「keep」と「take」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S10E10で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「keep」と「take」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S10E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第10話から、keepとtakeの違いを取り上げます。エイミーと暮らし始めたシェルドンが、レナードと共有していた物をどちらが引き取るかを話し合う中で、2つの動詞が入れ替わりながら使われています。

どちらも「もらう」と訳せそうな場面で、なぜ動詞が変わるのか。持ち物を分ける会話に沿って、視点の違いを順に見ていきます。

目次

「keep」は手元に残す、「take」は持っていく

シェルドンとエイミーは、エイミーがペニーに贈った絵を返しに来ます。ペニーがレナードに事情を伝えると、エイミーがこう続けます。

Penny: Amy wants me to have it.
(エイミーが私に持っててほしいんだって。)

Amy: Well, it would be selfish of me to keep it.
(だって、私が手元に置いておくのは身勝手だもの。)

TBBT Season10 Episode10

have は「持っている」という状態を表す動詞で、物がどこから来たかは問いません。一方の keep は「手放さずに持ち続ける」で、今ある手元に残すという含みがあります。

続いてシェルドンは、レナードと共有していた物を整理しようと言い出します。剣の行き先が決まったあとは、アボカドの鉢植えの番です。

Sheldon: Wonderful, Longclaw is mine. And how about you keep our avocado plant?
(結構。ロングクローは僕のものだ。そして、アボカドの鉢は君が持っていてはどうだ?)

Leonard: Sounds right, a limited edition collectible worth hundreds of dollars and a thing that grew out of a thing we fished from the trash.
(妥当だね。数百ドルの限定版コレクターズアイテムと、ゴミ箱から拾った物から育った物か。)

Sheldon: Although, Amy and I did just move in together, and a plant is a lovely housewarming gift.
(もっとも、エイミーと僕は一緒に住み始めたばかりで、植物は素敵な新居祝いになる。)

Leonard: Fine, take the plant.
(分かったよ、鉢も持っていけば。)

TBBT Season10 Episode10

同じ鉢植えなのに、最初はkeep、最後はtakeです。keepは鉢を今の部屋に置いたままレナードが持ち続ける形、takeはシェルドンが新しい住まいへ持っていく形を表しています。物が動くかどうかで動詞が切り替わる点が見どころです。

動詞 視点 この回の例
keep 今ある場所に残して持ち続ける Why don’t you keep it?
take 今ある場所から持っていく Fine, take the plant.
have 持っている状態(移動は問わない) Amy wants me to have it.

「take it」と「keep the flag」は同じ物でも視点が違う

別の場面では、時計をめぐってレナードが Keep the clock と譲ったあと、立体チェスに話が移ります。

Leonard: Let me guess, you want it.
(当ててみようか、欲しいんだろ。)

Sheldon: Well, no, I just didn’t think you’d want a physical reminder of a game you never managed to win. As a kindness, I should probably take all the games.
(いや、一度も勝てなかったゲームを形で思い出したくはないだろうと思っただけだ。親切として、ゲームは全部僕が引き取るべきだろう。)

Leonard: You know what, Sheldon, take it. In fact, you can have everything, I really don’t care.
(もういいよ、シェルドン、持っていけ。いっそ全部やるよ、本当にどうでもいい。)

TBBT Season10 Episode10

As a kindness は「親切として」と前置きして、自分に有利な提案を差し出す言い回しです。レナードの take it は「持っていけ」、you can have everything は「全部君のものにしていい」と、所有そのものを相手に移す言い方になっています。

その後、エイミーに促されたシェルドンが、レナードにも欲しい物を選ばせます。

Leonard: You know what? There is one thing I would like.
(そうだ、一つだけ欲しいものがある。)

Sheldon: Yeah, take whatever you want.
(ああ、何でも好きなものを持っていくといい。)

Leonard: I would like to keep the official flag of our apartment.
(この部屋の公式の旗を残しておきたい。)

TBBT Season10 Episode10

シェルドンはtakeで勧め、レナードはkeepで答えています。部屋を出ていくシェルドンから見れば旗は持っていく物、部屋に残るレナードから見れば手元に残す物、という視点の差と読み取れます。荷造りの場面なら、持ち出す物は I’ll take this.、置いたままにする物は I’ll keep this here. と言い分けられます。

まとめ|物が動くかどうかで選ぶ

今回は、手元に残すkeep、持っていくtake、所有の状態を表すhaveを、持ち物を分ける会話から見てきました。物が動くかどうかに目を向けると、引っ越しや物の貸し借りの場面で動詞を選びやすくなります。

同じ物が言う人によってkeepにもtakeにもなる様子は、『ビッグバン★セオリー』の会話を観ながら確かめられます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の英語をさまざまな角度から取り上げています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次