t worry about it. のように謝罪を受け流す形もありますが、you’re right は指摘の中身まで認める点で一歩踏み込んだ返しと言えます。続く the Cam of the family は、キャメロンの名前を「家族の中で繊細な人」の代名詞のように使った言い回しで、the ~ of the family の形で家族内の役回りを表しています。

表現 働き
No sugar-coating. 包まずに言ってほしいと頼む
walk on eggshells around 人 相手に神経をつかって接する
Duly noted. 指摘を事務的に受け止める
I heard you loud and clear. 言いたいことはよく分かった
I’m sorry I said what I said. 言いすぎを謝る

まとめ|本音を求める言葉と受け止める言葉

No sugar-coating と walk on eggshells で本音を求め、Duly noted や loud and clear で受け止め、you’re right で相手の言い分を認める。率直なやり取りをめぐる英語が、一つの集まりの中で順に見えてきます。

言いにくいことを言い合う場面も、『モダンファミリー』を観ながら英語で味わっていきましょう。

本音の受け止め方とは別の角度から、同じ回の英語をほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。

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